【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期の東武伊勢崎線 (浅草駅～竹ノ塚駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は74.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -10.2％( -8.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 217 件(１年前(2023年)に比べて -13.9％( -35件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 19.2年から +28.1 ％増)。平均専有面積は 51.7 ㎡ (昨年 49.7 ㎡から +3.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。とうきょうスカイツリー駅、五反野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのはとうきょうスカイツリー駅で昨年に比べ +30.7 ％、単価は 105 万円/㎡となった。
上位 2 駅(とうきょうスカイツリー駅、五反野駅)は +27.6 ％(単価 +17.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(竹ノ塚駅、牛田駅)は -34.7 ％(単価 -21.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.6 ％ → 2024年 30.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.0 ％ → 2024年 6.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.2 年 → 2024年 24.6 年、+28.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.9 ％ → 2024年 19.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 ％ → 2024年 38.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浅草駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は106万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -5.5％( -6.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 35 件(１年前(2023年)に比べて -52.7％( -39件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった竹ノ塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -36.3％( -15.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(前年比変わらず)。
| 東武伊勢崎線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浅草駅 | 106万/㎡ (18.1年/50.3㎡) | 112万/㎡ (15.1年/47.2㎡) | 90.7万/㎡ (19.3年/45.7㎡) |
| とうきょうスカイツリー駅 | 105万/㎡ (25.4年/41.7㎡) | 80.5万/㎡ (26.3年/32.5㎡) | 87.3万/㎡ (25.5年/33.8㎡) |
| 押上駅 | 93.3万/㎡ (21.3年/48.5㎡) | 95.8万/㎡ (16.2年/47.1㎡) | 88.8万/㎡ (20.1年/47.8㎡) |
| 曳舟駅 | 81.3万/㎡ (25.3年/52.9㎡) | 91.5万/㎡ (17.3年/39.1㎡) | 87.4万/㎡ (17.3年/41.7㎡) |
| 東向島駅 | 93.3万/㎡ (14.2年/42.1㎡) | 80.0万/㎡ (18.5年/40.9㎡) | 76.6万/㎡ (14.9年/45.8㎡) |
| 鐘ケ淵駅 | 86.9万/㎡ (12.0年/51.2㎡) | 79.3万/㎡ (18.7年/51.1㎡) | 76.0万/㎡ (17.3年/46.2㎡) |
| 堀切駅 | - | - | - |
| 牛田駅 | 55.0万/㎡ (26.8年/80.0㎡) | 82.2万/㎡ (11.3年/55.0㎡) | 90.0万/㎡ (6.8年/20.0㎡) |
| 北千住駅 | 75.5万/㎡ (25.6年/53.3㎡) | 75.0万/㎡ (20.2年/51.0㎡) | 79.1万/㎡ (15.2年/50.0㎡) |
| 小菅駅 | 32.0万/㎡ (35.8年/50.0㎡) | 43.6万/㎡ (22.5年/63.8㎡) | 36.1万/㎡ (31.5年/56.2㎡) |
| 五反野駅 | 52.8万/㎡ (30.5年/47.4㎡) | 42.4万/㎡ (32.5年/60.0㎡) | 48.7万/㎡ (32.4年/55.0㎡) |
| 梅島駅 | 51.6万/㎡ (30.9年/59.2㎡) | 49.8万/㎡ (23.7年/61.4㎡) | 45.7万/㎡ (30.1年/58.3㎡) |
| 西新井駅 | 59.8万/㎡ (20.8年/66.8㎡) | 74.7万/㎡ (13.4年/55.0㎡) | 56.7万/㎡ (21.0年/65.8㎡) |
| 竹ノ塚駅 | 26.9万/㎡ (36.4年/53.9㎡) | 42.3万/㎡ (27.4年/53.6㎡) | 50.3万/㎡ (21.9年/60.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
とうきょうスカイツリー駅 105.2 万/㎡(昨年同期比 +30.7 ％)
とうきょうスカイツリー駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は105万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +30.7％( +24.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.4年(昨年 26.3年から -3.2 ％減)。平均専有面積は 41.7 ㎡ (昨年 32.5 ㎡から +28.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.8 分 → 2024年 5.7 分、+51.1 ％と大きく増加)
五反野駅 52.8 万/㎡(昨年同期比 +24.6 ％)
五反野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +24.6％( +10.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2023年)に比べて +41.7％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 32.5年から -6.3 ％減)。平均専有面積は 47.4 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -21.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.5 分 → 2024年 8.2 分、-22.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 ％ → 2024年 29.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 47.1 ％)
竹ノ塚駅 26.9 万/㎡(昨年同期比 -36.3 ％)
竹ノ塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -36.3％( -15.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 36.4年(昨年 27.4年から +33.1 ％増)。平均専有面積は 53.9 ㎡ (昨年 53.6 ㎡から +0.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.2 分 → 2024年 9.7 分、-20.9 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 ％ → 2024年 54.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.4 年 → 2024年 36.4 年、+33.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 36.4 ％)
牛田駅 55.0 万/㎡(昨年同期比 -33.1 ％)
牛田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -33.1％( -27.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 11.3年から +137.8 ％増)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から +45.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.5 分 → 2024年 3.0 分、-64.7 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.3 年 → 2024年 26.8 年、+137.8 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示