【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期のポートアイランド線 (三宮駅～北埠頭駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -3.7％( -1.1万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 64 件(１年前(2021年)に比べて -22.9％( -19件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 28.5年から +15.0 ％増)。平均専有面積は 77.3 ㎡ (昨年 76.2 ㎡から +1.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。貿易センター駅、みなとじま駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは貿易センター駅で昨年に比べ +32.6 ％、単価は 52.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(貿易センター駅、みなとじま駅)は +31.4 ％(単価 +9.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(三宮駅、北埠頭駅)は -55.7 ％(単価 -31.0 万円/㎡)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 28.5 年 → 2022年 32.8 年、+15.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.6 ％ → 2022年 60.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 72.0 ％ → 2022年 68.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +12.1％( +6.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった市民広場駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -5.9％( -1.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -90.0％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| ポートアイランド線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三宮駅 | 24.6万/㎡ (31.6年/43.3㎡) | 65.6万/㎡ (17.1年/55.9㎡) | - |
| 貿易センター駅 | 52.1万/㎡ (19.1年/42.5㎡) | 39.3万/㎡ (29.2年/53.3㎡) | - |
| 中公園駅 | 28.1万/㎡ (33.6年/77.4㎡) | 28.3万/㎡ (29.2年/82.2㎡) | 20.6万/㎡ (38.2年/74.0㎡) |
| みなとじま駅 | 23.3万/㎡ (38.8年/83.4㎡) | 17.9万/㎡ (38.0年/79.7㎡) | 17.6万/㎡ (37.2年/77.2㎡) |
| 市民広場駅 | 17.1万/㎡ (34.5年/70.0㎡) | 18.2万/㎡ (32.5年/91.0㎡) | 16.6万/㎡ (31.9年/81.2㎡) |
| 南公園駅 | 56.9万/㎡ (4.6年/80.0㎡) | 50.7万/㎡ (3.4年/72.5㎡) | - |
| 中埠頭駅 | 36.1万/㎡ (27.1年/82.5㎡) | 33.6万/㎡ (20.4年/72.5㎡) | 31.3万/㎡ (28.8年/71.7㎡) |
| 北埠頭駅 | 22.0万/㎡ (39.2年/91.7㎡) | 43.1万/㎡ (17.3年/65.0㎡) | 34.4万/㎡ (16.4年/63.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
貿易センター駅 52.1 万/㎡(昨年同期比 +32.6 ％)
貿易センター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +32.6％( +12.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 29.2年から -34.4 ％減)。平均専有面積は 42.5 ㎡ (昨年 53.3 ㎡から -20.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 29.2 年 → 2022年 19.1 年、-34.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 75.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 33.3 ％ → 2022年 25.0 ％)
みなとじま駅 23.3 万/㎡(昨年同期比 +30.1 ％)
みなとじま駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +30.1％( +5.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2021年)に比べて -26.7％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.8年(昨年 38.0年から +2.1 ％増)。平均専有面積は 83.4 ㎡ (昨年 79.7 ㎡から +4.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 80.0 ％ → 2022年 90.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 3.7 分 → 2022年 4.2 分、+12.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 53.3 ％ → 2022年 68.2 ％)
三宮駅 24.6 万/㎡(昨年同期比 -62.5 ％)
三宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -62.5％( -41.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて -72.7％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.6年(昨年 17.1年から +84.8 ％増)。平均専有面積は 43.3 ㎡ (昨年 55.9 ㎡から -22.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.1 年 → 2022年 31.6 年、+84.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.5 分 → 2022年 7.0 分、+55.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 36.4 ％ → 2022年 66.7 ％)
北埠頭駅 22.0 万/㎡(昨年同期比 -48.9 ％)
北埠頭駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -48.9％( -21.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.2年(昨年 17.3年から +127.0 ％増)。平均専有面積は 91.7 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +41.0 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 17.3 年 → 2022年 39.2 年、+127.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 4.0 分 → 2022年 7.0 分、+75.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示