【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年7月〜9月期の小田急小田原線 (新宿駅～町田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +19.1％( +14.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 48 件(１年前(2022年)に比べて -48.4％( -45件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 26.9年から +4.6 ％増)。平均専有面積は 46.5 ㎡ (昨年 49.4 ㎡から -6.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。新宿駅、参宮橋駅、千歳船橋駅、町田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南新宿駅で昨年に比べ +161.0 ％、単価は 116 万円/㎡となった。
上位 2 駅(南新宿駅、新宿駅)は +101.6 ％(単価 +55.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(狛江駅、代々木八幡駅)は -25.7 ％(単価 -30.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 26.1 ％ → 2023年 20.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.3 ％ → 2023年 4.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.0 ％ → 2023年 48.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 23.7 ％ → 2023年 16.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東北沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は151万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +2.5％( +3.8万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -8.2％( -2.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -50.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 小田急小田原線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新宿駅 | 135万/㎡ (25.4年/21.4㎡) | 94.8万/㎡ (44.7年/24.3㎡) | 109万/㎡ (29.5年/20.5㎡) |
| 南新宿駅 | 116万/㎡ (23.5年/25.0㎡) | 44.4万/㎡ (54.5年/45.0㎡) | 97.8万/㎡ (27.9年/30.0㎡) |
| 参宮橋駅 | 123万/㎡ (28.2年/56.7㎡) | 94.1万/㎡ (54.5年/60.0㎡) | 110万/㎡ (47.5年/78.0㎡) |
| 代々木八幡駅 | 132万/㎡ (37.0年/37.5㎡) | 174万/㎡ (8.5年/50.0㎡) | - |
| 代々木上原駅 | 124万/㎡ (26.5年/25.0㎡) | 145万/㎡ (19.5年/20.0㎡) | 140万/㎡ (20.5年/62.5㎡) |
| 東北沢駅 | 151万/㎡ (21.0年/62.5㎡) | 148万/㎡ (13.8年/56.7㎡) | - |
| 下北沢駅 | - | 90.1万/㎡ (40.5年/50.0㎡) | 136万/㎡ (16.5年/62.5㎡) |
| 世田谷代田駅 | - | 106万/㎡ (18.2年/21.7㎡) | - |
| 梅ケ丘駅 | - | - | 115万/㎡ (13.8年/60.0㎡) |
| 豪徳寺駅 | 116万/㎡ (19.5年/27.5㎡) | 107万/㎡ (29.5年/15.0㎡) | 87.9万/㎡ (28.5年/40.0㎡) |
| 経堂駅 | 86.0万/㎡ (28.5年/32.5㎡) | 91.4万/㎡ (30.9年/59.2㎡) | 76.8万/㎡ (32.2年/75.0㎡) |
| 千歳船橋駅 | 98.3万/㎡ (25.5年/60.0㎡) | 78.2万/㎡ (25.2年/44.5㎡) | 79.9万/㎡ (22.6年/58.6㎡) |
| 祖師ケ谷大蔵駅 | 69.2万/㎡ (31.5年/47.5㎡) | 83.8万/㎡ (16.6年/41.9㎡) | 77.4万/㎡ (22.1年/56.4㎡) |
| 成城学園前駅 | 98.4万/㎡ (14.1年/63.0㎡) | 95.5万/㎡ (20.9年/81.4㎡) | 77.8万/㎡ (23.5年/63.3㎡) |
| 喜多見駅 | 70.0万/㎡ (23.5年/17.5㎡) | 74.5万/㎡ (22.3年/50.0㎡) | 61.9万/㎡ (28.0年/60.0㎡) |
| 狛江駅 | 51.8万/㎡ (41.0年/58.8㎡) | 71.6万/㎡ (27.8年/42.5㎡) | 54.9万/㎡ (39.5年/53.6㎡) |
| 和泉多摩川駅 | - | 48.3万/㎡ (27.5年/60.0㎡) | 53.3万/㎡ (16.5年/75.0㎡) |
| 鶴川駅 | 31.4万/㎡ (41.5年/60.0㎡) | 34.2万/㎡ (34.9年/50.0㎡) | 25.7万/㎡ (36.0年/61.8㎡) |
| 玉川学園前駅 | - | 41.6万/㎡ (28.9年/62.0㎡) | 20.5万/㎡ (44.3年/57.5㎡) |
| 町田駅 | 57.9万/㎡ (23.5年/51.2㎡) | 46.9万/㎡ (24.9年/55.3㎡) | 49.9万/㎡ (26.4年/52.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
南新宿駅 116.0 万/㎡(昨年同期比 +161.0 ％)
南新宿駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は116万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +161.0％( +71.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 23.5年(昨年 54.5年から -56.9 ％減)。平均専有面積は 25.0 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から -44.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 54.5 年 → 2023年 23.5 年、-56.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 7.0 分 → 2023年 4.0 分、-42.9 ％と大きく減少)
新宿駅 134.8 万/㎡(昨年同期比 +42.2 ％)
新宿駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は135万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +42.2％( +40.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.4年(昨年 44.7年から -43.2 ％減)。平均専有面積は 21.4 ㎡ (昨年 24.3 ㎡から -11.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 44.7 年 → 2023年 25.4 年、-43.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.4 分 → 2023年 8.0 分、+47.4 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 71.4 ％ → 2023年 14.3 ％)
狛江駅 51.8 万/㎡(昨年同期比 -27.6 ％)
狛江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -27.6％( -19.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 27.8年から +47.7 ％増)。平均専有面積は 58.8 ㎡ (昨年 42.5 ㎡から +38.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 37.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 27.8 年 → 2023年 41.0 年、+47.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 5.5 分 → 2023年 13.4 分、+143.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
代々木八幡駅 132.5 万/㎡(昨年同期比 -23.9 ％)
代々木八幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は132万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -23.9％( -41.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 8.5年から +335.1 ％増)。平均専有面積は 37.5 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から -25.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 7.0 分 → 2023年 5.0 分、-28.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 8.5 年 → 2023年 37.0 年、+335.1 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示