【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のアストラムライン (本通駅～大塚駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +9.8％( +3.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 21 件(１年前(2024年)に比べて -78.8％( -78件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 22.7年から -3.7 ％減)。平均専有面積は 78.1 ㎡ (昨年 76.4 ㎡から +2.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。本通駅、城北駅、白島駅、安東駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは安東駅で昨年に比べ +86.0 ％、単価は 38.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(安東駅、白島駅)は +69.4 ％(単価 +18.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大塚駅、牛田駅)は -43.0 ％(単価 -14.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 59.2 ％ → 2025年 47.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.9 ％ → 2025年 15.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 7.8 分 → 2025年 8.9 分、+14.2 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.3 ％ → 2025年 25.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.2 ％ → 2025年 9.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった城北駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +27.2％( +16.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -85.7％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -56.3％( -11.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -88.9％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| アストラムライン | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 本通駅 | 41.4万/㎡ (5.0年/70.0㎡) | 34.3万/㎡ (24.5年/67.5㎡) | 25.9万/㎡ (36.2年/56.7㎡) |
| 城北駅 | 76.7万/㎡ (10.0年/120㎡) | 60.3万/㎡ (13.5年/83.6㎡) | 51.7万/㎡ (16.6年/70.0㎡) |
| 新白島駅 | - | 61.6万/㎡ (11.0年/66.4㎡) | 58.5万/㎡ (14.8年/80.9㎡) |
| 白島駅 | 56.0万/㎡ (16.0年/75.0㎡) | 36.6万/㎡ (30.8年/65.3㎡) | 31.7万/㎡ (33.4年/75.0㎡) |
| 牛田駅 | 41.0万/㎡ (25.0年/75.6㎡) | 58.3万/㎡ (10.4年/78.0㎡) | 30.1万/㎡ (27.0年/77.5㎡) |
| 不動院前駅 | - | 25.9万/㎡ (28.2年/88.3㎡) | - |
| 祇園新橋北駅 | - | 37.6万/㎡ (20.8年/75.0㎡) | 28.2万/㎡ (35.7年/69.2㎡) |
| 西原駅 | - | 34.5万/㎡ (25.2年/73.3㎡) | 41.6万/㎡ (17.9年/80.0㎡) |
| 中筋駅 | 26.6万/㎡ (30.3年/72.5㎡) | 29.0万/㎡ (29.2年/75.0㎡) | 32.2万/㎡ (24.2年/83.0㎡) |
| 古市駅 | - | 29.4万/㎡ (25.4年/85.0㎡) | 31.1万/㎡ (26.1年/75.0㎡) |
| 大町駅 | 44.4万/㎡ (10.0年/77.5㎡) | 46.0万/㎡ (10.9年/75.0㎡) | 35.0万/㎡ (21.8年/75.4㎡) |
| 毘沙門台駅 | - | - | 29.3万/㎡ (18.5年/81.7㎡) |
| 安東駅 | 38.5万/㎡ (28.0年/65.0㎡) | 20.7万/㎡ (28.7年/74.0㎡) | 27.5万/㎡ (26.5年/72.5㎡) |
| 上安駅 | - | 23.1万/㎡ (26.3年/82.5㎡) | 28.7万/㎡ (27.0年/70.0㎡) |
| 高取駅 | - | 28.4万/㎡ (18.8年/95.0㎡) | - |
| 長楽寺駅 | - | 23.1万/㎡ (32.8年/65.0㎡) | - |
| 伴駅 | - | 20.4万/㎡ (29.6年/75.0㎡) | 14.1万/㎡ (31.3年/85.0㎡) |
| 大原駅 | - | 26.2万/㎡ (26.4年/72.5㎡) | 38.2万/㎡ (7.3年/71.7㎡) |
| 大塚駅 | 9.1万/㎡ (26.0年/110㎡) | 20.8万/㎡ (23.0年/102㎡) | 21.0万/㎡ (22.5年/93.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
安東駅 38.5 万/㎡(昨年同期比 +86.0 ％)
安東駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +86.0％( +17.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 28.7年から -2.4 ％減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 74.0 ㎡から -12.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.2 分 → 2025年 4.0 分、+25.0 ％と大きく増加)
白島駅 56.0 万/㎡(昨年同期比 +52.8 ％)
白島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +52.8％( +19.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -82.4％( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.0年(昨年 30.8年から -48.0 ％減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 65.3 ㎡から +14.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 30.8 年 → 2025年 16.0 年、-48.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.9 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 6.4 分 → 2025年 7.3 分、+15.4 ％と増加)
大塚駅 9.1 万/㎡(昨年同期比 -56.3 ％)
大塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -56.3％( -11.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -88.9％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 23.0年から +13.0 ％増)。平均専有面積は 110.0 ㎡ (昨年 102.2 ㎡から +7.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 23.4 分 → 2025年 13.0 分、-44.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 23.0 年 → 2025年 26.0 年、+13.0 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 100.0 ％)
牛田駅 41.0 万/㎡(昨年同期比 -29.6 ％)
牛田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -29.6％( -17.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて +60.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 10.4年から +141.5 ％増)。平均専有面積は 75.6 ㎡ (昨年 78.0 ㎡から -3.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 10.4 年 → 2025年 25.0 年、+141.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.8 分 → 2025年 12.4 分、+82.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 37.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示