【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR常磐線快速 (上野駅~北千住駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は95.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +5.1%( +4.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 133 件(1年前(2024年)に比べて +2.3%( +3件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 17.7年から +25.1 %増)。平均専有面積は 56.2 ㎡ (昨年 55.2 ㎡から +2.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。上野駅、日暮里駅、三河島駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは三河島駅で昨年に比べ +16.7 %、単価は 98.9 万円/㎡となった。
上位 1 駅(三河島駅)は +16.7 %(単価 +14.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(北千住駅)は -2.5 %(単価 -2.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.6 % → 2025年 7.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.1 % → 2025年 5.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 17.7 年 → 2025年 22.2 年、+25.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.4 % → 2025年 38.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.5 % → 2025年 16.0 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +14.4%( +15.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2024年)に比べて -38.9%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南千住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +4.9%( +3.9万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 32 件(1年前(2024年)に比べて +3.2%( +1件/㎡)と小幅に増加しています。)。
| JR常磐線快速 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上野駅 | 123万/㎡ (25.7年/42.7㎡) | 108万/㎡ (18.3年/52.2㎡) | 106万/㎡ (17.2年/41.1㎡) |
| 日暮里駅 | 112万/㎡ (21.1年/59.4㎡) | 101万/㎡ (18.9年/54.5㎡) | 106万/㎡ (11.0年/78.6㎡) |
| 三河島駅 | 98.9万/㎡ (20.0年/52.9㎡) | 84.8万/㎡ (18.9年/51.7㎡) | 88.7万/㎡ (16.9年/52.5㎡) |
| 南千住駅 | 82.9万/㎡ (22.1年/61.4㎡) | 79.0万/㎡ (19.2年/60.3㎡) | 78.3万/㎡ (16.1年/61.9㎡) |
| 北千住駅 | 86.1万/㎡ (22.4年/54.4㎡) | 88.3万/㎡ (15.9年/53.9㎡) | 85.6万/㎡ (13.6年/55.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
三河島駅 98.9 万/㎡(昨年同期比 +16.7 %)
三河島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は98.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +16.7%( +14.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 7 件(1年前(2024年)に比べて -22.2%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 18.9年から +5.9 %増)。平均専有面積は 52.9 ㎡ (昨年 51.7 ㎡から +2.3 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.9 分 → 2025年 5.7 分、+46.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 57.1 %)
北千住駅 86.1 万/㎡(昨年同期比 -2.5 %)
北千住駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -2.5%( -2.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 51 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 22.4年(昨年 15.9年から +40.7 %増)。平均専有面積は 54.4 ㎡ (昨年 53.9 ㎡から +0.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.6 % → 2025年 18.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 15.9 年 → 2025年 22.4 年、+40.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.0 % → 2025年 20.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.0 % → 2025年 32.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示