
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の山陽新幹線 (新神戸駅~相生駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -0.1%( -0.0万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 97 件(1年前(2024年)に比べて -71.5%( -243件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 24.4年から -1.7 %減)。平均専有面積は 67.7 ㎡ (昨年 62.1 ㎡から +9.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全体的に上昇基調。新神戸駅、西明石駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西明石駅で昨年に比べ +17.4 %、単価は 34.1 万円/㎡となった。
上位 1 駅(西明石駅)は +17.4 %(単価 +5.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(姫路駅)は +4.3 %(単価 +1.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 53.9 % → 2025年 45.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.5 % → 2025年 6.2 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.2 分 → 2025年 12.6 分、+12.5 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.2 % → 2025年 12.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.1 % → 2025年 27.2 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新神戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +13.8%( +7.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2024年)に比べて -81.4%( -92件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった姫路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +4.3%( +1.1万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 53 件(1年前(2024年)に比べて -63.9%( -94件/㎡)と大幅に減少しています。)。
山陽新幹線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新神戸駅 | 65.4万/㎡ (20.2年/57.6㎡) | 57.5万/㎡ (22.2年/54.7㎡) | 56.2万/㎡ (21.9年/48.0㎡) |
西明石駅 | 34.1万/㎡ (26.8年/70.0㎡) | 29.0万/㎡ (29.9年/67.5㎡) | 30.4万/㎡ (28.5年/68.1㎡) |
姫路駅 | 27.7万/㎡ (24.2年/70.8㎡) | 26.6万/㎡ (22.9年/64.8㎡) | 24.6万/㎡ (22.9年/66.0㎡) |
相生駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西明石駅 34.1 万/㎡(昨年同期比 +17.4 %)
西明石駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +17.4%( +5.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 23 件(1年前(2024年)に比べて -71.2%( -57件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 29.9年から -10.3 %減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から +3.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 29.9 年 → 2025年 26.8 年、-10.3 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 7.5 分 → 2025年 6.4 分、-13.8 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.2 % → 2025年 13.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.7 % → 2025年 52.2 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 % → 2025年 4.3 %)
姫路駅 27.7 万/㎡(昨年同期比 +4.3 %)
姫路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +4.3%( +1.1万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 53 件(1年前(2024年)に比べて -63.9%( -94件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 22.9年から +5.4 %増)。平均専有面積は 70.8 ㎡ (昨年 64.8 ㎡から +9.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 55.2 % → 2025年 40.4 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.8 % → 2025年 3.8 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.9 % → 2025年 15.4 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 7.4 % → 2025年 2.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示