【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜12月期のJR東北本線 (新白河駅～伊達駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -5.0％( -1.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 194 件(１年前(2023年)に比べて +14.8％( +25件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 26.7年(昨年 23.3年から +14.7 ％増)。平均専有面積は 66.8 ㎡ (昨年 68.0 ㎡から -1.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。ほとんどの駅において下落した。南福島駅、福島駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南福島駅で昨年に比べ +25.6 ％、単価は 20.4 万円/㎡となった。
上位 1 駅(南福島駅)は +25.6 ％(単価 +4.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(郡山駅)は -12.9 ％(単価 -3.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 19.0 分 → 2024年 16.7 分、-11.9 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.6 ％ → 2024年 2.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.1 ％ → 2024年 4.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 23.3 年 → 2024年 26.7 年、+14.7 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 57.0 ％ → 2024年 70.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.9 ％ → 2024年 5.2 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新白河駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +9.5％( +2.8万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南福島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +25.6％( +4.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR東北本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新白河駅 | 32.0万/㎡ (16.8年/50.0㎡) | 29.2万/㎡ (11.5年/85.0㎡) | - |
| 須賀川駅 | 26.2万/㎡ (19.5年/65.0㎡) | - | - |
| 安積永盛駅 | 8.4万/㎡ (33.7年/68.3㎡) | - | - |
| 郡山駅 | 22.6万/㎡ (26.8年/68.5㎡) | 25.9万/㎡ (22.1年/70.0㎡) | 21.9万/㎡ (25.2年/64.8㎡) |
| 二本松駅 | - | - | 27.8万/㎡ (15.4年/80.0㎡) |
| 南福島駅 | 20.4万/㎡ (28.3年/66.2㎡) | 16.3万/㎡ (27.1年/61.7㎡) | 18.7万/㎡ (23.5年/75.0㎡) |
| 福島駅 | 24.2万/㎡ (26.5年/64.4㎡) | 20.1万/㎡ (27.0年/62.3㎡) | 23.2万/㎡ (25.5年/67.2㎡) |
| 伊達駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
南福島駅 20.4 万/㎡(昨年同期比 +25.6 ％)
南福島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +25.6％( +4.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 27.1年から +4.3 ％増)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から +7.4 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 3.0 分 → 2024年 1.0 分、-66.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
郡山駅 22.6 万/㎡(昨年同期比 -12.9 ％)
郡山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -12.9％( -3.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 112 件(１年前(2023年)に比べて -5.1％( -6件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 26.8年(昨年 22.1年から +21.5 ％増)。平均専有面積は 68.5 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -2.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.2 ％ → 2024年 2.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.1 ％ → 2024年 3.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.1 年 → 2024年 26.8 年、+21.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 53.4 ％ → 2024年 70.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.5 ％ → 2024年 4.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示