【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年4月〜6月期のJR奈良線 (木津駅~京都駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -32.6%( -15.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 40 件(1年前(2024年)に比べて -7.0%( -3件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 20.5年から +40.8 %増)。平均専有面積は 67.2 ㎡ (昨年 61.5 ㎡から +9.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。JR小倉駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのはJR小倉駅で昨年に比べ +62.4 %、単価は 27.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(JR小倉駅、桃山駅)は +30.2 %(単価 +4.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東福寺駅、京都駅)は -46.2 %(単価 -33.8 万円/㎡)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.5 年 → 2025年 28.8 年、+40.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.3 分 → 2025年 7.0 分、+32.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 48.8 % → 2025年 67.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.3 % → 2025年 7.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -28.5%( -24.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -62.5%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった木幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -13.3%( -3.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2024年)に比べて +22.2%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR奈良線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 木津駅 | - | - | 18.7万/㎡ (26.3年/75.0㎡) |
| 玉水駅 | - | - | - |
| 城陽駅 | 34.3万/㎡ (34.3年/70.0㎡) | 36.4万/㎡ (22.3年/66.7㎡) | 36.4万/㎡ (16.3年/70.0㎡) |
| 新田駅 | 36.7万/㎡ (17.3年/60.0㎡) | - | - |
| JR小倉駅 | 27.1万/㎡ (22.3年/85.0㎡) | 16.7万/㎡ (31.3年/60.0㎡) | 24.2万/㎡ (23.8年/82.5㎡) |
| 宇治駅 | 25.6万/㎡ (33.4年/66.2㎡) | 32.5万/㎡ (26.5年/67.0㎡) | 34.5万/㎡ (14.3年/55.0㎡) |
| 黄檗駅 | 23.2万/㎡ (34.3年/77.5㎡) | 29.2万/㎡ (33.3年/65.0㎡) | 16.7万/㎡ (32.3年/60.0㎡) |
| 木幡駅 | 22.3万/㎡ (32.2年/71.8㎡) | 25.7万/㎡ (34.2年/70.6㎡) | 24.7万/㎡ (32.8年/69.2㎡) |
| 六地蔵駅 | 40.1万/㎡ (20.8年/73.3㎡) | 48.2万/㎡ (14.0年/74.3㎡) | 42.7万/㎡ (15.8年/73.5㎡) |
| 桃山駅 | 53.4万/㎡ (18.3年/75.0㎡) | 54.5万/㎡ (17.0年/74.3㎡) | 64.0万/㎡ (6.3年/75.0㎡) |
| JR藤森駅 | - | - | - |
| 東福寺駅 | 24.7万/㎡ (40.3年/36.7㎡) | 68.3万/㎡ (7.3年/25.0㎡) | 32.6万/㎡ (33.8年/25.0㎡) |
| 京都駅 | 60.3万/㎡ (23.3年/50.0㎡) | 84.3万/㎡ (9.6年/32.5㎡) | 64.5万/㎡ (22.9年/76.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
JR小倉駅 27.1 万/㎡(昨年同期比 +62.4 %)
JR小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +62.4%( +10.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.3年(昨年 31.3年から -28.8 %減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +41.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 31.3 年 → 2025年 22.3 年、-28.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.0 分 → 2025年 6.0 分、-25.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 100.0 %)
桃山駅 53.4 万/㎡(昨年同期比 -2.0 %)
桃山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -2.0%( -1.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて -42.9%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 17.0年から +7.6 %増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 74.3 ㎡から +1.0 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.3 分 → 2025年 4.2 分、+29.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 % → 2025年 50.0 %)
東福寺駅 24.7 万/㎡(昨年同期比 -63.9 %)
東福寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -63.9%( -43.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 40.3年(昨年 7.3年から +455.0 %増)。平均専有面積は 36.7 ㎡ (昨年 25.0 ㎡から +46.7 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 7.3 年 → 2025年 40.3 年、+455.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 66.7 %)
京都駅 60.3 万/㎡(昨年同期比 -28.5 %)
京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は60.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -28.5%( -24.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -62.5%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 9.6年から +141.5 %増)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 32.5 ㎡から +53.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 8.6 分 → 2025年 7.0 分、-18.8 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 9.6 年 → 2025年 23.3 年、+141.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示