【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅~天王台駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -12.6%( -4.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 233 件(1年前(2020年)に比べて +187.7%( +152件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.9年(昨年 25.2年から +14.9 %増)。平均専有面積は 69.4 ㎡ (昨年 69.6 ㎡から -0.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。新松戸駅、南柏駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは南柏駅で昨年に比べ +8.4 %、単価は 28.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(南柏駅、新松戸駅)は +7.2 %(単価 +1.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(北小金駅、松戸駅)は -21.7 %(単価 -6.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.9 % → 2021年 19.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 25.2 年 → 2021年 28.9 年、+14.9 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 19.2 % → 2021年 25.4 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 39.7 % → 2021年 43.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった柏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -6.8%( -2.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 50 件(1年前(2020年)に比べて +177.8%( +32件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北小金駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -24.3%( -5.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 27 件(1年前(2020年)に比べて +440.0%( +22件/㎡)と大幅に増加しています。)。
JR常磐線各駅停車 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
松戸駅 | 33.2万/㎡ (28.0年/63.3㎡) | 41.0万/㎡ (27.4年/59.1㎡) | 51.1万/㎡ (17.4年/64.5㎡) |
北松戸駅 | 25.9万/㎡ (28.4年/64.2㎡) | 28.7万/㎡ (14.8年/70.0㎡) | 33.7万/㎡ (20.4年/73.3㎡) |
馬橋駅 | 21.2万/㎡ (34.9年/63.1㎡) | 26.1万/㎡ (33.3年/61.7㎡) | 27.8万/㎡ (20.4年/63.3㎡) |
新松戸駅 | 27.2万/㎡ (34.2年/73.4㎡) | 25.6万/㎡ (36.9年/68.8㎡) | 26.4万/㎡ (34.1年/74.4㎡) |
北小金駅 | 17.5万/㎡ (41.6年/60.6㎡) | 23.1万/㎡ (22.8年/75.0㎡) | 17.4万/㎡ (35.6年/57.0㎡) |
南柏駅 | 28.9万/㎡ (23.3年/74.5㎡) | 26.6万/㎡ (25.2年/70.6㎡) | 29.2万/㎡ (32.2年/64.0㎡) |
柏駅 | 38.7万/㎡ (20.7年/69.3㎡) | 41.6万/㎡ (20.1年/67.5㎡) | 46.9万/㎡ (17.2年/59.2㎡) |
北柏駅 | 19.6万/㎡ (31.0年/76.2㎡) | 23.0万/㎡ (25.4年/80.0㎡) | 18.9万/㎡ (30.3年/72.5㎡) |
我孫子駅 | 28.6万/㎡ (26.2年/79.5㎡) | 31.5万/㎡ (21.3年/84.5㎡) | 26.2万/㎡ (25.8年/78.6㎡) |
天王台駅 | 21.7万/㎡ (28.5年/77.5㎡) | 22.0万/㎡ (28.4年/68.3㎡) | 8.6万/㎡ (19.8年/70.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
南柏駅 28.9 万/㎡(昨年同期比 +8.4 %)
南柏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +8.4%( +2.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 20 件(1年前(2020年)に比べて +122.2%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 25.2年から -7.7 %減)。平均専有面積は 74.5 ㎡ (昨年 70.6 ㎡から +5.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 66.7 % → 2021年 65.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 % → 2021年 5.9 %)
新松戸駅 27.2 万/㎡(昨年同期比 +6.0 %)
新松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて +6.0%( +1.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 31 件(1年前(2020年)に比べて +287.5%( +23件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.2年(昨年 36.9年から -7.3 %減)。平均専有面積は 73.4 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から +6.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 22.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 38.7 %)
北小金駅 17.5 万/㎡(昨年同期比 -24.3 %)
北小金駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -24.3%( -5.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 27 件(1年前(2020年)に比べて +440.0%( +22件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.6年(昨年 22.8年から +82.7 %増)。平均専有面積は 60.6 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -19.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 60.0 % → 2021年 14.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 22.8 年 → 2021年 41.6 年、+82.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 11.6 分 → 2021年 13.2 分、+14.0 %と増加)
松戸駅 33.2 万/㎡(昨年同期比 -19.0 %)
松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2020年)に比べて -19.0%( -7.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 41 件(1年前(2020年)に比べて +141.2%( +24件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 27.4年から +2.3 %増)。平均専有面積は 63.3 ㎡ (昨年 59.1 ㎡から +7.1 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 62.5 % → 2021年 51.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.9 分 → 2021年 11.8 分、+32.4 %と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 2.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示