【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期のJR宇都宮線 (上野駅~赤羽駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -0.8%( -0.8万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 92 件(1年前(2024年)に比べて -61.8%( -149件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 21.8年から +16.2 %増)。平均専有面積は 51.6 ㎡ (昨年 48.9 ㎡から +5.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。上野駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは上野駅で昨年に比べ +20.9 %、単価は 138 万円/㎡となった。
上位 1 駅(上野駅)は +20.9 %(単価 +23.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(赤羽駅)は -2.9 %(単価 -2.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.8 % → 2025年 13.0 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.4 % → 2025年 8.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 21.8 年 → 2025年 25.3 年、+16.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.6 % → 2025年 24.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.1 % → 2025年 1.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は138万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +20.9%( +23.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(1年前(2024年)に比べて -68.9%( -51件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は62.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -0.7%( -0.4万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 31 件(1年前(2024年)に比べて -34.0%( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR宇都宮線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上野駅 | 138万/㎡ (22.2年/49.6㎡) | 114万/㎡ (19.1年/47.2㎡) | 108万/㎡ (18.7年/41.3㎡) |
| 尾久駅 | 62.5万/㎡ (31.3年/50.3㎡) | 62.9万/㎡ (29.4年/53.3㎡) | 68.1万/㎡ (22.6年/55.1㎡) |
| 赤羽駅 | 90.1万/㎡ (22.3年/53.9㎡) | 92.8万/㎡ (20.5年/48.3㎡) | 94.2万/㎡ (17.2年/48.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
上野駅 137.8 万/㎡(昨年同期比 +20.9 %)
上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は138万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +20.9%( +23.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(1年前(2024年)に比べて -68.9%( -51件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 19.1年から +16.2 %増)。平均専有面積は 49.6 ㎡ (昨年 47.2 ㎡から +5.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 6.1 分 → 2025年 5.2 分、-14.5 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.4 % → 2025年 17.4 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.1 % → 2025年 21.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 19.1 年 → 2025年 22.2 年、+16.2 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.5 % → 2025年 17.4 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.8 % → 2025年 43.5 %)
赤羽駅 90.1 万/㎡(昨年同期比 -2.9 %)
赤羽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は90.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -2.9%( -2.7万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 38 件(1年前(2024年)に比べて -68.3%( -82件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 20.5年から +9.0 %増)。平均専有面積は 53.9 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から +11.7 %増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.0 % → 2025年 8.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 34.5 % → 2025年 29.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.1 % → 2025年 13.5 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 4.2 % → 2025年 2.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示