【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜9月期の愛知環状鉄道線 (岡崎駅～高蔵寺駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -3.0％( -0.7万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 136 件(１年前(2023年)に比べて -33.7％( -69件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 25.9年から +4.0 ％増)。平均専有面積は 77.8 ㎡ (昨年 77.9 ㎡から -0.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。北野桝塚駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北野桝塚駅で昨年に比べ +23.3 ％、単価は 23.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(北野桝塚駅、末野原駅)は +15.6 ％(単価 +3.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(中水野駅、瀬戸口駅)は -35.2 ％(単価 -5.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.5 ％ → 2024年 5.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.3 ％ → 2024年 4.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.0 ％ → 2024年 16.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.8 ％ → 2024年 7.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった四郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +4.3％( +1.8万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +400.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった中水野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -42.1％( -5.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 愛知環状鉄道線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡崎駅 | 25.1万/㎡ (24.7年/75.0㎡) | 27.0万/㎡ (21.0年/79.3㎡) | 24.7万/㎡ (20.8年/78.9㎡) |
| 六名駅 | 16.2万/㎡ (25.5年/80.0㎡) | 16.5万/㎡ (31.6年/90.0㎡) | 16.4万/㎡ (30.1年/84.2㎡) |
| 中岡崎駅 | 16.9万/㎡ (36.5年/75.0㎡) | - | 22.5万/㎡ (32.5年/72.5㎡) |
| 北岡崎駅 | 20.1万/㎡ (29.6年/81.0㎡) | 19.4万/㎡ (24.2年/87.3㎡) | 21.9万/㎡ (25.7年/79.3㎡) |
| 大門駅 | 18.9万/㎡ (28.1年/87.5㎡) | 21.7万/㎡ (26.4年/87.5㎡) | 22.2万/㎡ (23.7年/80.8㎡) |
| 北野桝塚駅 | 23.2万/㎡ (27.1年/85.0㎡) | 18.8万/㎡ (32.0年/85.0㎡) | 23.6万/㎡ (23.5年/80.0㎡) |
| 永覚駅 | 27.6万/㎡ (16.1年/80.0㎡) | 25.9万/㎡ (12.5年/85.0㎡) | 17.3万/㎡ (11.0年/75.0㎡) |
| 末野原駅 | 31.9万/㎡ (11.8年/88.8㎡) | 29.5万/㎡ (20.1年/74.0㎡) | - |
| 三河豊田駅 | 23.7万/㎡ (24.9年/80.2㎡) | 22.9万/㎡ (28.3年/75.5㎡) | 24.7万/㎡ (22.6年/81.1㎡) |
| 新上挙母駅 | 27.5万/㎡ (26.0年/80.0㎡) | 32.2万/㎡ (12.6年/86.7㎡) | 31.2万/㎡ (7.3年/80.0㎡) |
| 新豊田駅 | 26.7万/㎡ (22.8年/82.9㎡) | 28.7万/㎡ (17.3年/81.6㎡) | 30.7万/㎡ (18.9年/83.1㎡) |
| 愛環梅坪駅 | 23.3万/㎡ (26.3年/82.5㎡) | 26.9万/㎡ (27.8年/75.6㎡) | 26.9万/㎡ (26.5年/76.2㎡) |
| 四郷駅 | 43.0万/㎡ (4.0年/76.0㎡) | 41.2万/㎡ (3.0年/80.0㎡) | 48.1万/㎡ (2.5年/75.0㎡) |
| 保見駅 | - | 6.0万/㎡ (48.3年/51.7㎡) | 9.8万/㎡ (44.8年/62.1㎡) |
| 山口駅 | - | - | - |
| 瀬戸口駅 | 12.7万/㎡ (33.7年/75.0㎡) | 17.7万/㎡ (33.1年/72.0㎡) | 12.1万/㎡ (29.1年/72.5㎡) |
| 瀬戸市駅 | - | - | 10.8万/㎡ (40.3年/65.0㎡) |
| 中水野駅 | 8.1万/㎡ (31.5年/80.0㎡) | 14.0万/㎡ (30.7年/80.0㎡) | 14.6万/㎡ (26.8年/90.0㎡) |
| 高蔵寺駅 | 15.9万/㎡ (35.4年/72.9㎡) | 20.0万/㎡ (29.7年/75.0㎡) | 16.6万/㎡ (32.8年/74.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
北野桝塚駅 23.2 万/㎡(昨年同期比 +23.3 ％)
北野桝塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +23.3％( +4.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 32.0年から -15.2 ％減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 85.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 32.0 年 → 2024年 27.1 年、-15.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
末野原駅 31.9 万/㎡(昨年同期比 +7.8 ％)
末野原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +7.8％( +2.3万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -20.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.8年(昨年 20.1年から -41.2 ％減)。平均専有面積は 88.8 ㎡ (昨年 74.0 ㎡から +19.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 20.1 年 → 2024年 11.8 年、-41.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 13.6 分 → 2024年 15.2 分、+12.1 ％と増加)
中水野駅 8.1 万/㎡(昨年同期比 -42.1 ％)
中水野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -42.1％( -5.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 30.7年から +2.7 ％増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
瀬戸口駅 12.7 万/㎡(昨年同期比 -28.4 ％)
瀬戸口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -28.4％( -5.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.7年(昨年 33.1年から +1.9 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 72.0 ㎡から +4.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 80.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示