【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年4月〜6月期のJR香椎線 (西戸崎駅～宇美駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +14.8％( +3.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 26 件(１年前(2024年)に比べて -25.7％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 29.1年から -8.7 ％減)。平均専有面積は 69.4 ㎡ (昨年 77.4 ㎡から -10.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。土井駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは土井駅で昨年に比べ +54.9 ％、単価は 26.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(土井駅、奈多駅)は +37.1 ％(単価 +6.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(長者原駅、香椎駅)は -4.5 ％(単価 -1.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.9 ％ → 2025年 11.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.6 ％ → 2025年 3.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.0 分 → 2025年 12.3 分、+11.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 55.9 ％ → 2025年 76.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.8 ％ → 2025年 4.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった長者原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -5.9％( -2.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西戸崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -2.5％( -0.5万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
| JR香椎線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西戸崎駅 | 20.2万/㎡ (30.3年/86.7㎡) | 20.7万/㎡ (28.6年/63.3㎡) | 23.2万/㎡ (19.8年/87.5㎡) |
| 雁ノ巣駅 | - | - | - |
| 奈多駅 | 23.2万/㎡ (32.3年/60.0㎡) | 19.5万/㎡ (35.4年/87.1㎡) | 19.4万/㎡ (34.6年/85.6㎡) |
| 和白駅 | 22.6万/㎡ (31.5年/70.0㎡) | 20.9万/㎡ (31.1年/71.0㎡) | 22.4万/㎡ (30.5年/80.0㎡) |
| 香椎駅 | 31.7万/㎡ (25.0年/47.9㎡) | 32.7万/㎡ (18.9年/70.7㎡) | 24.9万/㎡ (28.7年/73.5㎡) |
| 香椎神宮駅 | - | - | - |
| 舞松原駅 | - | - | 24.1万/㎡ (30.9年/76.7㎡) |
| 土井駅 | 26.1万/㎡ (22.9年/82.5㎡) | 16.8万/㎡ (33.8年/78.8㎡) | 22.2万/㎡ (24.9年/72.0㎡) |
| 伊賀駅 | - | 20.2万/㎡ (31.8年/100㎡) | 38.7万/㎡ (9.9年/76.7㎡) |
| 長者原駅 | 37.6万/㎡ (18.3年/85.0㎡) | 40.0万/㎡ (8.3年/95.0㎡) | 26.0万/㎡ (21.3年/70.0㎡) |
| 酒殿駅 | - | - | - |
| 須恵駅 | - | - | - |
| 須恵中央駅 | 20.0万/㎡ (32.3年/65.0㎡) | - | 17.3万/㎡ (27.3年/75.0㎡) |
| 宇美駅 | - | 20.0万/㎡ (23.3年/95.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
土井駅 26.1 万/㎡(昨年同期比 +54.9 ％)
土井駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +54.9％( +9.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 33.8年から -32.2 ％減)。平均専有面積は 82.5 ㎡ (昨年 78.8 ㎡から +4.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 33.8 年 → 2025年 22.9 年、-32.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 21.2 分 → 2025年 13.2 分、-37.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 75.0 ％ → 2025年 87.5 ％)
奈多駅 23.2 万/㎡(昨年同期比 +19.3 ％)
奈多駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +19.3％( +3.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 35.4年から -8.9 ％減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 87.1 ㎡から -31.1 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.1 分 → 2025年 11.5 分、+25.8 ％と大きく増加)
長者原駅 37.6 万/㎡(昨年同期比 -5.9 ％)
長者原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -5.9％( -2.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 18.3年(昨年 8.3年から +121.2 ％増)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 95.0 ㎡から -10.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 8.3 年 → 2025年 18.3 年、+121.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.0 分 → 2025年 11.0 分、+22.2 ％と大きく増加)
香椎駅 31.7 万/㎡(昨年同期比 -3.2 ％)
香椎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -3.2％( -1.0万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 7 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.0年(昨年 18.9年から +32.0 ％増)。平均専有面積は 47.9 ㎡ (昨年 70.7 ㎡から -32.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 14.5 分 → 2025年 9.5 分、-34.5 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 42.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 18.9 年 → 2025年 25.0 年、+32.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示