【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2019年1月〜12月期のJR常磐線各駅停車 (松戸駅～天王台駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +1.2％( +0.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 267 件(１年前(2018年)に比べて -15.8％( -50件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 23.5年から +7.3 ％増)。平均専有面積は 67.4 ㎡ (昨年 68.4 ㎡から -1.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。柏駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは柏駅で昨年に比べ +18.9 ％、単価は 40.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(柏駅、北柏駅)は +11.5 ％(単価 +3.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(北松戸駅、北小金駅)は -13.3 ％(単価 -3.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 9.5 ％ → 2019年 14.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2018年 45.6 ％ → 2019年 44.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 12.0 ％ → 2019年 17.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 2.3 ％ → 2019年 1.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった柏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +18.9％( +6.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 54 件(１年前(2018年)に比べて -3.6％( -2件/㎡)と小幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった北柏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +4.2％( +0.6万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2018年)に比べて -40.0％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR常磐線各駅停車 | 現状(2019) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 松戸駅 | 39.0万/㎡ (22.1年/62.1㎡) | 37.8万/㎡ (20.6年/60.8㎡) | 42.2万/㎡ (19.9年/55.7㎡) |
| 北松戸駅 | 26.4万/㎡ (22.5年/59.5㎡) | 31.4万/㎡ (17.9年/64.1㎡) | 21.8万/㎡ (34.2年/43.0㎡) |
| 馬橋駅 | 25.7万/㎡ (26.2年/61.0㎡) | 24.7万/㎡ (33.9年/55.3㎡) | 31.1万/㎡ (22.7年/63.0㎡) |
| 新松戸駅 | 24.0万/㎡ (33.0年/72.4㎡) | 24.7万/㎡ (30.1年/75.0㎡) | 22.7万/㎡ (32.2年/68.8㎡) |
| 北小金駅 | 19.9万/㎡ (27.5年/65.0㎡) | 22.3万/㎡ (25.1年/69.5㎡) | 20.7万/㎡ (25.0年/65.5㎡) |
| 南柏駅 | 26.9万/㎡ (25.6年/67.9㎡) | 26.3万/㎡ (19.2年/76.0㎡) | 24.6万/㎡ (20.2年/75.2㎡) |
| 柏駅 | 40.2万/㎡ (18.7年/64.8㎡) | 33.8万/㎡ (20.8年/64.7㎡) | 31.7万/㎡ (20.7年/73.0㎡) |
| 北柏駅 | 14.9万/㎡ (32.3年/70.0㎡) | 14.3万/㎡ (29.3年/71.8㎡) | 16.9万/㎡ (25.5年/73.1㎡) |
| 我孫子駅 | 22.9万/㎡ (27.4年/75.2㎡) | 25.5万/㎡ (22.6年/78.0㎡) | 25.3万/㎡ (22.6年/78.7㎡) |
| 天王台駅 | 18.1万/㎡ (27.5年/72.5㎡) | 17.5万/㎡ (30.5年/69.5㎡) | 25.1万/㎡ (20.5年/72.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
柏駅 40.2 万/㎡(昨年同期比 +18.9 ％)
柏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +18.9％( +6.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 54 件(１年前(2018年)に比べて -3.6％( -2件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 20.8年から -10.2 ％減)。平均専有面積は 64.8 ㎡ (昨年 64.7 ㎡から +0.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2018年 20.8 年 → 2019年 18.7 年、-10.2 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 10.7 ％ → 2019年 20.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 40.0 ％ → 2019年 23.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 9.1 ％ → 2019年 11.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2018年 9.1 ％ → 2019年 7.8 ％)
北柏駅 14.9 万/㎡(昨年同期比 +4.2 ％)
北柏駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて +4.2％( +0.6万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2018年)に比べて -40.0％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 29.3年から +10.4 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 71.8 ㎡から -2.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2018年 15.6 分 → 2019年 13.4 分、-13.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 95.0 ％ → 2019年 75.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2018年 29.3 年 → 2019年 32.3 年、+10.4 ％と増加)
北松戸駅 26.4 万/㎡(昨年同期比 -15.9 ％)
北松戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -15.9％( -5.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2018年)に比べて -9.1％( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 17.9年から +25.5 ％増)。平均専有面積は 59.5 ㎡ (昨年 64.1 ㎡から -7.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2018年 9.1 分 → 2019年 6.0 分、-34.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 9.1 ％ → 2019年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2018年 17.9 年 → 2019年 22.5 年、+25.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 10.0 ％ → 2019年 66.7 ％)
北小金駅 19.9 万/㎡(昨年同期比 -10.8 ％)
北小金駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2018年)に比べて -10.8％( -2.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 30 件(１年前(2018年)に比べて +7.1％( +2件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 25.1年から +9.5 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 69.5 ㎡から -6.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2018年 44.4 ％ → 2019年 34.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2018年 10.9 分 → 2019年 12.8 分、+17.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2018年 14.8 ％ → 2019年 27.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示