【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年10月〜12月期の神戸高速鉄道東西線 (西代駅～元町駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +17.7％( +9.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 79 件(１年前(2022年)に比べて +64.6％( +31件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 20.3年から -10.8 ％減)。平均専有面積は 43.0 ㎡ (昨年 40.6 ㎡から +5.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。大開駅、花隈駅、西元町駅、元町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西代駅で昨年に比べ +151.2 ％、単価は 37.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(西代駅、花隈駅)は +104.6 ％(単価 +22.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(高速神戸駅、高速長田駅)は -25.7 ％(単価 -15.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 20.3 年 → 2023年 18.1 年、-10.8 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 38.3 ％ → 2023年 30.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2022年 3.8 分 → 2023年 4.5 分、+19.2 ％と増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 22.9 ％ → 2023年 19.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 6.4 ％ → 2023年 2.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった神戸三宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +14.8％( +10.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高速神戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -58.6％( -34.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 神戸高速鉄道東西線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西代駅 | 37.1万/㎡ (23.8年/70.0㎡) | 14.8万/㎡ (33.8年/70.0㎡) | 49.4万/㎡ (12.3年/62.5㎡) |
| 高速長田駅 | 41.2万/㎡ (15.8年/48.3㎡) | 38.5万/㎡ (20.8年/65.0㎡) | 24.1万/㎡ (26.5年/69.4㎡) |
| 大開駅 | 38.9万/㎡ (22.4年/41.7㎡) | 29.1万/㎡ (24.8年/55.0㎡) | - |
| 新開地駅 | 64.8万/㎡ (15.2年/28.7㎡) | 58.1万/㎡ (15.8年/37.7㎡) | 68.4万/㎡ (6.9年/32.8㎡) |
| 高速神戸駅 | 24.5万/㎡ (33.3年/42.5㎡) | 59.0万/㎡ (16.1年/34.2㎡) | 65.0万/㎡ (7.3年/27.5㎡) |
| 花隈駅 | 64.1万/㎡ (20.3年/32.4㎡) | 40.6万/㎡ (30.5年/36.2㎡) | 44.0万/㎡ (24.1年/41.1㎡) |
| 神戸三宮駅 | 78.1万/㎡ (18.3年/85.0㎡) | 68.0万/㎡ (14.4年/55.0㎡) | 44.7万/㎡ (25.1年/54.2㎡) |
| 西元町駅 | 74.3万/㎡ (17.3年/38.5㎡) | 57.6万/㎡ (21.8年/28.0㎡) | 56.9万/㎡ (15.8年/58.6㎡) |
| 元町駅 | 75.5万/㎡ (15.3年/56.8㎡) | 59.5万/㎡ (19.3年/39.2㎡) | 63.4万/㎡ (17.2年/62.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西代駅 37.1 万/㎡(昨年同期比 +151.2 ％)
西代駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +151.2％( +22.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 23.8年(昨年 33.8年から -29.6 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 33.8 年 → 2023年 23.8 年、-29.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 9.0 分 → 2023年 2.5 分、-72.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
花隈駅 64.1 万/㎡(昨年同期比 +58.0 ％)
花隈駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +58.0％( +23.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2022年)に比べて +112.5％( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.3年(昨年 30.5年から -33.5 ％減)。平均専有面積は 32.4 ㎡ (昨年 36.2 ㎡から -10.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 30.5 年 → 2023年 20.3 年、-33.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 62.5 ％ → 2023年 35.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.0 分 → 2023年 3.6 分、+21.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 87.5 ％ → 2023年 82.4 ％)
高速神戸駅 24.5 万/㎡(昨年同期比 -58.6 ％)
高速神戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -58.6％( -34.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 16.1年から +106.7 ％増)。平均専有面積は 42.5 ㎡ (昨年 34.2 ㎡から +24.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 16.1 年 → 2023年 33.3 年、+106.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 3.3 分 → 2023年 10.2 分、+207.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 50.0 ％)
高速長田駅 41.2 万/㎡(昨年同期比 +7.2 ％)
高速長田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +7.2％( +2.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて +500.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 20.8年から -24.1 ％減)。平均専有面積は 48.3 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -25.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 20.8 年 → 2023年 15.8 年、-24.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 1.0 分 → 2023年 6.2 分、+516.7 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示