
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期の相鉄・JR直通線 (新宿駅~西大井駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は168万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +13.7%( +20.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 117 件(1年前(2023年)に比べて -24.0%( -37件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 25.8年から -4.7 %減)。平均専有面積は 50.3 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から -4.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。渋谷駅、大崎駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは渋谷駅で昨年に比べ +31.1 %、単価は 206 万円/㎡となった。
上位 1 駅(渋谷駅)は +31.1 %(単価 +49.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(新宿駅)は -30.6 %(単価 -39.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 % → 2024年 8.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.9 % → 2024年 36.8 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.6 % → 2024年 6.9 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 % → 2024年 25.9 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は206万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +31.1%( +49.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(1年前(2023年)に比べて +9.4%( +3件/㎡)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新宿駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -30.6%( -39.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -57.9%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
相鉄・JR直通線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
新宿駅 | 90.0万/㎡ (41.0年/24.4㎡) | 130万/㎡ (27.7年/31.8㎡) | 87.2万/㎡ (40.8年/26.9㎡) |
渋谷駅 | 206万/㎡ (24.8年/47.7㎡) | 157万/㎡ (29.0年/64.4㎡) | 156万/㎡ (25.0年/47.8㎡) |
恵比寿駅 | 176万/㎡ (25.6年/53.7㎡) | 169万/㎡ (24.7年/53.4㎡) | 138万/㎡ (24.1年/56.2㎡) |
大崎駅 | 161万/㎡ (21.2年/55.2㎡) | 130万/㎡ (24.7年/55.1㎡) | 145万/㎡ (14.8年/60.0㎡) |
西大井駅 | 108万/㎡ (21.9年/51.5㎡) | 105万/㎡ (20.7年/34.4㎡) | 90.4万/㎡ (25.4年/47.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
渋谷駅 206.3 万/㎡(昨年同期比 +31.1 %)
渋谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は206万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +31.1%( +49.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 35 件(1年前(2023年)に比べて +9.4%( +3件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 24.8年(昨年 29.0年から -14.4 %減)。平均専有面積は 47.7 ㎡ (昨年 64.4 ㎡から -25.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 29.0 年 → 2024年 24.8 年、-14.4 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 8.1 分 → 2024年 7.0 分、-13.9 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 % → 2024年 17.1 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.4 % → 2024年 17.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 % → 2024年 25.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 15.6 % → 2024年 5.7 %)
新宿駅 90.0 万/㎡(昨年同期比 -30.6 %)
新宿駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -30.6%( -39.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2023年)に比べて -57.9%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.0年(昨年 27.7年から +48.2 %増)。平均専有面積は 24.4 ㎡ (昨年 31.8 ㎡から -23.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.7 年 → 2024年 41.0 年、+48.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.8 % → 2024年 75.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示