【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2022年1月〜12月期のJR山陰本線 (京都駅～福知山駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -0.3％( -0.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 286 件(１年前(2021年)に比べて +24.9％( +57件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 22.6年から +8.8 ％増)。平均専有面積は 57.7 ㎡ (昨年 56.5 ㎡から +2.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。丹波口駅、花園駅、亀岡駅、千代川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは千代川駅で昨年に比べ +74.6 ％、単価は 25.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(千代川駅、亀岡駅)は +52.5 ％(単価 +7.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(梅小路京都西駅、嵯峨嵐山駅)は -10.8 ％(単価 -6.1 万円/㎡)の下落。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 7.6 分 → 2022年 8.6 分、+13.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 44.9 ％ → 2022年 52.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 9.3 ％ → 2022年 12.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった梅小路京都西駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -11.1％( -7.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 23 件(１年前(2021年)に比べて +27.8％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった亀岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +30.4％( +4.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて +150.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR山陰本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 56.6万/㎡ (21.0年/38.8㎡) | 54.2万/㎡ (19.8年/40.6㎡) | 66.2万/㎡ (13.7年/36.1㎡) |
| 梅小路京都西駅 | 57.9万/㎡ (16.4年/57.2㎡) | 65.1万/㎡ (10.8年/45.3㎡) | 52.5万/㎡ (14.5年/54.7㎡) |
| 丹波口駅 | 49.0万/㎡ (20.1年/59.7㎡) | 40.1万/㎡ (28.8年/60.7㎡) | 59.1万/㎡ (12.4年/48.0㎡) |
| 二条駅 | 52.5万/㎡ (24.7年/55.6㎡) | 53.9万/㎡ (21.1年/55.0㎡) | 60.0万/㎡ (19.1年/49.3㎡) |
| 円町駅 | 39.4万/㎡ (32.3年/60.0㎡) | 39.4万/㎡ (29.2年/65.0㎡) | 36.3万/㎡ (26.5年/61.1㎡) |
| 花園駅 | 33.0万/㎡ (27.8年/43.8㎡) | 26.6万/㎡ (35.7年/50.7㎡) | 26.2万/㎡ (25.6年/65.0㎡) |
| 太秦駅 | 26.3万/㎡ (38.2年/60.8㎡) | 29.3万/㎡ (32.1年/60.0㎡) | 31.4万/㎡ (22.2年/62.9㎡) |
| 嵯峨嵐山駅 | 42.2万/㎡ (20.6年/67.1㎡) | 47.2万/㎡ (11.8年/70.0㎡) | 44.7万/㎡ (21.4年/60.0㎡) |
| 馬堀駅 | 26.9万/㎡ (22.9年/74.2㎡) | 23.9万/㎡ (23.0年/80.0㎡) | - |
| 亀岡駅 | 17.9万/㎡ (26.8年/75.5㎡) | 13.7万/㎡ (26.1年/78.8㎡) | - |
| 並河駅 | 24.4万/㎡ (28.9年/71.7㎡) | 25.7万/㎡ (26.0年/70.0㎡) | 18.5万/㎡ (25.4年/62.5㎡) |
| 千代川駅 | 25.7万/㎡ (22.3年/70.0㎡) | 14.7万/㎡ (31.5年/57.0㎡) | 24.6万/㎡ (20.5年/65.0㎡) |
| 園部駅 | 11.6万/㎡ (27.5年/65.0㎡) | - | - |
| 福知山駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
千代川駅 25.7 万/㎡(昨年同期比 +74.6 ％)
千代川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +74.6％( +11.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -80.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 31.5年から -29.4 ％減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 57.0 ㎡から +22.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 31.5 年 → 2022年 22.3 年、-29.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 3.0 分 → 2022年 2.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
亀岡駅 17.9 万/㎡(昨年同期比 +30.4 ％)
亀岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて +30.4％( +4.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2021年)に比べて +150.0％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 26.1年から +2.6 ％増)。平均専有面積は 75.5 ㎡ (昨年 78.8 ㎡から -4.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 19.2 分 → 2022年 13.5 分、-29.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 75.0 ％ → 2022年 60.0 ％)
梅小路京都西駅 57.9 万/㎡(昨年同期比 -11.1 ％)
梅小路京都西駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -11.1％( -7.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 23 件(１年前(2021年)に比べて +27.8％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 10.8年から +51.4 ％増)。平均専有面積は 57.2 ㎡ (昨年 45.3 ㎡から +26.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 11.1 ％ → 2022年 13.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 10.8 年 → 2022年 16.4 年、+51.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 7.6 分 → 2022年 8.8 分、+16.8 ％と増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 13.0 ％)
嵯峨嵐山駅 42.2 万/㎡(昨年同期比 -10.4 ％)
嵯峨嵐山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2021年)に比べて -10.4％( -4.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 28 件(１年前(2021年)に比べて +40.0％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 11.8年から +74.3 ％増)。平均専有面積は 67.1 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -4.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 11.8 年 → 2022年 20.6 年、+74.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.3 分 → 2022年 6.9 分、+29.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 20.0 ％ → 2022年 39.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示