【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜3月期のJR宇都宮線 (浦和駅~栗橋駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -12.4%( -5.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 157 件(1年前(2020年)に比べて +82.6%( +71件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 20.6年から +10.5 %増)。平均専有面積は 70.9 ㎡ (昨年 62.3 ㎡から +13.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。東大宮駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのはさいたま新都心駅で昨年に比べ +142.1 %、単価は 58.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(さいたま新都心駅、東大宮駅)は +88.2 %(単価 +20.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(栗橋駅、久喜駅)は -35.8 %(単価 -6.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 13.0 分 → 2021年 9.8 分、-24.9 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.2 % → 2021年 9.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 15.1 % → 2021年 28.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 20.6 年 → 2021年 22.7 年、+10.5 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.7 % → 2021年 14.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 3.5 % → 2021年 1.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -3.1%( -2.1万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 45 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +18件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった栗橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -36.2%( -4.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR宇都宮線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
浦和駅 | 64.5万/㎡ (14.6年/72.0㎡) | 66.5万/㎡ (13.6年/68.5㎡) | 61.5万/㎡ (14.8年/60.4㎡) |
さいたま新都心駅 | 58.1万/㎡ (14.4年/70.8㎡) | 24.0万/㎡ (36.0年/75.0㎡) | 42.1万/㎡ (17.7年/56.7㎡) |
大宮駅 | 35.7万/㎡ (29.0年/67.6㎡) | 48.8万/㎡ (23.5年/55.5㎡) | 53.0万/㎡ (22.3年/56.9㎡) |
土呂駅 | 33.4万/㎡ (24.7年/57.1㎡) | 38.3万/㎡ (20.0年/50.0㎡) | 32.9万/㎡ (21.6年/49.3㎡) |
東大宮駅 | 27.7万/㎡ (26.0年/60.8㎡) | 20.6万/㎡ (26.0年/73.3㎡) | 12.0万/㎡ (22.3年/68.3㎡) |
蓮田駅 | 16.5万/㎡ (40.0年/82.5㎡) | - | 12.7万/㎡ (41.0年/55.0㎡) |
白岡駅 | 23.5万/㎡ (25.0年/75.0㎡) | 22.6万/㎡ (23.0年/78.3㎡) | - |
新白岡駅 | 30.5万/㎡ (13.8年/80.0㎡) | - | 19.2万/㎡ (25.0年/75.0㎡) |
久喜駅 | 14.4万/㎡ (26.5年/65.0㎡) | 22.4万/㎡ (26.0年/55.7㎡) | 26.9万/㎡ (23.4年/66.9㎡) |
東鷲宮駅 | 19.4万/㎡ (25.8年/82.8㎡) | 25.4万/㎡ (19.0年/82.5㎡) | 16.9万/㎡ (26.1年/77.0㎡) |
栗橋駅 | 8.6万/㎡ (28.0年/70.0㎡) | 13.4万/㎡ (27.0年/70.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
さいたま新都心駅 58.1 万/㎡(昨年同期比 +142.1 %)
さいたま新都心駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +142.1%( +34.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2020年)に比べて +1100.0%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 36.0年から -60.0 %減)。平均専有面積は 70.8 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -5.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 36.0 年 → 2021年 14.4 年、-60.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2020年 13.0 分 → 2021年 11.6 分、-10.9 %と減少)
東大宮駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 +34.2 %)
東大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +34.2%( +7.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(1年前(2020年)に比べて +116.7%( +7件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 26.0年から -0.0 %減)。平均専有面積は 60.8 ㎡ (昨年 73.3 ㎡から -17.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 21.7 分 → 2021年 7.4 分、-65.9 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 83.3 % → 2021年 84.6 %)
栗橋駅 8.6 万/㎡(昨年同期比 -36.2 %)
栗橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -36.2%( -4.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.0年(昨年 27.0年から +3.7 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
久喜駅 14.4 万/㎡(昨年同期比 -35.5 %)
久喜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -35.5%( -7.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -71.4%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 26.0年から +1.9 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 55.7 ㎡から +16.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 8.7 分 → 2021年 7.5 分、-13.9 %と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 57.1 % → 2021年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示