【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の東急世田谷線 (三軒茶屋駅~下高井戸駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は108万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +15.3%( +14.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 82 件(1年前(2024年)に比べて -3.5%( -3件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.0年(昨年 32.9年から +0.1 %増)。平均専有面積は 51.1 ㎡ (昨年 47.8 ㎡から +7.0 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。三軒茶屋駅、世田谷駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは世田谷駅で昨年に比べ +86.4 %、単価は 126 万円/㎡となった。
上位 2 駅(世田谷駅、三軒茶屋駅)は +54.5 %(単価 +40.6 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(松原駅、松陰神社前駅)は -39.5 %(単価 -47.4 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.2 % → 2025年 3.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.5 % → 2025年 32.1 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 16.5 % → 2025年 11.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 17.1 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった世田谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は126万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +86.4%( +58.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった松原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -57.2%( -71.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東急世田谷線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三軒茶屋駅 | 123万/㎡ (30.2年/50.1㎡) | 100万/㎡ (32.7年/46.6㎡) | 111万/㎡ (24.8年/47.8㎡) |
| 西太子堂駅 | - | - | - |
| 若林駅 | 105万/㎡ (36.0年/44.2㎡) | 113万/㎡ (19.0年/47.5㎡) | 110万/㎡ (18.5年/40.0㎡) |
| 松陰神社前駅 | 84.1万/㎡ (50.0年/50.0㎡) | 108万/㎡ (17.0年/77.5㎡) | 108万/㎡ (18.5年/67.5㎡) |
| 世田谷駅 | 126万/㎡ (25.0年/73.3㎡) | 67.7万/㎡ (43.4年/60.0㎡) | 72.3万/㎡ (33.6年/69.5㎡) |
| 上町駅 | 66.6万/㎡ (33.4年/55.9㎡) | 75.6万/㎡ (34.4年/43.3㎡) | 88.2万/㎡ (25.8年/79.0㎡) |
| 宮の坂駅 | 112万/㎡ (24.0年/80.0㎡) | - | - |
| 山下駅 | - | - | 147万/㎡ (22.0年/95.0㎡) |
| 松原駅 | 53.3万/㎡ (53.0年/45.0㎡) | 125万/㎡ (13.0年/77.5㎡) | 85.2万/㎡ (28.3年/42.0㎡) |
| 下高井戸駅 | 73.7万/㎡ (45.2年/42.0㎡) | 74.6万/㎡ (40.0年/43.3㎡) | 78.8万/㎡ (34.6年/30.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
世田谷駅 126.2 万/㎡(昨年同期比 +86.4 %)
世田谷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は126万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +86.4%( +58.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 25.0年(昨年 43.4年から -42.3 %減)。平均専有面積は 73.3 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +22.2 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 43.4 年 → 2025年 25.0 年、-42.3 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.3 分 → 2025年 9.3 分、+180.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 100.0 %)
三軒茶屋駅 122.8 万/㎡(昨年同期比 +22.7 %)
三軒茶屋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +22.7%( +22.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 51 件(1年前(2024年)に比べて -7.3%( -4件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 32.7年から -7.7 %減)。平均専有面積は 50.1 ㎡ (昨年 46.6 ㎡から +7.4 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.7 % → 2025年 24.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 43.6 % → 2025年 38.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 16.4 % → 2025年 13.7 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 12.7 % → 2025年 11.8 %)
松原駅 53.3 万/㎡(昨年同期比 -57.2 %)
松原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -57.2%( -71.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.0年(昨年 13.0年から +307.6 %増)。平均専有面積は 45.0 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から -41.9 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 7.0 分 → 2025年 5.0 分、-28.6 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.0 年 → 2025年 53.0 年、+307.6 %と大きく増加)
松陰神社前駅 84.1 万/㎡(昨年同期比 -21.8 %)
松陰神社前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -21.8%( -23.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて +100.0%( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 50.0年(昨年 17.0年から +194.1 %増)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から -35.5 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 % → 2025年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 17.0 年 → 2025年 50.0 年、+194.1 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 75.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示