【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期のJR日豊本線 (小倉駅～築城駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -5.0％( -1.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 110 件(１年前(2024年)に比べて -50.5％( -112件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.7年(昨年 25.8年から +14.8 ％増)。平均専有面積は 71.2 ㎡ (昨年 72.0 ㎡から -1.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。城野駅、下曽根駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは城野駅で昨年に比べ +28.6 ％、単価は 15.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(城野駅、下曽根駅)は +26.5 ％(単価 +4.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(南小倉駅、西小倉駅)は -22.5 ％(単価 -5.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.8 ％ → 2025年 6.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 ％ → 2025年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 25.8 年 → 2025年 29.7 年、+14.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.8 ％ → 2025年 26.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 47.7 ％ → 2025年 50.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +18.1％( +4.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて -68.6％( -35件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった朽網駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -13.9％( -2.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて +75.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR日豊本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小倉駅 | 27.4万/㎡ (31.2年/69.1㎡) | 23.2万/㎡ (26.6年/68.1㎡) | 22.9万/㎡ (29.2年/65.0㎡) |
| 西小倉駅 | 24.1万/㎡ (29.1年/66.5㎡) | 31.0万/㎡ (22.5年/74.5㎡) | 28.3万/㎡ (22.5年/77.7㎡) |
| 南小倉駅 | 15.8万/㎡ (34.7年/73.8㎡) | 20.4万/㎡ (26.8年/73.7㎡) | 20.5万/㎡ (26.9年/71.5㎡) |
| 城野駅 | 15.3万/㎡ (31.7年/69.6㎡) | 11.9万/㎡ (35.8年/63.0㎡) | 15.1万/㎡ (33.4年/73.2㎡) |
| 安部山公園駅 | 24.9万/㎡ (18.1年/67.5㎡) | 28.0万/㎡ (13.3年/77.8㎡) | 14.9万/㎡ (26.7年/67.2㎡) |
| 下曽根駅 | 24.6万/㎡ (21.2年/73.4㎡) | 19.8万/㎡ (23.7年/76.8㎡) | 19.5万/㎡ (21.9年/77.4㎡) |
| 朽網駅 | 12.5万/㎡ (36.1年/72.1㎡) | 14.5万/㎡ (27.1年/71.2㎡) | 12.4万/㎡ (29.4年/71.2㎡) |
| 苅田駅 | 22.2万/㎡ (15.6年/75.0㎡) | 22.0万/㎡ (12.6年/76.7㎡) | 25.8万/㎡ (8.9年/75.0㎡) |
| 行橋駅 | 26.2万/㎡ (14.5年/72.5㎡) | 26.7万/㎡ (14.8年/82.0㎡) | 23.0万/㎡ (16.4年/76.0㎡) |
| 築城駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
城野駅 15.3 万/㎡(昨年同期比 +28.6 ％)
城野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +28.6％( +3.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -57.1％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.7年(昨年 35.8年から -11.4 ％減)。平均専有面積は 69.6 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から +10.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 35.8 年 → 2025年 31.7 年、-11.4 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 8.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 10.8 分 → 2025年 12.2 分、+13.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 64.3 ％ → 2025年 83.3 ％)
下曽根駅 24.6 万/㎡(昨年同期比 +24.4 ％)
下曽根駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +24.4％( +4.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 19 件(１年前(2024年)に比べて -48.6％( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 23.7年から -10.7 ％減)。平均専有面積は 73.4 ㎡ (昨年 76.8 ㎡から -4.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 23.7 年 → 2025年 21.2 年、-10.7 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 ％ → 2025年 36.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 59.5 ％ → 2025年 68.4 ％)
南小倉駅 15.8 万/㎡(昨年同期比 -22.7 ％)
南小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -22.7％( -4.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 33 件(１年前(2024年)に比べて -42.1％( -24件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.7年(昨年 26.8年から +29.5 ％増)。平均専有面積は 73.8 ㎡ (昨年 73.7 ㎡から +0.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 49.1 ％ → 2025年 41.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 26.8 年 → 2025年 34.7 年、+29.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 15.9 分 → 2025年 17.7 分、+11.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.1 ％ → 2025年 45.2 ％)
西小倉駅 24.1 万/㎡(昨年同期比 -22.3 ％)
西小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -22.3％( -6.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -39.3％( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 22.5年から +29.4 ％増)。平均専有面積は 66.5 ㎡ (昨年 74.5 ㎡から -10.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.6 ％ → 2025年 5.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.5 年 → 2025年 29.1 年、+29.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 17.1 分 → 2025年 20.1 分、+17.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.4 ％ → 2025年 35.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示