【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年4月〜6月期の東武野田線 (大宮駅～南桜井駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +2.4％( +1.1万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 123 件(１年前(2024年)に比べて +10.8％( +12件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 28.5年から -0.9 ％減)。平均専有面積は 67.1 ㎡ (昨年 60.1 ㎡から +11.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。岩槻駅、春日部駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東岩槻駅で昨年に比べ +109.8 ％、単価は 16.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(東岩槻駅、春日部駅)は +84.3 ％(単価 +10.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(七里駅、豊春駅)は -26.7 ％(単価 -5.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 11.1 分 → 2025年 9.6 分、-13.6 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.9 ％ → 2025年 3.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.9 ％ → 2025年 4.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.1 ％ → 2025年 23.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -3.5％( -2.3万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 65 件(１年前(2024年)に比べて +6.6％( +4件/㎡)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった豊春駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -21.8％( -2.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -18.2％( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
| 東武野田線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 63.0万/㎡ (27.1年/65.1㎡) | 65.2万/㎡ (23.5年/58.4㎡) | 57.9万/㎡ (25.3年/62.3㎡) |
| 北大宮駅 | 42.0万/㎡ (39.3年/50.0㎡) | - | 34.1万/㎡ (26.9年/51.7㎡) |
| 大宮公園駅 | - | 32.0万/㎡ (35.3年/75.0㎡) | 47.1万/㎡ (12.3年/70.0㎡) |
| 大和田駅 | 33.3万/㎡ (30.9年/61.7㎡) | 35.3万/㎡ (34.3年/55.0㎡) | 40.1万/㎡ (20.6年/61.7㎡) |
| 七里駅 | 15.9万/㎡ (45.5年/63.8㎡) | 23.3万/㎡ (34.8年/62.5㎡) | 17.7万/㎡ (41.6年/75.4㎡) |
| 岩槻駅 | 43.0万/㎡ (16.1年/82.0㎡) | 31.4万/㎡ (27.7年/61.9㎡) | 29.8万/㎡ (27.7年/75.0㎡) |
| 東岩槻駅 | 16.0万/㎡ (40.5年/61.0㎡) | 7.6万/㎡ (53.3年/52.5㎡) | 14.0万/㎡ (52.3年/51.2㎡) |
| 豊春駅 | 10.1万/㎡ (41.2年/73.9㎡) | 12.9万/㎡ (40.6年/61.8㎡) | 11.5万/㎡ (38.6年/67.1㎡) |
| 八木崎駅 | 18.8万/㎡ (37.0年/63.8㎡) | - | 16.0万/㎡ (29.3年/62.5㎡) |
| 春日部駅 | 35.9万/㎡ (23.8年/67.7㎡) | 22.6万/㎡ (32.4年/63.2㎡) | 27.8万/㎡ (28.6年/71.4㎡) |
| 藤の牛島駅 | - | 21.5万/㎡ (30.3年/65.0㎡) | - |
| 南桜井駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東岩槻駅 16.0 万/㎡(昨年同期比 +109.8 ％)
東岩槻駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +109.8％( +8.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +150.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 40.5年(昨年 53.3年から -24.0 ％減)。平均専有面積は 61.0 ㎡ (昨年 52.5 ㎡から +16.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 53.3 年 → 2025年 40.5 年、-24.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 5.0 分 → 2025年 4.4 分、-12.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 40.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 80.0 ％)
春日部駅 35.9 万/㎡(昨年同期比 +58.8 ％)
春日部駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +58.8％( +13.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 22 件(１年前(2024年)に比べて +15.8％( +3件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 32.4年から -26.7 ％減)。平均専有面積は 67.7 ㎡ (昨年 63.2 ㎡から +7.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.4 年 → 2025年 23.8 年、-26.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 13.8 分 → 2025年 8.4 分、-39.2 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 ％ → 2025年 27.3 ％)
七里駅 15.9 万/㎡(昨年同期比 -31.5 ％)
七里駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -31.5％( -7.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.5年(昨年 34.8年から +30.9 ％増)。平均専有面積は 63.8 ㎡ (昨年 62.5 ㎡から +2.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 34.8 年 → 2025年 45.5 年、+30.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 11.7 分 → 2025年 14.2 分、+22.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
豊春駅 10.1 万/㎡(昨年同期比 -21.8 ％)
豊春駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -21.8％( -2.8万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -18.2％( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 41.2年(昨年 40.6年から +1.3 ％増)。平均専有面積は 73.9 ㎡ (昨年 61.8 ㎡から +19.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 ％ → 2025年 22.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.4 分 → 2025年 11.8 分、+40.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 63.6 ％ → 2025年 77.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示