【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期の東京りんかい線 (東雲駅～大崎駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は147万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +13.5％( +17.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 156 件(１年前(2023年)に比べて -3.1％( -5件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 16.8年から +17.7 ％増)。平均専有面積は 58.8 ㎡ (昨年 64.2 ㎡から -8.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全体的に上昇基調。東雲駅、天王洲アイル駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東雲駅で昨年に比べ +23.0 ％、単価は 138 万円/㎡となった。
上位 1 駅(東雲駅)は +23.0 ％(単価 +25.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(大井町駅)は +2.4 ％(単価 +3.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.6 ％ → 2024年 1.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 55.9 ％ → 2024年 57.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 16.8 年 → 2024年 19.8 年、+17.7 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 ％ → 2024年 14.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.9 ％ → 2024年 13.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は165万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +13.2％( +19.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 59 件(１年前(2023年)に比べて +11.3％( +6件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった品川シーサイド駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は126万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +7.5％( +8.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2023年)に比べて -57.9％( -22件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東京りんかい線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東雲駅 | 138万/㎡ (12.5年/57.3㎡) | 112万/㎡ (10.8年/65.4㎡) | 93.9万/㎡ (12.9年/63.6㎡) |
| 国際展示場駅 | 173万/㎡ (5.8年/45.0㎡) | - | 129万/㎡ (3.8年/70.0㎡) |
| 東京テレポート駅 | - | - | - |
| 天王洲アイル駅 | 139万/㎡ (15.4年/62.4㎡) | 115万/㎡ (18.1年/73.5㎡) | 110万/㎡ (15.3年/66.6㎡) |
| 品川シーサイド駅 | 126万/㎡ (19.2年/67.8㎡) | 117万/㎡ (10.2年/68.7㎡) | 108万/㎡ (12.1年/65.8㎡) |
| 大井町駅 | 136万/㎡ (22.8年/50.3㎡) | 133万/㎡ (20.7年/57.1㎡) | 114万/㎡ (19.4年/58.6㎡) |
| 大崎駅 | 165万/㎡ (21.0年/62.1㎡) | 146万/㎡ (20.2年/61.9㎡) | 145万/㎡ (19.5年/68.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東雲駅 137.6 万/㎡(昨年同期比 +23.0 ％)
東雲駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は138万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +23.0％( +25.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて -21.4％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.5年(昨年 10.8年から +16.1 ％増)。平均専有面積は 57.3 ㎡ (昨年 65.4 ㎡から -12.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 10.8 年 → 2024年 12.5 年、+16.1 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 45.5 ％)
大井町駅 136.3 万/㎡(昨年同期比 +2.4 ％)
大井町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は136万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +2.4％( +3.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 46 件(１年前(2023年)に比べて +27.8％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 20.7年から +10.5 ％増)。平均専有面積は 50.3 ㎡ (昨年 57.1 ㎡から -11.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 52.8 ％ → 2024年 65.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 20.7 年 → 2024年 22.8 年、+10.5 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 34.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 17.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示