この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の神戸新交通六甲ライナー (住吉駅~マリンパーク駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +1.2%( +0.5万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 83 件(1年前(2024年)に比べて -73.3%( -228件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 28.9年から -1.6 %減)。平均専有面積は 81.7 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から +8.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。アイランドセンター駅、マリンパーク駅は、昨年から 5 %以上の値上がり。最も値上がりしたのはマリンパーク駅で昨年に比べ +9.4 %、単価は 38.0 万円/㎡となった。
上位 1 駅(マリンパーク駅)は +9.4 %(単価 +3.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(魚崎駅)は -8.2 %(単価 -3.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.1 % → 2025年 50.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 16.4 % → 2025年 11.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 66.9 % → 2025年 72.0 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった住吉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +3.9%( +2.0万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 27 件(1年前(2024年)に比べて -77.5%( -93件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったアイランドセンター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +7.3%( +1.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 18 件(1年前(2024年)に比べて -77.2%( -61件/㎡)と大幅に減少しています。)。
神戸新交通六甲ライナー | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
住吉駅 | 52.2万/㎡ (30.5年/85.9㎡) | 50.2万/㎡ (31.7年/74.1㎡) | 51.9万/㎡ (27.2年/77.4㎡) |
魚崎駅 | 34.4万/㎡ (34.8年/73.6㎡) | 37.5万/㎡ (32.2年/70.3㎡) | 36.6万/㎡ (30.5年/67.1㎡) |
南魚崎駅 | 40.0万/㎡ (25.0年/75.0㎡) | - | - |
アイランド北口駅 | 34.6万/㎡ (30.3年/81.5㎡) | 34.4万/㎡ (29.2年/81.4㎡) | 37.7万/㎡ (23.5年/87.4㎡) |
アイランドセンター駅 | 27.2万/㎡ (27.7年/83.3㎡) | 25.4万/㎡ (26.6年/75.1㎡) | 28.2万/㎡ (27.6年/74.9㎡) |
マリンパーク駅 | 38.0万/㎡ (13.8年/76.7㎡) | 34.7万/㎡ (17.9年/75.7㎡) | 38.4万/㎡ (12.7年/83.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
マリンパーク駅 38.0 万/㎡(昨年同期比 +9.4 %)
マリンパーク駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +9.4%( +3.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2024年)に比べて -66.7%( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 17.9年から -23.0 %減)。平均専有面積は 76.7 ㎡ (昨年 75.7 ㎡から +1.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 17.9 年 → 2025年 13.8 年、-23.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 5.8 分 → 2025年 4.6 分、-21.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.4 % → 2025年 66.7 %)
魚崎駅 34.4 万/㎡(昨年同期比 -8.2 %)
魚崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -8.2%( -3.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 11 件(1年前(2024年)に比べて -74.4%( -32件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.8年(昨年 32.2年から +8.2 %増)。平均専有面積は 73.6 ㎡ (昨年 70.3 ㎡から +4.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 65.1 % → 2025年 60.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 6.2 分 → 2025年 6.8 分、+10.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.2 % → 2025年 40.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示