【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年7月〜9月期のJR宇都宮線 (浦和駅~栗橋駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +0.6%( +0.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 185 件(1年前(2020年)に比べて +184.6%( +120件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 21.2年から +6.7 %増)。平均専有面積は 69.4 ㎡ (昨年 65.5 ㎡から +6.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。土呂駅、白岡駅、新白岡駅、東鷲宮駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは土呂駅で昨年に比べ +72.2 %、単価は 45.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(土呂駅、新白岡駅)は +69.6 %(単価 +15.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(久喜駅、浦和駅)は -19.3 %(単価 -5.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 14.2 分 → 2021年 12.3 分、-13.4 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.1 % → 2021年 6.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 51.6 % → 2021年 44.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.7 % → 2021年 9.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 6.2 % → 2021年 3.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -5.0%( -3.4万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 54 件(1年前(2020年)に比べて +170.0%( +34件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった久喜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -33.6%( -8.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR宇都宮線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
浦和駅 | 65.6万/㎡ (15.5年/69.7㎡) | 69.1万/㎡ (15.1年/63.8㎡) | 58.2万/㎡ (16.3年/68.2㎡) |
さいたま新都心駅 | 52.9万/㎡ (20.3年/68.8㎡) | 49.6万/㎡ (13.3年/57.1㎡) | 45.4万/㎡ (18.9年/71.0㎡) |
大宮駅 | 47.9万/㎡ (26.2年/64.9㎡) | 47.4万/㎡ (24.6年/60.0㎡) | 50.6万/㎡ (21.2年/53.6㎡) |
土呂駅 | 45.9万/㎡ (16.5年/70.8㎡) | 26.7万/㎡ (19.5年/75.0㎡) | 20.0万/㎡ (30.5年/15.0㎡) |
東大宮駅 | 19.2万/㎡ (25.7年/81.7㎡) | 18.3万/㎡ (26.5年/82.5㎡) | 15.0万/㎡ (25.5年/78.8㎡) |
蓮田駅 | 24.9万/㎡ (33.1年/65.5㎡) | 24.0万/㎡ (27.5年/67.5㎡) | 10.8万/㎡ (39.5年/60.0㎡) |
白岡駅 | 18.6万/㎡ (25.0年/70.0㎡) | 12.1万/㎡ (24.5年/70.0㎡) | - |
新白岡駅 | 29.2万/㎡ (27.5年/65.0㎡) | 17.5万/㎡ (26.5年/80.0㎡) | 18.8万/㎡ (23.5年/70.0㎡) |
久喜駅 | 16.6万/㎡ (31.7年/65.0㎡) | 25.1万/㎡ (25.0年/52.5㎡) | 22.2万/㎡ (24.3年/73.8㎡) |
東鷲宮駅 | 22.0万/㎡ (22.1年/79.3㎡) | 16.5万/㎡ (28.8年/82.5㎡) | 18.4万/㎡ (24.9年/81.2㎡) |
栗橋駅 | 17.1万/㎡ (28.5年/70.0㎡) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
土呂駅 45.9 万/㎡(昨年同期比 +72.2 %)
土呂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +72.2%( +19.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +500.0%( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.5年(昨年 19.5年から -15.4 %減)。平均専有面積は 70.8 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -5.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 19.5 年 → 2021年 16.5 年、-15.4 %と減少)
新白岡駅 29.2 万/㎡(昨年同期比 +67.0 %)
新白岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +67.0%( +11.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 27.5年(昨年 26.5年から +3.8 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -18.8 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
久喜駅 16.6 万/㎡(昨年同期比 -33.6 %)
久喜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -33.6%( -8.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.7年(昨年 25.0年から +26.8 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から +23.8 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 25.0 年 → 2021年 31.7 年、+26.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.0 分 → 2021年 10.7 分、+33.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 % → 2021年 100.0 %)
浦和駅 65.6 万/㎡(昨年同期比 -5.0 %)
浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -5.0%( -3.4万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 54 件(1年前(2020年)に比べて +170.0%( +34件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 15.1年から +2.4 %増)。平均専有面積は 69.7 ㎡ (昨年 63.8 ㎡から +9.4 %増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 5.0 % → 2021年 18.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 24.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 10.2 分 → 2021年 11.9 分、+16.8 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 10.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 5.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示