
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜12月期の近鉄けいはんな線 (長田駅~新石切駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +8.9%( +2.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 97 件(1年前(2023年)に比べて +7.8%( +7件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 29.0年から -2.5 %減)。平均専有面積は 67.9 ㎡ (昨年 67.1 ㎡から +1.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。長田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは長田駅で昨年に比べ +79.5 %、単価は 28.3 万円/㎡となった。
上位 1 駅(長田駅)は +79.5 %(単価 +12.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(吉田駅)は -9.8 %(単価 -2.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.4 % → 2024年 5.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.1 % → 2024年 24.1 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 8.3 分 → 2024年 9.9 分、+19.2 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 68.2 % → 2024年 81.2 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 13.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった荒本駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +14.8%( +4.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 26 件(1年前(2023年)に比べて +44.4%( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新石切駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -6.5%( -1.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 48 件(1年前(2023年)に比べて +29.7%( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
近鉄けいはんな線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
長田駅 | 28.3万/㎡ (27.4年/63.0㎡) | 15.7万/㎡ (37.6年/59.2㎡) | 29.7万/㎡ (27.3年/70.8㎡) |
荒本駅 | 37.2万/㎡ (20.6年/65.2㎡) | 32.4万/㎡ (20.4年/70.3㎡) | 35.2万/㎡ (16.4年/67.3㎡) |
吉田駅 | 25.2万/㎡ (29.4年/66.5㎡) | 27.9万/㎡ (22.7年/64.7㎡) | 29.4万/㎡ (19.9年/68.1㎡) |
新石切駅 | 21.8万/㎡ (31.9年/69.3㎡) | 23.4万/㎡ (32.3年/66.1㎡) | 24.6万/㎡ (28.8年/68.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
長田駅 28.3 万/㎡(昨年同期比 +79.5 %)
長田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +79.5%( +12.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -61.5%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 37.6年から -27.3 %減)。平均専有面積は 63.0 ㎡ (昨年 59.2 ㎡から +6.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 37.6 年 → 2024年 27.4 年、-27.3 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.2 % → 2024年 20.0 %)
吉田駅 25.2 万/㎡(昨年同期比 -9.8 %)
吉田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -9.8%( -2.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 13 件(1年前(2023年)に比べて -18.8%( -3件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 22.7年から +29.7 %増)。平均専有面積は 66.5 ㎡ (昨年 64.7 ㎡から +2.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.2 % → 2024年 46.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.7 年 → 2024年 29.4 年、+29.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 5.4 分 → 2024年 5.9 分、+10.2 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 84.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示