【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の西武新宿線 (西武新宿駅～東村山駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は71.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +1.1％( +0.8万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 632 件(１年前(2024年)に比べて -47.7％( -577件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.2年(昨年 25.9年から +5.0 ％増)。平均専有面積は 57.3 ㎡ (昨年 54.6 ㎡から +4.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。上井草駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは上井草駅で昨年に比べ +23.3 ％、単価は 92.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(上井草駅、新井薬師前駅)は +21.6 ％(単価 +17.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(西武新宿駅、東伏見駅)は -22.9 ％(単価 -19.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.3 ％ → 2025年 32.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.1 ％ → 2025年 4.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.6 ％ → 2025年 28.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.4 ％ → 2025年 21.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった下落合駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は110万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +6.5％( +6.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2024年)に比べて -48.5％( -32件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東村山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +3.2％( +1.2万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 西武新宿線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西武新宿駅 | 73.3万/㎡ (43.3年/30.0㎡) | 100万/㎡ (25.6年/22.5㎡) | 144万/㎡ (39.8年/22.5㎡) |
| 高田馬場駅 | 110万/㎡ (31.9年/46.6㎡) | 111万/㎡ (26.0年/46.4㎡) | 102万/㎡ (25.9年/44.0㎡) |
| 下落合駅 | 110万/㎡ (23.1年/59.3㎡) | 103万/㎡ (26.5年/44.8㎡) | 105万/㎡ (22.5年/45.1㎡) |
| 中井駅 | 93.5万/㎡ (30.3年/54.7㎡) | 91.8万/㎡ (31.3年/40.3㎡) | 91.6万/㎡ (26.5年/37.5㎡) |
| 新井薬師前駅 | 104万/㎡ (20.9年/51.0㎡) | 87.1万/㎡ (26.7年/41.9㎡) | 93.1万/㎡ (20.5年/42.0㎡) |
| 沼袋駅 | 81.6万/㎡ (30.4年/45.8㎡) | 79.7万/㎡ (29.1年/42.7㎡) | 81.7万/㎡ (22.1年/46.6㎡) |
| 野方駅 | 69.5万/㎡ (36.5年/53.8㎡) | 70.1万/㎡ (32.8年/45.9㎡) | 78.8万/㎡ (22.6年/42.1㎡) |
| 都立家政駅 | 78.0万/㎡ (23.1年/48.5㎡) | 81.7万/㎡ (21.0年/44.6㎡) | 80.7万/㎡ (18.8年/43.7㎡) |
| 鷺ノ宮駅 | 89.9万/㎡ (20.7年/52.6㎡) | 82.7万/㎡ (22.4年/57.0㎡) | 87.0万/㎡ (18.8年/54.2㎡) |
| 下井草駅 | 74.0万/㎡ (28.4年/43.5㎡) | 76.8万/㎡ (22.6年/55.0㎡) | 76.9万/㎡ (21.2年/47.3㎡) |
| 井荻駅 | 82.5万/㎡ (20.9年/59.4㎡) | 76.6万/㎡ (22.9年/56.2㎡) | 72.1万/㎡ (21.6年/62.1㎡) |
| 上井草駅 | 92.4万/㎡ (20.6年/63.6㎡) | 74.9万/㎡ (23.6年/62.8㎡) | 66.3万/㎡ (24.6年/64.2㎡) |
| 上石神井駅 | 73.2万/㎡ (22.7年/58.1㎡) | 74.0万/㎡ (19.7年/58.5㎡) | 68.3万/㎡ (22.4年/58.7㎡) |
| 武蔵関駅 | 67.1万/㎡ (26.9年/56.2㎡) | 73.6万/㎡ (21.4年/52.6㎡) | 69.4万/㎡ (22.4年/51.2㎡) |
| 東伏見駅 | 50.6万/㎡ (30.0年/59.4㎡) | 62.6万/㎡ (24.1年/47.9㎡) | 55.1万/㎡ (21.9年/62.6㎡) |
| 西武柳沢駅 | 44.6万/㎡ (28.2年/61.7㎡) | 49.5万/㎡ (28.1年/65.8㎡) | 48.0万/㎡ (27.5年/65.9㎡) |
| 田無駅 | 48.8万/㎡ (29.0年/66.1㎡) | 54.3万/㎡ (25.6年/63.7㎡) | 47.6万/㎡ (29.5年/63.5㎡) |
| 花小金井駅 | 44.6万/㎡ (30.0年/67.6㎡) | 43.3万/㎡ (29.5年/65.1㎡) | 44.7万/㎡ (26.0年/65.2㎡) |
| 小平駅 | 45.5万/㎡ (20.2年/67.3㎡) | 39.5万/㎡ (29.1年/65.0㎡) | 36.1万/㎡ (26.4年/66.9㎡) |
| 久米川駅 | 45.4万/㎡ (26.9年/62.0㎡) | 38.9万/㎡ (28.8年/64.5㎡) | 37.4万/㎡ (29.1年/59.9㎡) |
| 東村山駅 | 39.4万/㎡ (27.7年/56.2㎡) | 38.2万/㎡ (29.0年/56.7㎡) | 40.9万/㎡ (26.4年/60.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
上井草駅 92.4 万/㎡(昨年同期比 +23.3 ％)
上井草駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +23.3％( +17.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -69.6％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 23.6年から -12.6 ％減)。平均専有面積は 63.6 ㎡ (昨年 62.8 ㎡から +1.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 23.6 年 → 2025年 20.6 年、-12.6 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 8.2 分 → 2025年 6.6 分、-19.6 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.7 ％ → 2025年 14.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 56.5 ％ → 2025年 85.7 ％)
新井薬師前駅 104.4 万/㎡(昨年同期比 +19.9 ％)
新井薬師前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は104万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +19.9％( +17.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 31 件(１年前(2024年)に比べて -43.6％( -24件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 26.7年から -21.7 ％減)。平均専有面積は 51.0 ㎡ (昨年 41.9 ㎡から +21.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.7 年 → 2025年 20.9 年、-21.7 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.5 ％ → 2025年 13.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.9 ％ → 2025年 20.0 ％)
西武新宿駅 73.3 万/㎡(昨年同期比 -26.7 ％)
西武新宿駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は73.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -26.7％( -26.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.3年(昨年 25.6年から +68.8 ％増)。平均専有面積は 30.0 ㎡ (昨年 22.5 ㎡から +33.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 25.6 年 → 2025年 43.3 年、+68.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.5 分 → 2025年 5.0 分、+42.9 ％と大きく増加)
東伏見駅 50.6 万/㎡(昨年同期比 -19.2 ％)
東伏見駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -19.2％( -12.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -57.1％( -12件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.0年(昨年 24.1年から +24.7 ％増)。平均専有面積は 59.4 ㎡ (昨年 47.9 ㎡から +24.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 24.1 年 → 2025年 30.0 年、+24.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.4 分 → 2025年 10.7 分、+26.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 ％ → 2025年 66.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示