【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜9月期のJR紀勢本線 (周参見駅～和歌山市駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -17.4％( -4.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 68 件(１年前(2023年)に比べて -28.4％( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 21.0年から +24.2 ％増)。平均専有面積は 66.4 ㎡ (昨年 68.5 ㎡から -3.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。紀三井寺駅、紀和駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは紀和駅で昨年に比べ +81.7 ％、単価は 12.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(紀和駅、紀三井寺駅)は +73.7 ％(単価 +5.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(白浜駅、黒江駅)は -57.6 ％(単価 -13.2 万円/㎡)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.0 年 → 2024年 26.1 年、+24.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.6 ％ → 2024年 9.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 47.6 ％ → 2024年 54.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった和歌山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -13.1％( -3.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2023年)に比べて -37.2％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった椿駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -22.2％( -1.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR紀勢本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 周参見駅 | - | - | - |
| 椿駅 | 4.0万/㎡ (48.0年/40.0㎡) | 5.1万/㎡ (47.0年/35.0㎡) | 3.1万/㎡ (52.3年/45.0㎡) |
| 白浜駅 | 4.3万/㎡ (48.9年/75.0㎡) | 21.8万/㎡ (0年/55.0㎡) | - |
| 紀伊新庄駅 | - | 27.7万/㎡ (31.5年/65.0㎡) | - |
| 紀伊田辺駅 | - | - | 14.8万/㎡ (40.3年/72.5㎡) |
| 下津駅 | - | - | - |
| 冷水浦駅 | 38.9万/㎡ (17.5年/90.0㎡) | - | - |
| 海南駅 | 22.4万/㎡ (28.0年/66.0㎡) | 23.7万/㎡ (23.6年/65.4㎡) | 24.3万/㎡ (21.7年/55.0㎡) |
| 黒江駅 | 16.6万/㎡ (31.8年/68.0㎡) | 25.5万/㎡ (23.5年/55.0㎡) | 21.8万/㎡ (0年/55.0㎡) |
| 紀三井寺駅 | 11.6万/㎡ (32.0年/68.3㎡) | 7.0万/㎡ (36.2年/58.3㎡) | 14.5万/㎡ (14.6年/71.7㎡) |
| 宮前駅 | 19.4万/㎡ (28.0年/68.3㎡) | 17.3万/㎡ (20.6年/70.0㎡) | 10.8万/㎡ (33.6年/65.8㎡) |
| 和歌山駅 | 24.4万/㎡ (22.0年/70.4㎡) | 28.1万/㎡ (18.9年/71.2㎡) | 25.7万/㎡ (19.9年/68.8㎡) |
| 紀和駅 | 12.0万/㎡ (0年/50.0㎡) | 6.6万/㎡ (33.3年/62.5㎡) | 12.8万/㎡ (31.2年/61.2㎡) |
| 和歌山市駅 | 20.6万/㎡ (25.3年/59.5㎡) | 26.7万/㎡ (18.6年/69.4㎡) | 23.6万/㎡ (22.9年/72.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
紀和駅 12.0 万/㎡(昨年同期比 +81.7 ％)
紀和駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +81.7％( +5.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から -20.0 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.5 分 → 2024年 10.0 分、+300.0 ％と大きく増加)
紀三井寺駅 11.6 万/㎡(昨年同期比 +65.7 ％)
紀三井寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +65.7％( +4.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.0年(昨年 36.2年から -11.5 ％減)。平均専有面積は 68.3 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から +17.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 36.2 年 → 2024年 32.0 年、-11.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
白浜駅 4.3 万/㎡(昨年同期比 -80.4 ％)
白浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -80.4％( -17.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +36.4 ％増)。
黒江駅 16.6 万/㎡(昨年同期比 -34.7 ％)
黒江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -34.7％( -8.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +400.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 23.5年から +35.1 ％増)。平均専有面積は 68.0 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +23.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 30.0 分 → 2024年 20.2 分、-32.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.5 年 → 2024年 31.8 年、+35.1 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示