
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の東急世田谷線 (三軒茶屋駅~下高井戸駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は103万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +0.3%( +0.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 61 件(1年前(2024年)に比べて -81.5%( -268件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 30.5年から +11.4 %増)。平均専有面積は 53.5 ㎡ (昨年 50.1 ㎡から +6.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。世田谷駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは世田谷駅で昨年に比べ +90.2 %、単価は 150 万円/㎡となった。
上位 2 駅(世田谷駅、三軒茶屋駅)は +48.7 %(単価 +39.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(松原駅、下高井戸駅)は -42.6 %(単価 -41.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 39.8 % → 2025年 26.2 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.8 % → 2025年 4.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 30.5 年 → 2025年 34.0 年、+11.4 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.4 % → 2025年 47.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.4 % → 2025年 21.3 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった世田谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は150万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +90.2%( +71.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -90.0%( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった松原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -50.7%( -54.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -88.9%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
東急世田谷線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
三軒茶屋駅 | 120万/㎡ (30.3年/53.3㎡) | 111万/㎡ (30.4年/48.3㎡) | 107万/㎡ (28.6年/44.9㎡) |
西太子堂駅 | - | 103万/㎡ (21.8年/35.0㎡) | 105万/㎡ (26.3年/55.0㎡) |
若林駅 | 101万/㎡ (40.0年/57.5㎡) | 94.5万/㎡ (26.5年/48.0㎡) | 95.8万/㎡ (27.3年/47.3㎡) |
松陰神社前駅 | 68.0万/㎡ (57.7年/45.0㎡) | 102万/㎡ (29.3年/51.4㎡) | 106万/㎡ (16.9年/51.2㎡) |
世田谷駅 | 150万/㎡ (23.0年/80.0㎡) | 78.9万/㎡ (34.1年/61.0㎡) | 84.2万/㎡ (31.6年/65.2㎡) |
上町駅 | 66.3万/㎡ (34.5年/54.0㎡) | 92.0万/㎡ (29.4年/57.2㎡) | 84.1万/㎡ (29.7年/56.4㎡) |
宮の坂駅 | 112万/㎡ (24.0年/80.0㎡) | - | 72.7万/㎡ (29.5年/55.0㎡) |
山下駅 | - | 98.8万/㎡ (25.0年/105㎡) | 147万/㎡ (22.0年/95.0㎡) |
松原駅 | 53.3万/㎡ (53.0年/45.0㎡) | 108万/㎡ (18.6年/50.0㎡) | 77.2万/㎡ (30.5年/34.3㎡) |
下高井戸駅 | 54.4万/㎡ (48.7年/43.3㎡) | 83.2万/㎡ (37.8年/45.8㎡) | 85.3万/㎡ (29.7年/41.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
世田谷駅 150.0 万/㎡(昨年同期比 +90.2 %)
世田谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は150万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +90.2%( +71.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -90.0%( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 34.1年から -32.5 %減)。平均専有面積は 80.0 ㎡ (昨年 61.0 ㎡から +31.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 34.1 年 → 2025年 23.0 年、-32.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.8 分 → 2025年 9.0 分、+87.5 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 % → 2025年 100.0 %)
三軒茶屋駅 119.6 万/㎡(昨年同期比 +7.3 %)
三軒茶屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は120万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +7.3%( +8.1万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 38 件(1年前(2024年)に比べて -80.0%( -152件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.3年(昨年 30.4年から -0.3 %減)。平均専有面積は 53.3 ㎡ (昨年 48.3 ㎡から +10.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.1 % → 2025年 5.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.8 % → 2025年 23.7 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.3 % → 2025年 39.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.9 % → 2025年 5.3 %)
松原駅 53.3 万/㎡(昨年同期比 -50.7 %)
松原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -50.7%( -54.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -88.9%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.0年(昨年 18.6年から +185.6 %増)。平均専有面積は 45.0 ㎡ (昨年 50.0 ㎡から -10.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 18.6 年 → 2025年 53.0 年、+185.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 % → 2025年 100.0 %)
下高井戸駅 54.4 万/㎡(昨年同期比 -34.5 %)
下高井戸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -34.5%( -28.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -92.1%( -35件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.7年(昨年 37.8年から +28.7 %増)。平均専有面積は 43.3 ㎡ (昨年 45.8 ㎡から -5.4 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.4 % → 2025年 33.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 37.8 年 → 2025年 48.7 年、+28.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 4.2 分 → 2025年 4.7 分、+10.1 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 47.4 % → 2025年 66.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示