
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR関西本線 (名古屋駅~弥富駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -11.6%( -5.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 22 件(1年前(2024年)に比べて -24.1%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.4年(昨年 17.7年から +4.3 %増)。平均専有面積は 73.2 ㎡ (昨年 65.3 ㎡から +12.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。八田駅は、昨年から 5 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは蟹江駅で昨年に比べ -40.7 %、単価は 10.7 万円/㎡となった。
上位 1 駅(春田駅)は +118.0 %(単価 +11.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(蟹江駅)は -40.7 %(単価 -7.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 41.4 % → 2025年 36.4 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 10.6 分 → 2025年 13.0 分、+22.8 %と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.1 % → 2025年 18.2 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.3 % → 2025年 9.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった名古屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +1.5%( +1.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2024年)に比べて -37.5%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった蟹江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -40.7%( -7.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
JR関西本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
名古屋駅 | 70.6万/㎡ (11.4年/64.0㎡) | 69.6万/㎡ (11.4年/54.7㎡) | 63.0万/㎡ (14.3年/51.7㎡) |
八田駅 | 31.8万/㎡ (21.0年/80.0㎡) | 35.4万/㎡ (22.9年/78.1㎡) | 30.9万/㎡ (21.7年/74.3㎡) |
春田駅 | 20.9万/㎡ (25.7年/90.0㎡) | 9.6万/㎡ (31.5年/77.5㎡) | 32.0万/㎡ (22.0年/100㎡) |
蟹江駅 | 10.7万/㎡ (30.0年/75.0㎡) | 18.0万/㎡ (28.0年/80.0㎡) | 15.8万/㎡ (28.0年/78.6㎡) |
永和駅 | - | - | - |
弥富駅 | 25.3万/㎡ (19.0年/75.0㎡) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
春田駅 20.9 万/㎡(昨年同期比 +118.0 %)
春田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +118.0%( +11.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて +50.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 31.5年から -18.5 %減)。平均専有面積は 90.0 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から +16.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 31.5 年 → 2025年 25.7 年、-18.5 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 28.0 分 → 2025年 19.3 分、-31.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 66.7 %)
蟹江駅 10.7 万/㎡(昨年同期比 -40.7 %)
蟹江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -40.7%( -7.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 30.0年(昨年 28.0年から +7.1 %増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -6.2 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 16.7 分 → 2025年 22.3 分、+34.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 % → 2025年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示