【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR山陰本線 (京都駅～福知山駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +1.4％( +0.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 49 件(１年前(2023年)に比べて -51.5％( -52件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.2年(昨年 26.8年から +5.5 ％増)。平均専有面積は 57.6 ㎡ (昨年 64.2 ㎡から -10.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。丹波口駅、円町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは丹波口駅で昨年に比べ +27.8 ％、単価は 49.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(丹波口駅、円町駅)は +25.3 ％(単価 +9.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(花園駅、二条駅)は -19.1 ％(単価 -8.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 7.8 分 → 2024年 6.7 分、-13.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.1 ％ → 2024年 10.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 24.8 ％ → 2024年 20.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.6 ％ → 2024年 49.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.4 ％ → 2024年 36.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -4.8％( -3.2万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -40.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった並河駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -4.7％( -1.3万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR山陰本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 64.1万/㎡ (24.2年/58.3㎡) | 67.3万/㎡ (17.8年/57.5㎡) | 55.1万/㎡ (22.4年/48.5㎡) |
| 梅小路京都西駅 | 54.0万/㎡ (17.7年/78.3㎡) | 51.2万/㎡ (23.6年/65.8㎡) | 55.2万/㎡ (8.2年/58.0㎡) |
| 丹波口駅 | 49.4万/㎡ (31.0年/61.7㎡) | 38.6万/㎡ (38.3年/68.1㎡) | 49.0万/㎡ (20.8年/60.8㎡) |
| 二条駅 | 49.4万/㎡ (28.6年/48.4㎡) | 57.2万/㎡ (23.1年/63.1㎡) | 57.4万/㎡ (20.1年/57.3㎡) |
| 円町駅 | 45.0万/㎡ (30.7年/50.7㎡) | 36.6万/㎡ (33.4年/58.2㎡) | 35.4万/㎡ (36.8年/61.2㎡) |
| 花園駅 | 27.2万/㎡ (38.5年/55.0㎡) | 36.0万/㎡ (41.0年/50.0㎡) | 24.4万/㎡ (34.0年/20.0㎡) |
| 太秦駅 | 30.9万/㎡ (35.5年/67.5㎡) | 32.6万/㎡ (39.4年/58.0㎡) | 25.7万/㎡ (38.0年/68.3㎡) |
| 嵯峨嵐山駅 | 45.3万/㎡ (15.0年/75.0㎡) | 39.0万/㎡ (21.8年/72.7㎡) | 43.0万/㎡ (18.8年/66.9㎡) |
| 馬堀駅 | - | - | 29.4万/㎡ (20.0年/85.0㎡) |
| 亀岡駅 | - | - | 18.7万/㎡ (32.0年/53.3㎡) |
| 並河駅 | 25.8万/㎡ (28.0年/77.5㎡) | 27.1万/㎡ (23.5年/87.5㎡) | 22.7万/㎡ (30.0年/75.0㎡) |
| 千代川駅 | - | - | - |
| 園部駅 | - | - | - |
| 福知山駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
丹波口駅 49.4 万/㎡(昨年同期比 +27.8 ％)
丹波口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +27.8％( +10.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +12.5％( +1件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 38.3年から -19.0 ％減)。平均専有面積は 61.7 ㎡ (昨年 68.1 ㎡から -9.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 38.3 年 → 2024年 31.0 年、-19.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.2 分 → 2024年 6.9 分、+31.2 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 75.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
円町駅 45.0 万/㎡(昨年同期比 +22.9 ％)
円町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +22.9％( +8.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -36.4％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.7年(昨年 33.4年から -7.9 ％減)。平均専有面積は 50.7 ㎡ (昨年 58.2 ㎡から -12.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.6 分 → 2024年 4.6 分、-60.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 45.5 ％ → 2024年 28.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.5 ％ → 2024年 57.1 ％)
花園駅 27.2 万/㎡(昨年同期比 -24.5 ％)
花園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -24.5％( -8.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 38.5年(昨年 41.0年から -6.1 ％減)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から +10.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.0 分 → 2024年 5.0 分、+25.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
二条駅 49.4 万/㎡(昨年同期比 -13.7 ％)
二条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -13.7％( -7.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -48.4％( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 23.1年から +23.7 ％増)。平均専有面積は 48.4 ㎡ (昨年 63.1 ㎡から -23.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.9 ％ → 2024年 18.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 61.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.1 年 → 2024年 28.6 年、+23.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.5 ％ → 2024年 12.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示