【監修者】
不動産鑑定士
不動産鑑定事務所かつ宅地建物取引業者である(株)グロープロフィットの代表取締役を務める。 不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士 、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、住宅ローンアドバイザー、中小企業診断士の資格を有する。 不動産に関する相談を多数受けている。 続きを読む...
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2023年1月〜3月期の大阪谷町線 (大日駅～八尾南駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +10.0％( +5.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 233 件(１年前(2022年)に比べて -0.4％( -1件/㎡)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 23.1年から -14.2 ％減)。平均専有面積は 45.3 ㎡ (昨年 52.2 ㎡から -13.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 18 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。守口駅、太子橋今市駅、野江内代駅、平野駅、出戸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは平野駅で昨年に比べ +73.7 ％、単価は 40.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(平野駅、野江内代駅)は +68.5 ％(単価 +22.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(天王寺駅、喜連瓜破駅)は -10.5 ％(単価 -5.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 23.1 年 → 2023年 19.8 年、-14.2 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 3.0 ％ → 2023年 6.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 19.2 ％ → 2023年 10.3 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 43.2 ％ → 2023年 34.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 15.0 ％ → 2023年 12.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南森町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +17.7％( +12.0万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2022年)に比べて -47.8％( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八尾南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +14.5％( +2.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 大阪谷町線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大日駅 | 39.4万/㎡ (24.0年/67.1㎡) | 35.5万/㎡ (25.9年/64.2㎡) | 30.4万/㎡ (26.9年/65.0㎡) |
| 守口駅 | 28.0万/㎡ (35.5年/62.5㎡) | 17.3万/㎡ (40.0年/80.0㎡) | 26.2万/㎡ (29.4年/63.3㎡) |
| 太子橋今市駅 | 34.4万/㎡ (30.0年/53.3㎡) | 23.9万/㎡ (46.2年/65.0㎡) | 38.0万/㎡ (24.3年/70.0㎡) |
| 千林大宮駅 | 67.1万/㎡ (12.0年/45.0㎡) | 57.0万/㎡ (19.8年/33.8㎡) | 36.8万/㎡ (31.4年/56.7㎡) |
| 関目高殿駅 | 27.6万/㎡ (41.0年/55.0㎡) | 27.5万/㎡ (42.0年/58.1㎡) | 24.7万/㎡ (40.9年/62.5㎡) |
| 野江内代駅 | 73.3万/㎡ (12.4年/36.0㎡) | 44.8万/㎡ (26.5年/58.8㎡) | 50.6万/㎡ (21.3年/42.5㎡) |
| 都島駅 | 49.3万/㎡ (26.0年/69.3㎡) | 45.6万/㎡ (29.3年/61.2㎡) | 42.3万/㎡ (27.8年/66.5㎡) |
| 天神橋筋六丁目駅 | 70.1万/㎡ (16.0年/32.6㎡) | 62.6万/㎡ (20.1年/41.7㎡) | 66.1万/㎡ (15.6年/49.8㎡) |
| 中崎町駅 | 75.9万/㎡ (13.8年/25.6㎡) | 78.0万/㎡ (14.9年/45.0㎡) | 70.3万/㎡ (19.7年/41.3㎡) |
| 東梅田駅 | 61.7万/㎡ (12.0年/30.7㎡) | 66.7万/㎡ (43.0年/75.0㎡) | 71.5万/㎡ (11.3年/42.5㎡) |
| 南森町駅 | 79.8万/㎡ (15.9年/41.2㎡) | 67.8万/㎡ (19.7年/44.3㎡) | 77.3万/㎡ (15.4年/48.8㎡) |
| 天満橋駅 | 71.7万/㎡ (14.1年/32.3㎡) | 63.5万/㎡ (22.4年/35.0㎡) | 65.7万/㎡ (16.2年/32.2㎡) |
