【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年10月〜12月期の京阪本線 (橋本駅～出町柳駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -3.7％( -1.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 81 件(１年前(2022年)に比べて -27.7％( -31件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 25.9年から +23.0 ％増)。平均専有面積は 58.3 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から +0.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 11 駅。ほとんどの駅において下落した。東福寺駅、祇園四条駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは祇園四条駅で昨年に比べ +85.4 ％、単価は 62.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(祇園四条駅、東福寺駅)は +69.7 ％(単価 +19.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(神宮丸太町駅、藤森駅)は -34.1 ％(単価 -19.2 万円/㎡)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.9 年 → 2023年 31.9 年、+23.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 37.5 ％ → 2023年 60.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 19.6 ％ → 2023年 24.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった祇園四条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +85.4％( +28.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +400.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった淀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -23.4％( -4.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 京阪本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橋本駅 | - | 6.7万/㎡ (36.8年/75.0㎡) | - |
| 石清水八幡宮駅 | - | 9.7万/㎡ (44.3年/67.5㎡) | 8.9万/㎡ (44.8年/75.0㎡) |
| 淀駅 | 15.5万/㎡ (29.6年/62.0㎡) | 20.3万/㎡ (19.9年/57.8㎡) | 16.6万/㎡ (28.0年/62.5㎡) |
| 中書島駅 | 29.7万/㎡ (30.7年/65.5㎡) | 32.4万/㎡ (27.5年/66.5㎡) | 30.0万/㎡ (31.9年/63.8㎡) |
| 伏見桃山駅 | 46.7万/㎡ (29.5年/62.0㎡) | 48.0万/㎡ (22.5年/65.0㎡) | 37.6万/㎡ (30.4年/62.5㎡) |
| 丹波橋駅 | 42.5万/㎡ (23.8年/62.5㎡) | 43.7万/㎡ (17.0年/64.4㎡) | 38.0万/㎡ (21.8年/59.2㎡) |
| 墨染駅 | 27.4万/㎡ (39.4年/66.0㎡) | 31.5万/㎡ (30.3年/72.5㎡) | 35.0万/㎡ (21.3年/90.0㎡) |
| 藤森駅 | 33.6万/㎡ (29.3年/55.8㎡) | 44.5万/㎡ (16.0年/65.7㎡) | 37.1万/㎡ (18.8年/45.0㎡) |
| 龍谷大前深草駅 | - | 25.4万/㎡ (48.8年/65.0㎡) | 21.5万/㎡ (47.8年/65.0㎡) |
| 伏見稲荷駅 | 31.8万/㎡ (41.8年/85.0㎡) | 29.8万/㎡ (41.1年/66.7㎡) | 32.2万/㎡ (40.3年/62.5㎡) |
| 鳥羽街道駅 | 33.3万/㎡ (19.8年/75.0㎡) | 36.2万/㎡ (18.8年/80.0㎡) | 25.7万/㎡ (35.3年/65.0㎡) |
| 東福寺駅 | 27.7万/㎡ (33.0年/31.2㎡) | 18.0万/㎡ (33.8年/15.0㎡) | 21.0万/㎡ (33.8年/20.0㎡) |
| 七条駅 | 44.1万/㎡ (29.0年/35.0㎡) | 57.9万/㎡ (21.3年/40.0㎡) | 53.3万/㎡ (20.2年/42.0㎡) |
| 清水五条駅 | 56.2万/㎡ (22.6年/36.2㎡) | 62.5万/㎡ (24.3年/41.2㎡) | 57.8万/㎡ (20.4年/29.7㎡) |
| 祇園四条駅 | 62.1万/㎡ (28.6年/60.0㎡) | 33.5万/㎡ (33.8年/20.0㎡) | 73.5万/㎡ (19.8年/59.0㎡) |
| 三条駅 | - | 86.6万/㎡ (16.0年/47.5㎡) | - |
| 神宮丸太町駅 | 35.4万/㎡ (44.8年/34.0㎡) | 62.9万/㎡ (32.0年/52.3㎡) | 86.6万/㎡ (24.3年/62.8㎡) |
| 出町柳駅 | 61.0万/㎡ (35.2年/89.0㎡) | 68.4万/㎡ (19.3年/65.4㎡) | 62.3万/㎡ (29.3年/68.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
祇園四条駅 62.1 万/㎡(昨年同期比 +85.4 ％)
祇園四条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +85.4％( +28.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +400.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 33.8年から -15.4 ％減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 20.0 ㎡から +200.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 33.8 年 → 2023年 28.6 年、-15.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 14.0 分 → 2023年 8.4 分、-40.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 80.0 ％)
東福寺駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 +53.9 ％)
東福寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +53.9％( +9.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 33.8年から -2.2 ％減)。平均専有面積は 31.2 ㎡ (昨年 15.0 ㎡から +108.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 12.0 分 → 2023年 7.5 分、-37.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
神宮丸太町駅 35.4 万/㎡(昨年同期比 -43.6 ％)
神宮丸太町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -43.6％( -27.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -54.5％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.8年(昨年 32.0年から +39.7 ％増)。平均専有面積は 34.0 ㎡ (昨年 52.3 ㎡から -35.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 54.5 ％ → 2023年 40.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 32.0 年 → 2023年 44.8 年、+39.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.6 分 → 2023年 7.6 分、+34.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 36.4 ％ → 2023年 60.0 ％)
藤森駅 33.6 万/㎡(昨年同期比 -24.5 ％)
藤森駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -24.5％( -10.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2022年)に比べて -14.3％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.3年(昨年 16.0年から +82.4 ％増)。平均専有面積は 55.8 ㎡ (昨年 65.7 ㎡から -15.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 42.9 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 16.0 年 → 2023年 29.3 年、+82.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2022年 3.1 分 → 2023年 3.5 分、+11.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 28.6 ％ → 2023年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示