【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR上野東京ライン (赤羽駅～品川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は129万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +5.7％( +6.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 106 件(１年前(2024年)に比べて -79.2％( -404件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 20.6年から +9.0 ％増)。平均専有面積は 59.9 ㎡ (昨年 57.5 ㎡から +4.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。東京駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東京駅で昨年に比べ +11.2 ％、単価は 191 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東京駅、上野駅)は +10.4 ％(単価 +15.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(尾久駅、赤羽駅)は -8.3 ％(単価 -5.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.3 ％ → 2025年 10.5 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.7 ％ → 2025年 6.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.3 ％ → 2025年 42.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.6 ％ → 2025年 16.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は211万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +1.6％( +3.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -64.7％( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -12.8％( -8.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -71.7％( -33件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR上野東京ライン | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 赤羽駅 | 89.2万/㎡ (15.7年/51.0㎡) | 92.8万/㎡ (20.5年/48.3㎡) | 94.2万/㎡ (17.2年/48.7㎡) |
| 尾久駅 | 54.4万/㎡ (32.6年/45.0㎡) | 62.4万/㎡ (29.7年/53.4㎡) | 68.1万/㎡ (22.6年/55.1㎡) |
| 日暮里駅 | 110万/㎡ (20.1年/60.2㎡) | 105万/㎡ (19.0年/57.0㎡) | 100万/㎡ (14.3年/61.5㎡) |
| 上野駅 | 125万/㎡ (26.5年/44.5㎡) | 114万/㎡ (19.1年/47.2㎡) | 108万/㎡ (18.7年/41.3㎡) |
| 東京駅 | 191万/㎡ (17.7年/50.0㎡) | 172万/㎡ (20.4年/42.5㎡) | 137万/㎡ (17.8年/42.5㎡) |
| 新橋駅 | 211万/㎡ (27.0年/46.7㎡) | 208万/㎡ (16.1年/53.2㎡) | 168万/㎡ (24.6年/33.6㎡) |
| 品川駅 | 171万/㎡ (21.6年/76.9㎡) | 164万/㎡ (20.3年/71.2㎡) | 138万/㎡ (19.3年/74.8㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東京駅 191.2 万/㎡(昨年同期比 +11.2 ％)
東京駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は191万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +11.2％( +19.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.7年(昨年 20.4年から -13.3 ％減)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 42.5 ㎡から +17.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 20.4 年 → 2025年 17.7 年、-13.3 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.5 分 → 2025年 9.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
上野駅 124.9 万/㎡(昨年同期比 +9.6 ％)
上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は125万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +9.6％( +10.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -86.5％( -64件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 19.1年から +38.9 ％増)。平均専有面積は 44.5 ㎡ (昨年 47.2 ㎡から -5.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 6.1 分 → 2025年 4.7 分、-22.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.4 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 19.1 年 → 2025年 26.5 年、+38.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.8 ％ → 2025年 60.0 ％)
尾久駅 54.4 万/㎡(昨年同期比 -12.8 ％)
尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -12.8％( -8.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -71.7％( -33件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 29.7年から +9.6 ％増)。平均専有面積は 45.0 ㎡ (昨年 53.4 ㎡から -15.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 5.9 分 → 2025年 3.8 分、-35.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.9 ％ → 2025年 30.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 41.3 ％ → 2025年 46.2 ％)
赤羽駅 89.2 万/㎡(昨年同期比 -3.9 ％)
赤羽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は89.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -3.9％( -3.6万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -105件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.7年(昨年 20.5年から -23.2 ％減)。平均専有面積は 51.0 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から +5.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.5 年 → 2025年 15.7 年、-23.2 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 34.5 ％ → 2025年 7.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.0 ％ → 2025年 7.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.5 分 → 2025年 7.1 分、+28.6 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 47.9 ％ → 2025年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示