【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年4月〜6月期の東武東上本線 (池袋駅～成増駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +10.9％( +8.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 242 件(１年前(2023年)に比べて +24.7％( +48件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 24.5年から -8.6 ％減)。平均専有面積は 47.3 ㎡ (昨年 46.3 ㎡から +2.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。下板橋駅、中板橋駅、東武練馬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東武練馬駅で昨年に比べ +39.8 ％、単価は 78.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東武練馬駅、下板橋駅)は +37.6 ％(単価 +27.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大山駅、ときわ台駅)は -0.6 ％(単価 -0.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.0 ％ → 2024年 3.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 35.0 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.7 ％ → 2024年 2.9 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.1 ％ → 2024年 14.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった下板橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +35.3％( +32.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -38.5％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった上板橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +17.5％( +10.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 36 件(１年前(2023年)に比べて +12.5％( +4件/㎡)と好調に推移しています。)。
| 東武東上本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 池袋駅 | 117万/㎡ (23.8年/39.3㎡) | 108万/㎡ (24.8年/37.8㎡) | 111万/㎡ (21.8年/38.1㎡) |
| 北池袋駅 | 94.8万/㎡ (25.4年/39.8㎡) | 86.3万/㎡ (24.5年/44.6㎡) | 82.0万/㎡ (25.1年/24.7㎡) |
| 下板橋駅 | 123万/㎡ (10.6年/36.2㎡) | 90.8万/㎡ (18.6年/43.1㎡) | 61.8万/㎡ (28.6年/30.0㎡) |
| 大山駅 | 79.8万/㎡ (29.0年/53.2㎡) | 83.7万/㎡ (19.6年/49.4㎡) | 79.1万/㎡ (23.3年/44.7㎡) |
| 中板橋駅 | 91.3万/㎡ (17.2年/36.8㎡) | 74.5万/㎡ (21.0年/42.9㎡) | 75.7万/㎡ (17.4年/41.4㎡) |
| ときわ台駅 | 73.2万/㎡ (22.6年/52.1㎡) | 70.8万/㎡ (21.7年/58.7㎡) | 68.5万/㎡ (21.4年/44.8㎡) |
| 上板橋駅 | 69.6万/㎡ (28.6年/51.1㎡) | 59.3万/㎡ (31.2年/43.9㎡) | 56.7万/㎡ (29.8年/47.6㎡) |
| 東武練馬駅 | 78.1万/㎡ (18.5年/50.4㎡) | 55.9万/㎡ (28.1年/51.9㎡) | 65.5万/㎡ (21.3年/53.6㎡) |
| 下赤塚駅 | 78.3万/㎡ (11.4年/61.4㎡) | 71.5万/㎡ (20.5年/55.0㎡) | 67.2万/㎡ (19.8年/52.5㎡) |
| 成増駅 | 72.9万/㎡ (14.4年/67.9㎡) | 67.1万/㎡ (21.0年/50.5㎡) | 59.8万/㎡ (24.9年/65.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東武練馬駅 78.1 万/㎡(昨年同期比 +39.8 ％)
東武練馬駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +39.8％( +22.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 49 件(１年前(2023年)に比べて +104.2％( +25件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 28.1年から -34.1 ％減)。平均専有面積は 50.4 ㎡ (昨年 51.9 ㎡から -2.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 28.1 年 → 2024年 18.5 年、-34.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 26.5 ％)
下板橋駅 122.9 万/㎡(昨年同期比 +35.3 ％)
下板橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +35.3％( +32.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -38.5％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.6年(昨年 18.6年から -42.7 ％減)。平均専有面積は 36.2 ㎡ (昨年 43.1 ㎡から -15.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 18.6 年 → 2024年 10.6 年、-42.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.6 分 → 2024年 7.5 分、+13.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.4 ％ → 2024年 25.0 ％)
大山駅 79.8 万/㎡(昨年同期比 -4.6 ％)
大山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -4.6％( -3.9万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて +18.8％( +3件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 19.6年から +47.4 ％増)。平均専有面積は 53.2 ㎡ (昨年 49.4 ㎡から +7.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.9 分 → 2024年 6.0 分、-23.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.6 年 → 2024年 29.0 年、+47.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 42.1 ％)
ときわ台駅 73.2 万/㎡(昨年同期比 +3.3 ％)
ときわ台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +3.3％( +2.4万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 31 件(１年前(2023年)に比べて +34.8％( +8件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 21.7年から +3.9 ％増)。平均専有面積は 52.1 ㎡ (昨年 58.7 ㎡から -11.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 8.7 分 → 2024年 7.8 分、-10.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 59.1 ％ → 2024年 26.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 9.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 ％ → 2024年 13.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.7 ％ → 2024年 19.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示