| 谷町四丁目駅 | 75.6万/㎡ (14.8年/41.4㎡) | 67.0万/㎡ (16.2年/56.7㎡) | 69.6万/㎡ (16.6年/46.1㎡) |
| 谷町六丁目駅 | 59.3万/㎡ (19.9年/38.8㎡) | 60.6万/㎡ (21.4年/47.9㎡) | 57.9万/㎡ (22.2年/50.6㎡) |
| 谷町九丁目駅 | 61.6万/㎡ (19.2年/40.0㎡) | 62.2万/㎡ (17.5年/59.4㎡) | 54.2万/㎡ (22.4年/50.0㎡) |
| 四天王寺前夕陽ケ丘駅 | 66.0万/㎡ (18.9年/59.3㎡) | 60.5万/㎡ (22.5年/52.9㎡) | 49.6万/㎡ (20.5年/58.3㎡) |
| 天王寺駅 | 69.5万/㎡ (20.7年/47.9㎡) | 77.9万/㎡ (9.5年/36.4㎡) | 61.7万/㎡ (19.5年/52.5㎡) |
| 阿倍野駅 | 54.8万/㎡ (27.4年/58.3㎡) | 54.3万/㎡ (22.4年/57.0㎡) | 47.7万/㎡ (23.1年/68.0㎡) |
| 文の里駅 | 45.1万/㎡ (33.0年/77.5㎡) | 44.2万/㎡ (23.5年/108㎡) | 48.7万/㎡ (21.0年/70.0㎡) |
| 田辺駅 | 41.2万/㎡ (30.0年/60.0㎡) | - | 32.3万/㎡ (27.5年/37.5㎡) |
| 駒川中野駅 | 42.2万/㎡ (26.5年/55.0㎡) | 36.9万/㎡ (25.5年/65.0㎡) | 43.2万/㎡ (16.7年/65.0㎡) |
| 平野駅 | 40.2万/㎡ (21.5年/68.8㎡) | 23.1万/㎡ (32.5年/69.4㎡) | 30.6万/㎡ (27.8年/63.5㎡) |
| 喜連瓜破駅 | 26.8万/㎡ (25.0年/61.2㎡) | 29.8万/㎡ (24.3年/62.5㎡) | 25.8万/㎡ (23.2年/53.3㎡) |
| 出戸駅 | 31.2万/㎡ (15.0年/80.0㎡) | 21.9万/㎡ (40.7年/53.3㎡) | 22.6万/㎡ (34.0年/42.5㎡) |
| 長原駅 | - | 25.2万/㎡ (27.5年/72.5㎡) | 26.9万/㎡ (23.7年/31.7㎡) |
| 八尾南駅 | 20.1万/㎡ (35.5年/67.5㎡) | 17.6万/㎡ (36.0年/67.5㎡) | 18.3万/㎡ (31.7年/63.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
平野駅 40.2 万/㎡(昨年同期比 +73.7 ％)
平野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +73.7％( +17.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2022年)に比べて -55.6％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 32.5年から -33.7 ％減)。平均専有面積は 68.8 ㎡ (昨年 69.4 ㎡から -1.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 32.5 年 → 2023年 21.5 年、-33.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 6.1 分 → 2023年 5.2 分、-14.1 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 25.0 ％)
野江内代駅 73.3 万/㎡(昨年同期比 +63.4 ％)
野江内代駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて +63.4％( +28.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +25.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 12.4年(昨年 26.5年から -53.2 ％減)。平均専有面積は 36.0 ㎡ (昨年 58.8 ㎡から -38.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 26.5 年 → 2023年 12.4 年、-53.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 20.0 ％)
天王寺駅 69.5 万/㎡(昨年同期比 -10.7 ％)
天王寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -10.7％( -8.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて -36.4％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.7年(昨年 9.5年から +119.1 ％増)。平均専有面積は 47.9 ㎡ (昨年 36.4 ㎡から +31.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 9.5 年 → 2023年 20.7 年、+119.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.3 ％ → 2023年 57.1 ％)
喜連瓜破駅 26.8 万/㎡(昨年同期比 -10.3 ％)
喜連瓜破駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2022年)に比べて -10.3％( -3.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.0年(昨年 24.3年から +3.1 ％増)。平均専有面積は 61.2 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から -2.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示