
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の阪堺電軌上町線 (天王寺駅前駅~住吉駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +9.6%( +5.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 30 件(1年前(2024年)に比べて -77.8%( -105件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 22.3年から +14.2 %増)。平均専有面積は 72.3 ㎡ (昨年 69.7 ㎡から +3.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。帝塚山四丁目駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは帝塚山四丁目駅で昨年に比べ +31.5 %、単価は 61.5 万円/㎡となった。
上位 1 駅(帝塚山四丁目駅)は +31.5 %(単価 +14.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(姫松駅)は -34.3 %(単価 -17.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 4.3 分 → 2025年 3.5 分、-20.1 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.4 % → 2025年 43.3 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.5 % → 2025年 6.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 22.3 年 → 2025年 25.5 年、+14.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.2 % → 2025年 6.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 56.0 % → 2025年 63.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった阿倍野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +18.8%( +10.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 22 件(1年前(2024年)に比べて -72.5%( -58件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった姫松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -34.3%( -17.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて -73.3%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
阪堺電軌上町線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
天王寺駅前駅 | - | - | 93.3万/㎡ (20.0年/70.0㎡) |
阿倍野駅 | 65.5万/㎡ (26.6年/70.7㎡) | 55.1万/㎡ (25.6年/71.6㎡) | 54.1万/㎡ (26.2年/68.3㎡) |
松虫駅 | - | 78.3万/㎡ (10.9年/50.0㎡) | 28.6万/㎡ (22.0年/70.0㎡) |
東天下茶屋駅 | 44.2万/㎡ (20.0年/95.0㎡) | 65.8万/㎡ (9.2年/40.7㎡) | 43.8万/㎡ (19.3年/77.5㎡) |
北畠駅 | 52.5万/㎡ (27.0年/80.0㎡) | 46.5万/㎡ (22.8年/82.2㎡) | 55.2万/㎡ (20.2年/77.5㎡) |
姫松駅 | 33.8万/㎡ (31.3年/82.5㎡) | 51.4万/㎡ (17.9年/77.0㎡) | 47.3万/㎡ (24.4年/76.9㎡) |
帝塚山三丁目駅 | - | 44.4万/㎡ (20.5年/65.0㎡) | 42.0万/㎡ (19.5年/63.3㎡) |
帝塚山四丁目駅 | 61.5万/㎡ (3.0年/65.0㎡) | 46.8万/㎡ (10.6年/65.0㎡) | 14.5万/㎡ (54.3年/55.0㎡) |
神ノ木駅 | - | 14.5万/㎡ (40.5年/55.0㎡) | - |
住吉駅 | 53.3万/㎡ (4.0年/45.0㎡) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
帝塚山四丁目駅 61.5 万/㎡(昨年同期比 +31.5 %)
帝塚山四丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は61.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +31.5%( +14.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 3.0年(昨年 10.6年から -71.8 %減)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 10.6 年 → 2025年 3.0 年、-71.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 8.5 分 → 2025年 7.0 分、-17.6 %と減少)
姫松駅 33.8 万/㎡(昨年同期比 -34.3 %)
姫松駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は33.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -34.3%( -17.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて -73.3%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 17.9年から +74.8 %増)。平均専有面積は 82.5 ㎡ (昨年 77.0 ㎡から +7.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 4.9 分 → 2025年 3.8 分、-22.9 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 17.9 年 → 2025年 31.3 年、+74.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.7 % → 2025年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示