【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の阪神本線 (千船駅～大阪梅田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +14.4％( +10.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 101 件(１年前(2024年)に比べて -19.8％( -25件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 20.0年から -2.3 ％減)。平均専有面積は 60.4 ㎡ (昨年 55.3 ㎡から +9.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。福島駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大阪梅田駅で昨年に比べ +174.5 ％、単価は 102 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大阪梅田駅、福島駅)は +99.5 ％(単価 +43.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(姫島駅、野田駅)は -18.6 ％(単価 -11.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 7.7 分 → 2025年 6.9 分、-10.2 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.6 ％ → 2025年 7.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.6 ％ → 2025年 30.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.6 ％ → 2025年 27.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 12.7 ％ → 2025年 10.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった福島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は114万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +24.5％( +22.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 48 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった千船駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +5.3％( +1.4万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて +6.7％( +1件/㎡)と堅調に推移しています。)。
| 阪神本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 千船駅 | 27.1万/㎡ (37.1年/65.0㎡) | 25.7万/㎡ (34.0年/65.3㎡) | 30.0万/㎡ (28.9年/67.1㎡) |
| 姫島駅 | 38.8万/㎡ (27.3年/60.0㎡) | 64.1万/㎡ (12.3年/35.4㎡) | 43.7万/㎡ (28.0年/40.0㎡) |
| 淀川駅 | 52.8万/㎡ (25.4年/55.0㎡) | 48.8万/㎡ (29.5年/62.5㎡) | 40.5万/㎡ (30.4年/67.1㎡) |
| 野田駅 | 73.8万/㎡ (15.5年/57.0㎡) | 72.3万/㎡ (16.6年/46.2㎡) | 68.3万/㎡ (16.0年/59.0㎡) |
| 福島駅 | 114万/㎡ (14.6年/60.3㎡) | 91.8万/㎡ (17.2年/59.1㎡) | 80.1万/㎡ (15.3年/51.9㎡) |
| 大阪梅田駅 | 102万/㎡ (17.0年/66.0㎡) | 37.3万/㎡ (38.0年/63.3㎡) | 52.5万/㎡ (35.8年/56.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大阪梅田駅 102.5 万/㎡(昨年同期比 +174.5 ％)
大阪梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は102万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +174.5％( +65.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -16.7％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 38.0年から -55.3 ％減)。平均専有面積は 66.0 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から +4.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 38.0 年 → 2025年 17.0 年、-55.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 20.0 ％)
福島駅 114.3 万/㎡(昨年同期比 +24.5 ％)
福島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は114万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +24.5％( +22.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 48 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 17.2年から -14.9 ％減)。平均専有面積は 60.3 ㎡ (昨年 59.1 ㎡から +2.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 17.2 年 → 2025年 14.6 年、-14.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.5 分 → 2025年 6.6 分、-23.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.1 ％ → 2025年 12.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.3 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.3 ％ → 2025年 16.7 ％)
姫島駅 38.8 万/㎡(昨年同期比 -39.4 ％)
姫島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -39.4％( -25.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -41.7％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 12.3年から +122.7 ％増)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 35.4 ㎡から +69.4 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 12.3 年 → 2025年 27.3 年、+122.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 28.6 ％)
野田駅 73.8 万/㎡(昨年同期比 +2.2 ％)
野田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +2.2％( +1.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2024年)に比べて -12.0％( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 16.6年から -6.6 ％減)。平均専有面積は 57.0 ㎡ (昨年 46.2 ㎡から +23.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.0 ％ → 2025年 36.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.0 ％ → 2025年 27.3 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.0 ％ → 2025年 4.5 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.0 ％ → 2025年 4.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示