
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR京都線 (高槻駅~大阪駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -3.9%( -1.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 276 件(1年前(2024年)に比べて -74.6%( -812件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 28.6年から +7.8 %増)。平均専有面積は 63.1 ㎡ (昨年 65.2 ㎡から -3.2 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。茨木駅、千里丘駅、吹田駅、新大阪駅は、昨年から 20 %以上の値下がり。最も値下がりしたのはJR総持寺駅で昨年に比べ -24.5 %、単価は 24.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大阪駅、高槻駅)は +2.5 %(単価 +4.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(JR総持寺駅、東淀川駅)は -19.5 %(単価 -7.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 10.2 分 → 2025年 9.0 分、-12.0 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.3 % → 2025年 12.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.8 % → 2025年 21.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.7 % → 2025年 40.6 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.3 % → 2025年 25.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は216万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +3.7%( +7.7万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2024年)に比べて -78.8%( -26件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったJR総持寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -24.5%( -8.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2024年)に比べて -81.6%( -40件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR京都線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
高槻駅 | 57.4万/㎡ (29.0年/75.5㎡) | 56.6万/㎡ (27.3年/73.1㎡) | 52.3万/㎡ (26.4年/70.7㎡) |
摂津富田駅 | 29.2万/㎡ (33.5年/79.4㎡) | 31.8万/㎡ (30.6年/76.3㎡) | 30.8万/㎡ (30.6年/75.6㎡) |
JR総持寺駅 | 24.8万/㎡ (44.0年/65.0㎡) | 32.9万/㎡ (36.6年/70.1㎡) | 35.8万/㎡ (29.6年/71.2㎡) |
茨木駅 | 46.5万/㎡ (33.5年/67.0㎡) | 46.9万/㎡ (29.1年/72.3㎡) | 37.4万/㎡ (31.4年/72.8㎡) |
千里丘駅 | 38.5万/㎡ (23.0年/75.6㎡) | 39.7万/㎡ (22.0年/75.1㎡) | 41.6万/㎡ (20.8年/72.9㎡) |
岸辺駅 | 44.4万/㎡ (16.6年/73.3㎡) | 48.9万/㎡ (20.2年/73.0㎡) | 42.4万/㎡ (18.1年/73.0㎡) |
吹田駅 | 40.5万/㎡ (30.9年/69.3㎡) | 41.0万/㎡ (26.8年/69.5㎡) | 40.6万/㎡ (27.2年/73.7㎡) |
東淀川駅 | 41.9万/㎡ (32.9年/46.5㎡) | 49.0万/㎡ (28.7年/45.8㎡) | 52.2万/㎡ (25.5年/38.8㎡) |
新大阪駅 | 44.7万/㎡ (35.0年/32.7㎡) | 45.4万/㎡ (34.2年/37.6㎡) | 44.0万/㎡ (32.9年/39.1㎡) |
大阪駅 | 216万/㎡ (16.4年/70.0㎡) | 208万/㎡ (14.6年/78.8㎡) | 146万/㎡ (18.7年/68.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大阪駅 215.9 万/㎡(昨年同期比 +3.7 %)
大阪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は216万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +3.7%( +7.7万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2024年)に比べて -78.8%( -26件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 14.6年から +12.9 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 78.8 ㎡から -11.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.1 % → 2025年 14.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 14.6 年 → 2025年 16.4 年、+12.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 % → 2025年 14.3 %)
高槻駅 57.4 万/㎡(昨年同期比 +1.4 %)
高槻駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +1.4%( +0.8万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 40 件(1年前(2024年)に比べて -75.8%( -125件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 27.3年から +6.1 %増)。平均専有面積は 75.5 ㎡ (昨年 73.1 ㎡から +3.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.9 % → 2025年 26.5 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.5 % → 2025年 30.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.9 % → 2025年 37.5 %)
JR総持寺駅 24.8 万/㎡(昨年同期比 -24.5 %)
JR総持寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -24.5%( -8.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2024年)に比べて -81.6%( -40件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.0年(昨年 36.6年から +20.4 %増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 70.1 ㎡から -7.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.2 % → 2025年 11.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 36.6 年 → 2025年 44.0 年、+20.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.7 分 → 2025年 13.4 分、+38.2 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.2 % → 2025年 11.1 %)
東淀川駅 41.9 万/㎡(昨年同期比 -14.5 %)
東淀川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -14.5%( -7.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2024年)に比べて -66.7%( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.9年(昨年 28.7年から +14.5 %増)。平均専有面積は 46.5 ㎡ (昨年 45.8 ㎡から +1.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 4.1 分 → 2025年 3.4 分、-16.4 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 % → 2025年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 28.7 年 → 2025年 32.9 年、+14.5 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 % → 2025年 30.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示