
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2019年7月〜9月期の東京メトロ有楽町線 (地下鉄成増駅~辰巳駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は93.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて +0.0%( +0.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 198 件(1年前(2018年)に比べて +16.5%( +28件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 18.6年(昨年 16.0年から +16.4 %増)。平均専有面積は 46.7 ㎡ (昨年 46.4 ㎡から +0.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。地下鉄成増駅、市ケ谷駅、麹町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは市ケ谷駅で昨年に比べ +56.9 %、単価は 164 万円/㎡となった。
上位 2 駅(市ケ谷駅、地下鉄成増駅)は +54.3 %(単価 +41.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(平和台駅、地下鉄赤塚駅)は -23.4 %(単価 -18.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 25.3 % → 2019年 33.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2018年 16.0 年 → 2019年 18.6 年、+16.4 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 3.0 % → 2019年 6.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 22.2 % → 2019年 27.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった永田町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は208万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて -18.9%( -48.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった平和台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて -26.0%( -20.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2018年)に比べて -83.3%( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
東京メトロ有楽町線 | 現状(2019) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
地下鉄成増駅 | 69.8万/㎡ (14.5年/46.7㎡) | 46.0万/㎡ (25.9年/66.7㎡) | 62.5万/㎡ (22.6年/51.2㎡) |
地下鉄赤塚駅 | 63.4万/㎡ (19.8年/53.3㎡) | 80.0万/㎡ (1.5年/65.0㎡) | 73.1万/㎡ (6.8年/40.8㎡) |
平和台駅 | 59.4万/㎡ (20.5年/80.0㎡) | 80.2万/㎡ (8.4年/47.9㎡) | 44.1万/㎡ (25.3年/41.2㎡) |
氷川台駅 | 75.5万/㎡ (20.3年/40.0㎡) | 64.1万/㎡ (15.8年/50.8㎡) | 70.7万/㎡ (21.4年/50.5㎡) |
小竹向原駅 | 76.8万/㎡ (16.1年/41.2㎡) | 81.1万/㎡ (14.0年/27.5㎡) | 85.9万/㎡ (10.1年/47.0㎡) |
千川駅 | 67.5万/㎡ (21.9年/43.3㎡) | - | 70.1万/㎡ (35.7年/33.3㎡) |
要町駅 | 83.3万/㎡ (21.1年/35.7㎡) | 73.7万/㎡ (22.1年/45.6㎡) | 78.2万/㎡ (19.1年/41.0㎡) |
池袋駅 | 85.6万/㎡ (22.6年/27.7㎡) | 95.1万/㎡ (17.6年/34.3㎡) | 90.9万/㎡ (18.3年/31.7㎡) |
東池袋駅 | 103万/㎡ (13.8年/50.8㎡) | 119万/㎡ (8.7年/59.0㎡) | 98.3万/㎡ (14.1年/62.9㎡) |
護国寺駅 | 87.7万/㎡ (24.2年/37.7㎡) | 78.7万/㎡ (27.5年/46.7㎡) | 83.8万/㎡ (24.4年/50.7㎡) |
江戸川橋駅 | 105万/㎡ (17.8年/32.0㎡) | 104万/㎡ (17.0年/28.3㎡) | 93.0万/㎡ (16.1年/34.2㎡) |
飯田橋駅 | 104万/㎡ (26.2年/43.6㎡) | 97.2万/㎡ (22.7年/28.3㎡) | 95.0万/㎡ (18.2年/44.5㎡) |
市ケ谷駅 | 164万/㎡ (5.3年/51.2㎡) | 105万/㎡ (18.1年/51.2㎡) | 117万/㎡ (12.7年/41.5㎡) |
麹町駅 | 123万/㎡ (31.9年/23.3㎡) | 98.4万/㎡ (35.3年/43.8㎡) | 130万/㎡ (12.3年/30.0㎡) |
永田町駅 | 208万/㎡ (10.5年/130㎡) | 256万/㎡ (9.5年/125㎡) | 160万/㎡ (19.2年/71.7㎡) |
有楽町駅 | - | - | - |
銀座一丁目駅 | - | - | 96.0万/㎡ (13.5年/25.0㎡) |
新富町駅 | 111万/㎡ (20.8年/30.0㎡) | 112万/㎡ (12.8年/35.0㎡) | 100万/㎡ (18.0年/35.7㎡) |
月島駅 | 105万/㎡ (16.2年/56.2㎡) | 103万/㎡ (13.3年/45.5㎡) | 98.7万/㎡ (15.9年/48.4㎡) |
豊洲駅 | 82.7万/㎡ (15.5年/70.4㎡) | 90.4万/㎡ (12.5年/64.3㎡) | 84.3万/㎡ (13.9年/60.9㎡) |
辰巳駅 | 67.9万/㎡ (12.4年/61.2㎡) | 67.4万/㎡ (11.5年/75.8㎡) | 60.5万/㎡ (14.7年/66.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
市ケ谷駅 164.0 万/㎡(昨年同期比 +56.9 %)
市ケ谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は164万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて +56.9%( +59.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2018年)に比べて -50.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 5.3年(昨年 18.1年から -71.0 %減)。平均専有面積は 51.2 ㎡ (昨年 51.2 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 18.1 年 → 2019年 5.3 年、-71.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 12.5 % → 2019年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 62.5 % → 2019年 50.0 %)
地下鉄成増駅 69.8 万/㎡(昨年同期比 +51.7 %)
地下鉄成増駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて +51.7%( +23.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.5年(昨年 25.9年から -43.9 %減)。平均専有面積は 46.7 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から -30.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2018年 25.9 年 → 2019年 14.5 年、-43.9 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 33.3 % → 2019年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 2.0 分 → 2019年 5.0 分、+150.0 %と大きく増加)
平和台駅 59.4 万/㎡(昨年同期比 -26.0 %)
平和台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて -26.0%( -20.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2018年)に比べて -83.3%( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 8.4年から +143.5 %増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 47.9 ㎡から +67.0 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2018年 9.1 分 → 2019年 8.0 分、-11.9 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 8.4 年 → 2019年 20.5 年、+143.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 16.7 % → 2019年 50.0 %)
地下鉄赤塚駅 63.4 万/㎡(昨年同期比 -20.8 %)
地下鉄赤塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2018年)に比べて -20.8%( -16.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2018年)に比べて +200.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 1.5年から +1219.7 %増)。平均専有面積は 53.3 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -17.9 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 1.5 年 → 2019年 19.8 年、+1219.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2018年 1.0 分 → 2019年 8.3 分、+733.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 100.0 % → 2019年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示