この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の埼玉新都市交通伊奈線 (大宮駅～羽貫駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +19.6％( +10.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 103 件(１年前(2024年)に比べて +7.3％( +7件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 25.3年から -11.0 ％減)。平均専有面積は 64.2 ㎡ (昨年 69.2 ㎡から -7.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。鉄道博物館駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鉄道博物館駅で昨年に比べ +31.9 ％、単価は 68.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(鉄道博物館駅、大宮駅)は +24.3 ％(単価 +13.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(今羽駅、原市駅)は -25.8 ％(単価 -5.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 25.3 年 → 2025年 22.5 年、-11.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.1 ％ → 2025年 9.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.4 ％ → 2025年 33.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 2.4 ％ → 2025年 1.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +16.7％( +10.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 75 件(１年前(2024年)に比べて +17.2％( +11件/㎡)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった原市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -18.5％( -2.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| 埼玉新都市交通伊奈線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 70.4万/㎡ (21.8年/64.0㎡) | 60.3万/㎡ (25.3年/68.8㎡) | 57.5万/㎡ (24.7年/64.3㎡) |
| 鉄道博物館駅 | 68.6万/㎡ (12.0年/52.5㎡) | 52.0万/㎡ (16.3年/61.1㎡) | 53.5万/㎡ (17.9年/67.9㎡) |
| 加茂宮駅 | 48.1万/㎡ (20.5年/71.0㎡) | 44.8万/㎡ (26.0年/77.5㎡) | 42.5万/㎡ (20.0年/76.4㎡) |
| 東宮原駅 | 35.8万/㎡ (30.3年/64.3㎡) | 35.5万/㎡ (23.4年/78.0㎡) | 36.0万/㎡ (30.5年/62.5㎡) |
| 今羽駅 | 16.7万/㎡ (42.7年/68.3㎡) | 25.0万/㎡ (36.6年/67.0㎡) | 19.7万/㎡ (39.8年/71.0㎡) |
| 吉野原駅 | - | - | - |
| 原市駅 | 10.8万/㎡ (34.0年/60.0㎡) | 13.3万/㎡ (46.0年/70.0㎡) | - |
| 沼南駅 | - | 14.3万/㎡ (0年/65.0㎡) | - |
| 丸山駅 | 26.7万/㎡ (31.0年/75.0㎡) | - | 18.5万/㎡ (29.0年/65.0㎡) |
| 志久駅 | - | 15.2万/㎡ (32.0年/65.0㎡) | 10.4万/㎡ (31.0年/85.0㎡) |
| 伊奈中央駅 | - | 13.3万/㎡ (29.0年/60.0㎡) | - |
| 羽貫駅 | - | 29.4万/㎡ (17.0年/85.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
鉄道博物館駅 68.6 万/㎡(昨年同期比 +31.9 ％)
鉄道博物館駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +31.9％( +16.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 16.3年から -26.5 ％減)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 61.1 ㎡から -14.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 16.3 年 → 2025年 12.0 年、-26.5 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 55.6 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 33.3 ％)
大宮駅 70.4 万/㎡(昨年同期比 +16.7 ％)
大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +16.7％( +10.1万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 75 件(１年前(2024年)に比べて +17.2％( +11件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 21.8年(昨年 25.3年から -13.9 ％減)。平均専有面積は 64.0 ㎡ (昨年 68.8 ㎡から -7.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 25.3 年 → 2025年 21.8 年、-13.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 12.8 分 → 2025年 11.4 分、-10.7 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.2 ％ → 2025年 13.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.5 ％ → 2025年 15.3 ％)
今羽駅 16.7 万/㎡(昨年同期比 -33.1 ％)
今羽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -33.1％( -8.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.7年(昨年 36.6年から +16.6 ％増)。平均専有面積は 68.3 ㎡ (昨年 67.0 ㎡から +2.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 36.6 年 → 2025年 42.7 年、+16.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
原市駅 10.8 万/㎡(昨年同期比 -18.5 ％)
原市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -18.5％( -2.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.0年(昨年 46.0年から -26.1 ％減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -14.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 46.0 年 → 2025年 34.0 年、-26.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.0 分 → 2025年 18.0 分、+125.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示