【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年4月〜6月期のJR川越線 (大宮駅~武蔵高萩駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +9.9%( +4.2万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 134 件(1年前(2024年)に比べて -6.3%( -9件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 28.0年から +3.5 %増)。平均専有面積は 65.3 ㎡ (昨年 60.8 ㎡から +7.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。日進駅、南古谷駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは指扇駅で昨年に比べ +192.4 %、単価は 23.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(指扇駅、南古谷駅)は +141.0 %(単価 +12.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西大宮駅、大宮駅)は -9.6 %(単価 -4.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 12.6 分 → 2025年 10.5 分、-16.4 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 % → 2025年 15.9 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.4 % → 2025年 4.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.7 % → 2025年 50.4 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.7 % → 2025年 1.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -3.5%( -2.3万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 65 件(1年前(2024年)に比べて +6.6%( +4件/㎡)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった笠幡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +11.5%( +0.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -88.9%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR川越線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 63.0万/㎡ (27.1年/65.1㎡) | 65.2万/㎡ (23.5年/58.4㎡) | 57.9万/㎡ (25.3年/62.3㎡) |
| 日進駅 | 37.0万/㎡ (28.9年/68.8㎡) | 30.4万/㎡ (31.2年/62.3㎡) | 33.5万/㎡ (30.3年/66.1㎡) |
| 西大宮駅 | 38.8万/㎡ (19.6年/77.2㎡) | 46.0万/㎡ (10.4年/70.6㎡) | 53.2万/㎡ (4.4年/75.8㎡) |
| 指扇駅 | 23.5万/㎡ (35.9年/61.7㎡) | 8.0万/㎡ (45.3年/60.0㎡) | 23.7万/㎡ (31.9年/70.0㎡) |
| 南古谷駅 | 20.2万/㎡ (31.5年/67.0㎡) | 10.7万/㎡ (39.0年/70.0㎡) | 26.3万/㎡ (28.8年/73.3㎡) |
| 川越駅 | 33.0万/㎡ (32.8年/62.2㎡) | 32.7万/㎡ (30.1年/59.1㎡) | 30.3万/㎡ (31.3年/61.9㎡) |
| 西川越駅 | - | 2.2万/㎡ (30.3年/65.0㎡) | - |
| 的場駅 | 19.1万/㎡ (31.6年/70.0㎡) | 19.6万/㎡ (30.6年/73.3㎡) | 19.7万/㎡ (28.3年/73.8㎡) |
| 笠幡駅 | 8.2万/㎡ (43.3年/55.0㎡) | 7.3万/㎡ (43.5年/53.3㎡) | 10.8万/㎡ (38.8年/52.5㎡) |
| 武蔵高萩駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
指扇駅 23.5 万/㎡(昨年同期比 +192.4 %)
指扇駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +192.4%( +15.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて +50.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.9年(昨年 45.3年から -20.6 %減)。平均専有面積は 61.7 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +2.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 45.3 年 → 2025年 35.9 年、-20.6 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.0 分 → 2025年 9.7 分、+38.1 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 16.7 %)
南古谷駅 20.2 万/㎡(昨年同期比 +89.6 %)
南古谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +89.6%( +9.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて -58.3%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 39.0年から -19.3 %減)。平均専有面積は 67.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -4.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 39.0 年 → 2025年 31.5 年、-19.3 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 27.6 分 → 2025年 16.8 分、-39.1 %と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 % → 2025年 100.0 %)
西大宮駅 38.8 万/㎡(昨年同期比 -15.6 %)
西大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -15.6%( -7.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 9 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.6年(昨年 10.4年から +89.0 %増)。平均専有面積は 77.2 ㎡ (昨年 70.6 ㎡から +9.4 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 10.4 年 → 2025年 19.6 年、+89.0 %と大きく増加)
大宮駅 63.0 万/㎡(昨年同期比 -3.5 %)
大宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -3.5%( -2.3万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 65 件(1年前(2024年)に比べて +6.6%( +4件/㎡)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 23.5年から +15.4 %増)。平均専有面積は 65.1 ㎡ (昨年 58.4 ㎡から +11.4 %増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.3 % → 2025年 6.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 23.5 年 → 2025年 27.1 年、+15.4 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 13.3 % → 2025年 23.1 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 41.5 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示