
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期のJR日豊本線 (小倉駅~築城駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +0.1%( +0.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 45 件(1年前(2023年)に比べて -28.6%( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 27.0年から -2.8 %減)。平均専有面積は 73.6 ㎡ (昨年 73.2 ㎡から +0.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。小倉駅、行橋駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは安部山公園駅で昨年に比べ +128.4 %、単価は 29.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(安部山公園駅、行橋駅)は +86.7 %(単価 +13.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(苅田駅、下曽根駅)は -27.3 %(単価 -7.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.7 % → 2024年 4.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.2 % → 2024年 6.7 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.3 % → 2024年 11.6 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 % → 2024年 4.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西小倉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +11.4%( +3.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -76.9%( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった城野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -18.8%( -2.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて -30.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
JR日豊本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
小倉駅 | 29.9万/㎡ (19.4年/75.0㎡) | 21.9万/㎡ (31.6年/71.9㎡) | 18.1万/㎡ (26.5年/66.2㎡) |
西小倉駅 | 36.6万/㎡ (24.1年/58.3㎡) | 32.9万/㎡ (20.4年/78.1㎡) | 35.6万/㎡ (14.4年/81.7㎡) |
南小倉駅 | 17.8万/㎡ (30.2年/73.1㎡) | 18.9万/㎡ (27.8年/69.6㎡) | 19.8万/㎡ (29.6年/67.2㎡) |
城野駅 | 9.2万/㎡ (42.8年/71.4㎡) | 11.4万/㎡ (37.4年/70.0㎡) | 20.1万/㎡ (29.3年/79.4㎡) |
安部山公園駅 | 29.6万/㎡ (11.4年/80.0㎡) | 13.0万/㎡ (30.8年/71.2㎡) | 16.8万/㎡ (24.8年/55.0㎡) |
下曽根駅 | 17.1万/㎡ (25.3年/77.1㎡) | 22.7万/㎡ (16.1年/86.7㎡) | 24.5万/㎡ (18.9年/78.0㎡) |
朽網駅 | - | 16.8万/㎡ (21.8年/77.5㎡) | 8.1万/㎡ (33.3年/70.0㎡) |
苅田駅 | 23.0万/㎡ (11.8年/77.5㎡) | 32.9万/㎡ (1.8年/70.0㎡) | 27.1万/㎡ (6.8年/70.0㎡) |
行橋駅 | 34.7万/㎡ (7.8年/75.0㎡) | 23.9万/㎡ (16.1年/71.7㎡) | 23.6万/㎡ (16.3年/90.0㎡) |
築城駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
安部山公園駅 29.6 万/㎡(昨年同期比 +128.4 %)
安部山公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +128.4%( +16.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -25.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.4年(昨年 30.8年から -62.9 %減)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 71.2 ㎡から +12.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.8 年 → 2024年 11.4 年、-62.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.2 分 → 2024年 6.7 分、-49.7 %と大きく減少)
行橋駅 34.7 万/㎡(昨年同期比 +45.1 %)
行橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +45.1%( +10.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 7.8年(昨年 16.1年から -51.8 %減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から +4.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 16.1 年 → 2024年 7.8 年、-51.8 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
苅田駅 23.0 万/㎡(昨年同期比 -30.1 %)
苅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -30.1%( -9.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて +100.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.8年(昨年 1.8年から +570.8 %増)。平均専有面積は 77.5 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +10.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.0 分 → 2024年 4.5 分、-50.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 1.8 年 → 2024年 11.8 年、+570.8 %と大きく増加)
下曽根駅 17.1 万/㎡(昨年同期比 -24.5 %)
下曽根駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -24.5%( -5.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2023年)に比べて +133.3%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.3年(昨年 16.1年から +57.4 %増)。平均専有面積は 77.1 ㎡ (昨年 86.7 ㎡から -11.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 13.3 分 → 2024年 12.0 分、-10.0 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.1 年 → 2024年 25.3 年、+57.4 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 57.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示