【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の福岡市七隈線 (橋本駅～博多駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は49.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +3.9％( +1.9万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 204 件(１年前(2024年)に比べて -82.1％( -933件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.0年(昨年 25.5年から +5.6 ％増)。平均専有面積は 53.6 ㎡ (昨年 53.3 ㎡から +0.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。金山駅、渡辺通駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは渡辺通駅で昨年に比べ +41.4 ％、単価は 65.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(渡辺通駅、金山駅)は +37.0 ％(単価 +12.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(天神南駅、福大前駅)は -55.0 ％(単価 -18.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.1 ％ → 2025年 6.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 48.9 ％ → 2025年 44.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.0 ％ → 2025年 22.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.3 ％ → 2025年 3.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった渡辺通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +41.4％( +19.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -82.5％( -80件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった福大前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -50.5％( -7.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -90.0％( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 福岡市七隈線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 橋本駅 | 18.2万/㎡ (23.0年/110㎡) | 30.2万/㎡ (23.1年/75.6㎡) | 24.1万/㎡ (34.8年/73.8㎡) |
| 次郎丸駅 | 17.8万/㎡ (42.5年/52.5㎡) | 21.3万/㎡ (39.4年/66.5㎡) | 21.9万/㎡ (39.0年/64.8㎡) |
| 賀茂駅 | 13.4万/㎡ (48.5年/85.0㎡) | 20.1万/㎡ (34.6年/66.4㎡) | 20.7万/㎡ (38.9年/66.9㎡) |
| 野芥駅 | - | 35.6万/㎡ (19.6年/76.0㎡) | 27.8万/㎡ (26.0年/72.5㎡) |
| 梅林駅 | 15.6万/㎡ (43.0年/45.0㎡) | - | - |
| 福大前駅 | 7.5万/㎡ (43.5年/35.0㎡) | 15.2万/㎡ (42.0年/47.8㎡) | 19.5万/㎡ (32.1年/58.1㎡) |
| 七隈駅 | 30.0万/㎡ (31.4年/74.2㎡) | 32.6万/㎡ (25.2年/67.9㎡) | 29.6万/㎡ (25.9年/68.0㎡) |
| 金山駅 | 25.5万/㎡ (31.5年/77.5㎡) | 19.2万/㎡ (38.0年/69.5㎡) | 21.0万/㎡ (40.1年/61.0㎡) |
| 茶山駅 | 29.9万/㎡ (39.3年/68.8㎡) | 35.9万/㎡ (26.8年/73.8㎡) | 37.4万/㎡ (22.7年/76.9㎡) |
| 別府駅 | 45.1万/㎡ (25.2年/60.2㎡) | 44.8万/㎡ (24.1年/62.5㎡) | 42.3万/㎡ (25.3年/62.8㎡) |
| 六本松駅 | 42.2万/㎡ (27.7年/57.1㎡) | 53.3万/㎡ (23.2年/68.8㎡) | 48.3万/㎡ (24.1年/65.0㎡) |
| 桜坂駅 | 47.6万/㎡ (30.7年/66.8㎡) | 45.7万/㎡ (27.2年/67.7㎡) | 38.7万/㎡ (27.8年/71.2㎡) |
| 薬院大通駅 | 63.6万/㎡ (25.5年/62.9㎡) | 59.4万/㎡ (26.6年/68.7㎡) | 49.8万/㎡ (26.5年/59.3㎡) |
| 薬院駅 | 52.7万/㎡ (28.8年/51.2㎡) | 57.0万/㎡ (23.2年/45.9㎡) | 48.8万/㎡ (25.2年/42.4㎡) |
| 渡辺通駅 | 65.7万/㎡ (17.8年/33.2㎡) | 46.5万/㎡ (24.3年/33.0㎡) | 51.2万/㎡ (20.7年/29.1㎡) |
| 天神南駅 | 20.0万/㎡ (38.0年/25.0㎡) | 49.4万/㎡ (25.1年/27.5㎡) | 48.8万/㎡ (28.1年/32.3㎡) |
| 櫛田神社前駅 | 45.5万/㎡ (32.9年/43.6㎡) | 48.6万/㎡ (32.2年/38.6㎡) | 48.9万/㎡ (30.7年/31.8㎡) |
| 博多駅 | 51.2万/㎡ (22.7年/34.3㎡) | 46.0万/㎡ (25.0年/36.2㎡) | 44.3万/㎡ (23.3年/35.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
渡辺通駅 65.7 万/㎡(昨年同期比 +41.4 ％)
渡辺通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は65.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +41.4％( +19.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -82.5％( -80件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 24.3年から -26.6 ％減)。平均専有面積は 33.2 ㎡ (昨年 33.0 ㎡から +0.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 24.3 年 → 2025年 17.8 年、-26.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 55.2 ％ → 2025年 35.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.2 ％ → 2025年 5.9 ％)
金山駅 25.5 万/㎡(昨年同期比 +32.6 ％)
金山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +32.6％( +6.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.5年(昨年 38.0年から -16.9 ％減)。平均専有面積は 77.5 ㎡ (昨年 69.5 ㎡から +11.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 38.0 年 → 2025年 31.5 年、-16.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 12.3 分 → 2025年 8.0 分、-35.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
天神南駅 20.0 万/㎡(昨年同期比 -59.5 ％)
天神南駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は20.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -59.5％( -29.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -96.2％( -25件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.0年(昨年 25.1年から +51.7 ％増)。平均専有面積は 25.0 ㎡ (昨年 27.5 ㎡から -9.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 25.1 年 → 2025年 38.0 年、+51.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 61.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
福大前駅 7.5 万/㎡(昨年同期比 -50.5 ％)
福大前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -50.5％( -7.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -90.0％( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.5年(昨年 42.0年から +3.8 ％増)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 47.8 ㎡から -26.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示