【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期のJR総武線快速 (東京駅～新小岩駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は95.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +15.9％( +13.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 114 件(１年前(2023年)に比べて -9.5％( -12件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 23.2年から -11.7 ％減)。平均専有面積は 50.4 ㎡ (昨年 51.4 ㎡から -1.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全体的に上昇基調。錦糸町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは錦糸町駅で昨年に比べ +20.8 ％、単価は 111 万円/㎡となった。
上位 1 駅(錦糸町駅)は +20.8 ％(単価 +19.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(馬喰町駅)は +14.1 ％(単価 +16.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 23.2 年 → 2024年 20.5 年、-11.7 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.2 ％ → 2024年 6.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.5 ％ → 2024年 11.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.2 ％ → 2024年 30.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.5 ％ → 2024年 25.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった馬喰町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は135万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +14.1％( +16.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新小岩駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は64.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +14.6％( +8.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 43 件(１年前(2023年)に比べて -4.4％( -2件/㎡)と小幅に減少しています。)。
| JR総武線快速 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東京駅 | 167万/㎡ (20.5年/30.0㎡) | - | - |
| 新日本橋駅 | 102万/㎡ (33.0年/20.0㎡) | - | 132万/㎡ (19.5年/20.0㎡) |
| 馬喰町駅 | 135万/㎡ (13.1年/42.5㎡) | 118万/㎡ (13.8年/46.7㎡) | 110万/㎡ (16.6年/39.2㎡) |
| 錦糸町駅 | 111万/㎡ (19.1年/45.1㎡) | 91.7万/㎡ (25.2年/45.0㎡) | 96.1万/㎡ (17.3年/45.8㎡) |
| 新小岩駅 | 64.1万/㎡ (23.6年/61.2㎡) | 55.9万/㎡ (24.2年/62.2㎡) | 56.4万/㎡ (25.5年/62.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
錦糸町駅 110.7 万/㎡(昨年同期比 +20.8 ％)
錦糸町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は111万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +20.8％( +19.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 55 件(１年前(2023年)に比べて -12.7％( -8件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 25.2年から -24.0 ％減)。平均専有面積は 45.1 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から +0.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 25.2 年 → 2024年 19.1 年、-24.0 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.6 ％ → 2024年 5.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 10.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 25.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.2 ％ → 2024年 27.3 ％)
馬喰町駅 135.0 万/㎡(昨年同期比 +14.1 ％)
馬喰町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は135万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +14.1％( +16.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.1年(昨年 13.8年から -5.4 ％減)。平均専有面積は 42.5 ㎡ (昨年 46.7 ㎡から -8.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 2.9 分 → 2024年 1.8 分、-37.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 75.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示