![記事監修:岩野 愛弓](/image/spacer.png)
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年4月〜6月期の名古屋市桜通線 (太閤通駅~徳重駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +3.5%( +1.6万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 237 件(1年前(2023年)に比べて +28.1%( +52件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 23.1年から +1.2 %増)。平均専有面積は 63.5 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +1.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく減少、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。太閤通駅、国際センター駅、瑞穂運動場西駅、新瑞橋駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは瑞穂運動場西駅で昨年に比べ +87.8 %、単価は 46.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(瑞穂運動場西駅、新瑞橋駅)は +63.1 %(単価 +17.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(相生山駅、徳重駅)は -41.3 %(単価 -11.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.8 % → 2024年 14.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.7 % → 2024年 37.1 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.1 % → 2024年 2.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.0 % → 2024年 34.0 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった国際センター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は71.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +35.9%( +18.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて +40.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった相生山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -48.0%( -11.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて +200.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
名古屋市桜通線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
太閤通駅 | 54.1万/㎡ (14.4年/54.6㎡) | 40.3万/㎡ (18.6年/43.3㎡) | 36.3万/㎡ (27.1年/28.1㎡) |
名古屋駅 | 57.4万/㎡ (20.2年/47.3㎡) | 61.3万/㎡ (16.0年/33.8㎡) | 58.0万/㎡ (19.5年/42.1㎡) |
国際センター駅 | 71.5万/㎡ (14.7年/47.1㎡) | 52.6万/㎡ (27.1年/62.0㎡) | 54.0万/㎡ (19.1年/39.0㎡) |
丸の内駅 | 65.9万/㎡ (12.7年/44.1㎡) | 58.9万/㎡ (15.4年/37.4㎡) | 53.9万/㎡ (16.1年/42.1㎡) |
久屋大通駅 | 66.2万/㎡ (19.4年/54.1㎡) | 55.8万/㎡ (18.8年/60.7㎡) | 69.6万/㎡ (14.4年/62.5㎡) |
高岳駅 | 42.5万/㎡ (27.0年/61.2㎡) | 49.1万/㎡ (18.9年/61.2㎡) | 46.4万/㎡ (22.5年/56.9㎡) |
車道駅 | 48.2万/㎡ (20.1年/64.3㎡) | 50.0万/㎡ (13.8年/75.0㎡) | 51.3万/㎡ (16.5年/86.9㎡) |
今池駅 | 38.8万/㎡ (29.2年/55.5㎡) | 46.4万/㎡ (25.1年/51.5㎡) | 43.9万/㎡ (29.2年/39.5㎡) |
吹上駅 | 50.3万/㎡ (14.4年/66.0㎡) | 49.6万/㎡ (15.1年/63.0㎡) | 39.0万/㎡ (20.7年/67.7㎡) |
御器所駅 | 48.5万/㎡ (22.3年/70.9㎡) | 49.1万/㎡ (30.9年/54.5㎡) | 49.4万/㎡ (19.0年/58.9㎡) |
桜山駅 | 38.0万/㎡ (27.1年/77.3㎡) | 43.0万/㎡ (22.6年/82.9㎡) | 49.3万/㎡ (17.6年/75.4㎡) |
瑞穂区役所駅 | 41.0万/㎡ (23.7年/75.0㎡) | 37.3万/㎡ (16.1年/79.0㎡) | 45.8万/㎡ (11.9年/70.8㎡) |
瑞穂運動場西駅 | 46.4万/㎡ (20.5年/81.2㎡) | 24.7万/㎡ (38.3年/85.0㎡) | 39.3万/㎡ (22.0年/82.5㎡) |
新瑞橋駅 | 45.3万/㎡ (18.9年/81.4㎡) | 32.7万/㎡ (23.1年/78.6㎡) | 42.5万/㎡ (13.3年/81.7㎡) |
桜本町駅 | - | 18.8万/㎡ (43.3年/85.0㎡) | - |
鶴里駅 | 24.9万/㎡ (26.6年/73.6㎡) | 24.4万/㎡ (23.3年/90.0㎡) | 25.7万/㎡ (25.8年/69.2㎡) |
野並駅 | 21.3万/㎡ (33.6年/77.2㎡) | 21.7万/㎡ (34.3年/72.9㎡) | 21.8万/㎡ (27.6年/77.0㎡) |
鳴子北駅 | 33.3万/㎡ (15.6年/81.7㎡) | 35.7万/㎡ (13.9年/81.7㎡) | 28.2万/㎡ (26.3年/70.0㎡) |
相生山駅 | 12.3万/㎡ (50.3年/58.9㎡) | 23.6万/㎡ (33.3年/61.7㎡) | 22.2万/㎡ (33.0年/75.0㎡) |
神沢駅 | 18.3万/㎡ (33.9年/79.4㎡) | 23.6万/㎡ (38.7年/62.5㎡) | 22.2万/㎡ (32.6年/75.6㎡) |
徳重駅 | 23.4万/㎡ (27.3年/80.0㎡) | 35.8万/㎡ (21.6年/82.8㎡) | 27.3万/㎡ (22.3年/77.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
瑞穂運動場西駅 46.4 万/㎡(昨年同期比 +87.8 %)
瑞穂運動場西駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +87.8%( +21.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて +300.0%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 38.3年から -46.4 %減)。平均専有面積は 81.2 ㎡ (昨年 85.0 ㎡から -4.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 38.3 年 → 2024年 20.5 年、-46.4 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 50.0 %)
新瑞橋駅 45.3 万/㎡(昨年同期比 +38.4 %)
新瑞橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +38.4%( +12.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2023年)に比べて +57.1%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 23.1年から -18.3 %減)。平均専有面積は 81.4 ㎡ (昨年 78.6 ㎡から +3.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 23.1 年 → 2024年 18.9 年、-18.3 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.3 分 → 2024年 5.8 分、-20.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 36.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 18.2 %)
相生山駅 12.3 万/㎡(昨年同期比 -48.0 %)
相生山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -48.0%( -11.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて +200.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 50.3年(昨年 33.3年から +51.1 %増)。平均専有面積は 58.9 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から -4.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 33.3 年 → 2024年 50.3 年、+51.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.7 分 → 2024年 6.9 分、+21.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 66.7 %)
徳重駅 23.4 万/㎡(昨年同期比 -34.5 %)
徳重駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -34.5%( -12.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -22.2%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 21.6年から +26.3 %増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 82.8 ㎡から -3.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.6 年 → 2024年 27.3 年、+26.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 % → 2024年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示