【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年7月〜9月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅～天王台駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +1.2％( +0.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 181 件(１年前(2022年)に比べて -16.2％( -35件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 28.1年から -1.4 ％減)。平均専有面積は 71.3 ㎡ (昨年 72.3 ㎡から -1.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。新松戸駅、北小金駅、南柏駅、天王台駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南柏駅で昨年に比べ +34.5 ％、単価は 39.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(南柏駅、天王台駅)は +34.3 ％(単価 +8.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(馬橋駅、松戸駅)は -27.1 ％(単価 -10.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.6 ％ → 2023年 6.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.9 ％ → 2023年 4.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.8 ％ → 2023年 13.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2022年 24.9 ％ → 2023年 25.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった柏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +0.1％( +0.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 48 件(１年前(2022年)に比べて -9.4％( -5件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった馬橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -27.2％( -6.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +40.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR常磐線各駅停車 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 37.0万/㎡ (27.7年/62.4㎡) | 50.7万/㎡ (20.9年/67.9㎡) | 38.0万/㎡ (23.4年/68.5㎡) |
| 北松戸駅 | 31.9万/㎡ (22.5年/74.2㎡) | 27.1万/㎡ (34.1年/55.6㎡) | 25.5万/㎡ (33.9年/61.9㎡) |
| 馬橋駅 | 17.0万/㎡ (47.7年/50.7㎡) | 23.3万/㎡ (31.3年/58.0㎡) | 21.1万/㎡ (36.1年/45.0㎡) |
| 新松戸駅 | 33.9万/㎡ (34.4年/78.7㎡) | 27.9万/㎡ (36.9年/72.0㎡) | 22.5万/㎡ (40.7年/69.4㎡) |
| 北小金駅 | 22.4万/㎡ (33.1年/67.7㎡) | 18.6万/㎡ (36.4年/66.6㎡) | 17.6万/㎡ (36.3年/65.3㎡) |
| 南柏駅 | 39.9万/㎡ (19.7年/74.5㎡) | 29.7万/㎡ (30.4年/80.0㎡) | 33.1万/㎡ (19.9年/74.7㎡) |
| 柏駅 | 41.0万/㎡ (23.5年/74.0㎡) | 41.0万/㎡ (20.8年/74.8㎡) | 35.8万/㎡ (22.2年/70.4㎡) |
| 北柏駅 | 20.1万/㎡ (34.9年/67.0㎡) | 22.0万/㎡ (34.7年/73.0㎡) | 14.5万/㎡ (34.7年/84.1㎡) |
| 我孫子駅 | 34.2万/㎡ (25.9年/79.6㎡) | 33.7万/㎡ (27.2年/84.8㎡) | 30.8万/㎡ (22.9年/86.0㎡) |
| 天王台駅 | 25.2万/㎡ (32.0年/65.0㎡) | 18.8万/㎡ (35.3年/69.4㎡) | 24.9万/㎡ (27.6年/73.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
南柏駅 39.9 万/㎡(昨年同期比 +34.5 ％)
南柏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +34.5％( +10.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 20 件(１年前(2022年)に比べて +33.3％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 30.4年から -35.3 ％減)。平均専有面積は 74.5 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -6.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 30.4 年 → 2023年 19.7 年、-35.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 11.8 分 → 2023年 8.8 分、-25.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.6 ％ → 2023年 40.0 ％)
天王台駅 25.2 万/㎡(昨年同期比 +34.0 ％)
天王台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +34.0％( +6.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 35.3年から -9.2 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 69.4 ㎡から -6.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 37.5 ％ → 2023年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 7.2 分 → 2023年 10.0 分、+37.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 62.5 ％ → 2023年 75.0 ％)
馬橋駅 17.0 万/㎡(昨年同期比 -27.2 ％)
馬橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -27.2％( -6.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +40.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 47.7年(昨年 31.3年から +52.2 ％増)。平均専有面積は 50.7 ㎡ (昨年 58.0 ㎡から -12.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 11.8 分 → 2023年 9.3 分、-21.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 31.3 年 → 2023年 47.7 年、+52.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 ％ → 2023年 85.7 ％)
松戸駅 37.0 万/㎡(昨年同期比 -27.0 ％)
松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -27.0％( -13.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 31 件(１年前(2022年)に比べて -20.5％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.7年(昨年 20.9年から +32.1 ％増)。平均専有面積は 62.4 ㎡ (昨年 67.9 ㎡から -8.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.7 ％ → 2023年 6.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 51.3 ％ → 2023年 45.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 20.9 年 → 2023年 27.7 年、+32.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 10.3 分 → 2023年 11.7 分、+13.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 5.1 ％ → 2023年 25.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 32.4 ％ → 2023年 16.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示