この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年4月〜6月期のつくばエクスプレス線 (秋葉原駅~六町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +6.8%( +5.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 156 件(1年前(2023年)に比べて -12.8%( -23件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 19.2年から -5.9 %減)。平均専有面積は 56.3 ㎡ (昨年 50.9 ㎡から +10.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。秋葉原駅、浅草駅、南千住駅、青井駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは秋葉原駅で昨年に比べ +13.7 %、単価は 143 万円/㎡となった。
上位 2 駅(秋葉原駅、青井駅)は +13.3 %(単価 +11.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新御徒町駅、六町駅)は -2.6 %(単価 -3.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.6 % → 2024年 27.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.6 % → 2024年 12.9 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.8 % → 2024年 24.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.6 % → 2024年 6.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった秋葉原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は143万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +13.7%( +17.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -37.5%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった六町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +2.3%( +1.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
つくばエクスプレス線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
秋葉原駅 | 143万/㎡ (20.3年/52.0㎡) | 126万/㎡ (13.6年/46.2㎡) | 123万/㎡ (12.9年/44.3㎡) |
新御徒町駅 | 105万/㎡ (21.3年/44.7㎡) | 113万/㎡ (16.4年/36.4㎡) | 99.0万/㎡ (13.9年/38.4㎡) |
浅草駅 | 105万/㎡ (18.1年/50.2㎡) | 94.5万/㎡ (19.4年/46.6㎡) | 95.3万/㎡ (16.9年/44.5㎡) |
南千住駅 | 79.9万/㎡ (16.1年/66.4㎡) | 70.9万/㎡ (19.9年/63.1㎡) | 72.0万/㎡ (20.4年/63.1㎡) |
北千住駅 | 81.2万/㎡ (16.9年/58.8㎡) | 76.0万/㎡ (18.7年/53.1㎡) | 65.0万/㎡ (21.8年/50.0㎡) |
青井駅 | 47.9万/㎡ (20.3年/61.7㎡) | 42.4万/㎡ (31.4年/60.6㎡) | 50.7万/㎡ (21.6年/56.7㎡) |
六町駅 | 44.9万/㎡ (22.0年/66.2㎡) | 43.9万/㎡ (23.1年/51.9㎡) | 47.6万/㎡ (19.2年/59.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
秋葉原駅 143.2 万/㎡(昨年同期比 +13.7 %)
秋葉原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は143万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +13.7%( +17.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2023年)に比べて -37.5%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 13.6年から +49.3 %増)。平均専有面積は 52.0 ㎡ (昨年 46.2 ㎡から +12.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 % → 2024年 10.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.6 年 → 2024年 20.3 年、+49.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.9 分 → 2024年 7.1 分、+20.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 % → 2024年 50.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 % → 2024年 10.0 %)
青井駅 47.9 万/㎡(昨年同期比 +12.9 %)
青井駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +12.9%( +5.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -62.5%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 31.4年から -35.5 %減)。平均専有面積は 61.7 ㎡ (昨年 60.6 ㎡から +1.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.4 年 → 2024年 20.3 年、-35.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.9 分 → 2024年 9.0 分、+14.3 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 62.5 % → 2024年 66.7 %)
新御徒町駅 104.7 万/㎡(昨年同期比 -7.5 %)
新御徒町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は105万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -7.5%( -8.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 15 件(1年前(2023年)に比べて -28.6%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 16.4年から +29.6 %増)。平均専有面積は 44.7 ㎡ (昨年 36.4 ㎡から +22.6 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 % → 2024年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.4 年 → 2024年 21.3 年、+29.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 42.9 %)
六町駅 44.9 万/㎡(昨年同期比 +2.3 %)
六町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +2.3%( +1.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.0年(昨年 23.1年から -4.9 %減)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 51.9 ㎡から +27.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 15.6 分 → 2024年 14.0 分、-10.4 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 % → 2024年 37.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示