この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期のつくばエクスプレス線 (秋葉原駅~六町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -6.7%( -5.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 180 件(1年前(2020年)に比べて +56.5%( +65件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.1年(昨年 15.3年から +5.3 %増)。平均専有面積は 53.5 ㎡ (昨年 39.8 ㎡から +34.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。秋葉原駅、青井駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは秋葉原駅で昨年に比べ +7.0 %、単価は 115 万円/㎡となった。
上位 2 駅(秋葉原駅、青井駅)は +6.0 %(単価 +4.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(北千住駅、南千住駅)は -13.7 %(単価 -11.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.4 % → 2021年 10.1 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.5 % → 2021年 7.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 32.8 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.6 % → 2021年 4.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった秋葉原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は115万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +7.0%( +7.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった六町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +1.3%( +0.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて +16.7%( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
つくばエクスプレス線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
秋葉原駅 | 115万/㎡ (13.6年/46.7㎡) | 107万/㎡ (19.0年/31.7㎡) | 132万/㎡ (17.8年/33.8㎡) |
新御徒町駅 | 102万/㎡ (12.2年/34.8㎡) | 97.7万/㎡ (15.0年/32.2㎡) | 93.4万/㎡ (14.5年/30.3㎡) |
浅草駅 | 87.8万/㎡ (15.5年/49.1㎡) | 91.7万/㎡ (16.7年/35.0㎡) | 87.2万/㎡ (13.9年/39.1㎡) |
南千住駅 | 62.9万/㎡ (19.6年/60.5㎡) | 71.2万/㎡ (14.8年/46.8㎡) | 70.6万/㎡ (14.8年/47.7㎡) |
北千住駅 | 79.3万/㎡ (14.3年/61.3㎡) | 94.3万/㎡ (8.9年/46.6㎡) | 103万/㎡ (3.7年/58.7㎡) |
青井駅 | 45.0万/㎡ (20.5年/63.8㎡) | 42.8万/㎡ (19.3年/45.0㎡) | 11.6万/㎡ (29.5年/62.5㎡) |
六町駅 | 31.4万/㎡ (24.4年/62.1㎡) | 31.0万/㎡ (24.4年/62.5㎡) | 41.6万/㎡ (18.3年/57.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
秋葉原駅 114.6 万/㎡(昨年同期比 +7.0 %)
秋葉原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は115万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +7.0%( +7.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.6年(昨年 19.0年から -28.4 %減)。平均専有面積は 46.7 ㎡ (昨年 31.7 ㎡から +47.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 19.0 年 → 2021年 13.6 年、-28.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 20.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 46.7 %)
青井駅 45.0 万/㎡(昨年同期比 +5.1 %)
青井駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +5.1%( +2.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 19.3年から +6.5 %増)。平均専有面積は 63.8 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +41.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 9.2 分 → 2021年 7.4 分、-20.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 12.5 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 25.0 %)
北千住駅 79.3 万/㎡(昨年同期比 -15.8 %)
北千住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -15.8%( -14.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 42 件(1年前(2020年)に比べて +121.1%( +23件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.3年(昨年 8.9年から +60.6 %増)。平均専有面積は 61.3 ㎡ (昨年 46.6 ㎡から +31.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 10.5 % → 2021年 4.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 8.9 年 → 2021年 14.3 年、+60.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 7.3 分 → 2021年 8.3 分、+13.3 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 63.2 % → 2021年 40.5 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 10.5 % → 2021年 4.8 %)
南千住駅 62.9 万/㎡(昨年同期比 -11.7 %)
南千住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -11.7%( -8.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 40 件(1年前(2020年)に比べて +110.5%( +21件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.6年(昨年 14.8年から +32.6 %増)。平均専有面積は 60.5 ㎡ (昨年 46.8 ㎡から +29.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 10.5 % → 2021年 15.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 14.8 年 → 2021年 19.6 年、+32.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 35.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.6 % → 2021年 7.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示