【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期の阪神なんば線 (出来島駅～大阪難波駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +5.0％( +2.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 79 件(１年前(2023年)に比べて -6.0％( -5件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 21.6年から -7.5 ％減)。平均専有面積は 55.6 ㎡ (昨年 44.0 ㎡から +26.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。福駅、桜川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは福駅で昨年に比べ +28.7 ％、単価は 36.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(福駅、桜川駅)は +26.9 ％(単価 +11.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(九条駅、西九条駅)は -7.1 ％(単価 -4.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.5 ％ → 2024年 15.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.1 ％ → 2024年 10.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.9 ％ → 2024年 35.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.0 ％ → 2024年 38.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桜川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +25.1％( +15.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった伝法駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -0.2％( -0.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 阪神なんば線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 出来島駅 | 34.7万/㎡ (18.8年/75.0㎡) | 30.5万/㎡ (31.5年/63.8㎡) | 31.2万/㎡ (32.2年/65.0㎡) |
| 福駅 | 36.8万/㎡ (35.6年/64.0㎡) | 28.6万/㎡ (31.4年/66.7㎡) | 25.9万/㎡ (33.5年/62.1㎡) |
| 伝法駅 | 31.7万/㎡ (25.9年/70.8㎡) | 31.7万/㎡ (25.8年/56.7㎡) | 43.6万/㎡ (14.8年/55.0㎡) |
| 千鳥橋駅 | 17.8万/㎡ (37.1年/78.3㎡) | - | 30.9万/㎡ (26.3年/67.5㎡) |
| 西九条駅 | 56.8万/㎡ (18.5年/64.2㎡) | 60.1万/㎡ (20.6年/45.6㎡) | 54.1万/㎡ (21.3年/64.6㎡) |
| 九条駅 | 59.0万/㎡ (18.4年/43.3㎡) | 64.6万/㎡ (16.5年/38.2㎡) | 54.0万/㎡ (19.5年/48.0㎡) |
| ドーム前駅 | 73.8万/㎡ (8.8年/65.0㎡) | - | - |
| 桜川駅 | 77.8万/㎡ (16.4年/52.9㎡) | 62.2万/㎡ (24.1年/41.2㎡) | 60.5万/㎡ (19.0年/40.7㎡) |
| 大阪難波駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
福駅 36.8 万/㎡(昨年同期比 +28.7 ％)
福駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +28.7％( +8.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.6年(昨年 31.4年から +13.2 ％増)。平均専有面積は 64.0 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から -4.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 80.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 31.4 年 → 2024年 35.6 年、+13.2 ％と増加)
桜川駅 77.8 万/㎡(昨年同期比 +25.1 ％)
桜川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +25.1％( +15.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 26 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 16.4年(昨年 24.1年から -31.8 ％減)。平均専有面積は 52.9 ㎡ (昨年 41.2 ㎡から +28.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 24.1 年 → 2024年 16.4 年、-31.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 4.3 分 → 2024年 3.5 分、-17.9 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 ％ → 2024年 34.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.7 ％ → 2024年 16.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.4 ％ → 2024年 32.0 ％)
九条駅 59.0 万/㎡(昨年同期比 -8.7 ％)
九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は59.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -8.7％( -5.6万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて -32.4％( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 16.5年から +11.5 ％増)。平均専有面積は 43.3 ㎡ (昨年 38.2 ㎡から +13.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 15.2 ％ → 2024年 8.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.9 ％ → 2024年 4.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 16.5 年 → 2024年 18.4 年、+11.5 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 5.7 分 → 2024年 6.9 分、+19.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.2 ％ → 2024年 34.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.1 ％ → 2024年 30.4 ％)
西九条駅 56.8 万/㎡(昨年同期比 -5.5 ％)
西九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -5.5％( -3.3万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて +62.5％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 20.6年から -10.6 ％減)。平均専有面積は 64.2 ㎡ (昨年 45.6 ㎡から +40.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 20.6 年 → 2024年 18.5 年、-10.6 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 7.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.6 分 → 2024年 7.3 分、+10.3 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 23.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示