【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR宇都宮線 (上野駅~赤羽駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は87.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -2.1%( -1.9万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 48 件(1年前(2024年)に比べて -32.4%( -23件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.5年(昨年 22.3年から +9.8 %増)。平均専有面積は 48.2 ㎡ (昨年 54.4 ㎡から -11.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。上野駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは上野駅で昨年に比べ +14.4 %、単価は 123 万円/㎡となった。
上位 1 駅(上野駅)は +14.4 %(単価 +15.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(尾久駅)は -11.4 %(単価 -7.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 34.3 % → 2025年 45.8 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.8 % → 2025年 6.4 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.3 % → 2025年 19.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 12.9 % → 2025年 12.5 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +14.4%( +15.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2024年)に比べて -38.9%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -11.4%( -7.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 16 件(1年前(2024年)に比べて -5.9%( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
| JR宇都宮線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上野駅 | 123万/㎡ (25.7年/42.7㎡) | 108万/㎡ (18.3年/52.2㎡) | 106万/㎡ (17.2年/41.1㎡) |
| 尾久駅 | 57.8万/㎡ (33.3年/46.9㎡) | 65.2万/㎡ (26.7年/52.9㎡) | 73.6万/㎡ (16.7年/56.3㎡) |
| 赤羽駅 | 92.0万/㎡ (16.7年/52.1㎡) | 92.1万/㎡ (22.2年/56.1㎡) | 98.5万/㎡ (14.0年/53.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
上野駅 123.0 万/㎡(昨年同期比 +14.4 %)
上野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +14.4%( +15.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2024年)に比べて -38.9%( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 18.3年から +40.7 %増)。平均専有面積は 42.7 ㎡ (昨年 52.2 ㎡から -18.2 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 6.7 分 → 2025年 5.0 分、-25.0 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.6 % → 2025年 18.2 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 18.3 年 → 2025年 25.7 年、+40.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.6 % → 2025年 18.2 %)
尾久駅 57.8 万/㎡(昨年同期比 -11.4 %)
尾久駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は57.8万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -11.4%( -7.4万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 16 件(1年前(2024年)に比べて -5.9%( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 26.7年から +24.7 %増)。平均専有面積は 46.9 ㎡ (昨年 52.9 ㎡から -11.5 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 6.3 分 → 2025年 4.9 分、-21.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.8 % → 2025年 43.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.6 % → 2025年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 26.7 年 → 2025年 33.3 年、+24.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 % → 2025年 37.5 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 41.2 % → 2025年 43.8 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示