物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2023年
2023年1月9月

この記事は不動産鑑定士の竹内英二氏、宅地建物取引士の岩野愛弓氏により監修されたものです

記事監修:竹内 英二
【監修者】

不動産鑑定士

竹内 英二 (監修者)

不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2023年1月〜9月期の近鉄湯の山線 (近鉄四日市駅湯の山温泉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.6万円/坪(16.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -12.6%( -7.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 56 件(1年前(2022年)に比べて -41.1%( -39件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 29.0年(昨年 22.2年から +30.8 %増)。平均土地面積は 87.5 坪 (昨年 108.5 坪から -19.3 %減)。平均建物面積は 34.6 坪 (昨年 58.5 坪から -40.8 %減)。

近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。伊勢川島駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは高角駅で昨年に比べ +161.7 %、坪単価は 28.9 万円/坪となった。

上位 2 駅(高角駅伊勢川島駅)は +118.1 %(坪単価 +25.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(菰野駅中菰野駅)は -62.0 %(坪単価 -36.5 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2022年 30.6 % → 2023年 29.4 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2022年 22.2 年 → 2023年 29.0 年、+30.8 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 19.9 分 → 2023年 29.8 分、+49.5 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 23.5 % → 2023年 35.3 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 29.4 % → 2023年 15.7 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった伊勢松本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.4万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -5.3%( -4.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 11 件(1年前(2022年)に比べて -15.4%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった菰野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.0万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -76.6%( -49.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -81.8%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。

近鉄湯の山線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
近鉄湯の山線現状(2023)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
近鉄四日市駅59.1万/坪
(41.8年/157坪)
73.7万/坪
(28.2年/122坪)
41.0万/坪
(45.9年/85.6坪)
中川原駅65.1万/坪
(20.7年/47.3坪)
68.2万/坪
(9.5年/93.5坪)
85.2万/坪
(11.8年/81.6坪)
伊勢松本駅87.4万/坪
(25.6年/50.7坪)
92.3万/坪
(18.2年/78.8坪)
62.3万/坪
(19.3年/96.5坪)
伊勢川島駅75.7万/坪
(20.3年/60.2坪)
43.4万/坪
(23.9年/117坪)
51.3万/坪
(26.8年/87.4坪)
高角駅28.9万/坪
(18.0年/85.7坪)
11.0万/坪
(41.3年/86.2坪)
47.6万/坪
(24.3年/74.1坪)
桜駅39.1万/坪
(34.0年/89.2坪)
41.5万/坪
(32.3年/93.1坪)
31.9万/坪
(30.6年/69.9坪)
菰野駅15.0万/坪
(24.3年/222坪)
64.2万/坪
(21.1年/165坪)
19.0万/坪
(38.2年/117坪)
中菰野駅26.5万/坪
(35.4年/83.9坪)
50.3万/坪
(25.4年/149坪)
48.0万/坪
(19.9年/209坪)
大羽根園駅63.7万/坪
(22.2年/65.4坪)
58.8万/坪
(23.5年/58.5坪)
61.6万/坪
(21.2年/110坪)
湯の山温泉駅59.6万/坪
(53.3年/245坪)
101万/坪
(-0.12年/52.9坪)
48.7万/坪
(46.4年/215坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

高角駅28.9 万/坪(昨年同期比 +161.7 %)

高角駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.9万円/坪(8.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +161.7%( +17.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 18.0年(昨年 41.3年から -56.4 %減)。平均土地面積は 85.7 坪 (昨年 86.2 坪から -0.6 %減)。平均建物面積は 41.8 坪 (昨年 28.7 坪から +45.6 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2022年 41.3 年 → 2023年 18.0 年、-56.4 %と大きく減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 66.5 分 → 2023年 49.7 分、-25.3 %と大きく減少)

伊勢川島駅75.7 万/坪(昨年同期比 +74.4 %)

伊勢川島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.7万円/坪(22.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて +74.4%( +32.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2022年)に比べて -40.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 20.3年(昨年 23.9年から -15.2 %減)。平均土地面積は 60.2 坪 (昨年 117.2 坪から -48.6 %減)。平均建物面積は 37.3 坪 (昨年 41.3 坪から -9.8 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2022年 23.9 年 → 2023年 20.3 年、-15.2 %と減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 25.1 分 → 2023年 15.5 分、-38.2 %と大きく減少)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 % → 2023年 40.0 %)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 12.5 % → 2023年 40.0 %)

菰野駅15.0 万/坪(昨年同期比 -76.6 %)

菰野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.0万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -76.6%( -49.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2022年)に比べて -81.8%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 24.3年(昨年 21.1年から +15.2 %増)。平均土地面積は 222.3 坪 (昨年 164.7 坪から +35.0 %増)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 71.4 坪から -35.4 %減)。

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2022年 21.1 年 → 2023年 24.3 年、+15.2 %と増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 12.7 分 → 2023年 28.0 分、+120.0 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.3 % → 2023年 50.0 %)

中菰野駅26.5 万/坪(昨年同期比 -47.4 %)

中菰野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.5万円/坪(8.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2022年)に比べて -47.4%( -23.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(1年前(2022年)に比べて +27.3%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 35.4年(昨年 25.4年から +39.7 %増)。平均土地面積は 83.9 坪 (昨年 149.4 坪から -43.9 %減)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 44.2 坪から -29.0 %減)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2022年 25.4 年 → 2023年 35.4 年、+39.7 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 50.9 分 → 2023年 61.3 分、+20.4 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 14.3 % → 2023年 41.7 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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