【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年7月〜9月期の神戸市海岸線 (新長田駅～三宮・花時計前駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -12.5％( -5.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2022年)に比べて +31.6％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.8年(昨年 20.6年から +0.9 ％増)。平均専有面積は 63.4 ㎡ (昨年 62.4 ㎡から +1.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。御崎公園駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは御崎公園駅で昨年に比べ +19.3 ％、単価は 37.5 万円/㎡となった。
上位 1 駅(御崎公園駅)は +19.3 ％(単価 +6.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(中央市場前駅)は -33.0 ％(単価 -19.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 5.3 ％ → 2023年 4.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.8 分 → 2023年 7.3 分、+89.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.6 ％ → 2023年 45.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新長田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -0.6％( -0.3万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 11 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった駒ケ林駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -9.4％( -3.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 神戸市海岸線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新長田駅 | 40.7万/㎡ (19.1年/69.5㎡) | 41.0万/㎡ (22.9年/72.7㎡) | 37.4万/㎡ (16.0年/66.1㎡) |
| 駒ケ林駅 | 36.0万/㎡ (12.5年/75.0㎡) | 39.7万/㎡ (17.8年/56.7㎡) | 41.3万/㎡ (14.5年/62.5㎡) |
| 苅藻駅 | 21.7万/㎡ (27.5年/60.0㎡) | - | 25.2万/㎡ (26.0年/50.0㎡) |
| 御崎公園駅 | 37.5万/㎡ (16.7年/64.0㎡) | 31.4万/㎡ (23.5年/70.0㎡) | 26.5万/㎡ (22.0年/54.2㎡) |
| 和田岬駅 | 13.1万/㎡ (53.5年/55.0㎡) | - | 28.0万/㎡ (31.5年/75.0㎡) |
| 中央市場前駅 | 39.1万/㎡ (25.5年/41.7㎡) | 58.3万/㎡ (6.5年/25.0㎡) | 38.3万/㎡ (20.5年/56.4㎡) |
| ハーバーランド駅 | 85.7万/㎡ (8.5年/70.0㎡) | - | 44.0万/㎡ (6.5年/25.0㎡) |
| みなと元町駅 | - | 50.8万/㎡ (25.0年/47.5㎡) | 28.0万/㎡ (35.5年/20.0㎡) |
| 三宮・花時計前駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
御崎公園駅 37.5 万/㎡(昨年同期比 +19.3 ％)
御崎公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +19.3％( +6.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +400.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.7年(昨年 23.5年から -28.9 ％減)。平均専有面積は 64.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -8.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 23.5 年 → 2023年 16.7 年、-28.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 40.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 1.0 分 → 2023年 2.4 分、+140.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 80.0 ％)
中央市場前駅 39.1 万/㎡(昨年同期比 -33.0 ％)
中央市場前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -33.0％( -19.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +50.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 6.5年から +292.2 ％増)。平均専有面積は 41.7 ㎡ (昨年 25.0 ㎡から +66.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 6.5 年 → 2023年 25.5 年、+292.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 6.0 分 → 2023年 23.0 分、+283.3 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示